オープンソースのCMS(コンテンツマネジメントシステム)として、2003年にリリースされたWordPress。プログラミングの知識を問わず、キーボード入力とドラッグ&ドロップだけでWebサイトを形にできるということもあって、リリースから15年以上経過した今もなお利用者数を伸ばし続けています。
その数は日本国内だけで500万人以上に達し、全世界のWebサイトの約40%がWordPressによって制作・運営されているという調査データもあるようです。
今回取り上げるのは、そんなWordPressの無料メールプラグイン。Webサイトの訪問者に向けてメルマガを配信したい方、限られた予算で商品やサービスのプロモーションを行いたい方におすすめのツールです。
記事の後半ではメールプラグインを導入する際のポイントもご紹介するので、あわせて参考にしてみてください。
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WordPressの無料メールプラグイン4選
1.MailPoet
最初にご紹介するのは「MailPoet」。全世界30万人以上に利用されている無料のメールプラグインです。
日本語にも対応しており、メインメニューの「基本設定」から送信元のメールアドレスを登録し、「ニュースレター」からタイトルや本文を入力するだけで、手軽にメルマガを配信することが可能。豊富なデザインテンプレート、わかりやすいユーザーガイド(マニュアル画面)も利用者から評価が高く、WordPressの公式サイトでは平均4.5のレビュースコアを獲得しています。
送信方法の設定によってはWordPressサイトのほか、Gmailのドメインを使ってメルマガを配信することもできます。メールプラグインが初めての方も気兼ねなく使えるのではないでしょうか。
2. Email Subscribers&Newsletters
こちらも使い勝手の良さに定評があるメールプラグインです。日本語には対応していないものの、メールアドレスの登録・管理画面やメルマガの編集画面が非常にシンプルに構成されています。英語に自信がない方も、Web辞典や翻訳ツールを使いながら直感的に操作できるでしょう。
WordPress公式サイトでは、約950件のレビューのうち800件以上が5つ星。日本国内のユーザー数も少なくなく、多くのWebメディアで使い方が紹介されているので、万が一操作に迷ってしまった際も安心です。
3. MailPress
「MailPress」にはWordPressの無料プラグインとしては珍しいステップメール機能が搭載されています。
有料のメール配信システムと同様、あらかじめシナリオとスケジュールを登録しておくことで、起点となるユーザーの行動(Webサイトの訪問、商品購入など)から一定のタイミングで段階的にメルマガを自動配信することが可能です。
配信の都度、件名・本文を作成したり、配信リストをアップロードしたりする手間を省くことができ、限られた人手と予算でメールマーケティングに取り組みたいネットショップや小売店にとっては、非常に心強いツールになるでしょう。
ただ日本語には対応しておらず、前述の「MailPoet」や「Email Subscribers&Newsletters」と比べると機能も複雑になるので、操作に慣れるまでにはやや時間がかかるかもしれません。
4. Subscribe2
「Subscribe2」は国内・海外問わず、オウンドメディアや中小・ベンチャー企業のサービスサイトなどで幅広く利用されているメールプラグインです。デフォルトは英語ですが、翻訳ファイルをダウンロードして組み合わせることで、すべての操作を日本語で行えるようになります。
ステップメールなどの機能は付いていないものの、機能のシンプルさ、管理画面のわかりやすさでは数あるメールプラグインのなかでも頭ひとつ抜き出ており、1つの画面上で本文・タイトルを入力し、配信先を選択するだけでメルマガを配信することが可能。WordPressサイトの開設とあわせて、「Subscribe2」を導入する企業も少なくないようです。
WordPressのメールプラグインを選ぶ際のポイント
最後はWordPressのメールプラグインを導入する際のポイントをご紹介します。
アドレスの登録数&配信通数
WordPressのメールプラグインは基本的に無料で使え、メルマガ配信のコストを大きく抑えられる反面、なかにはメールアドレスの登録数や配信通数に制限があるものも。
たとえば、今回取り上げた4種類なかでは「MailPoet」がこれに該当し、2,000件を超えるアドレスに対してメルマガを配信する場合は、有償プランへと切り替える必要があります。
プラグインのインストール、初期設定には相応の手間がかかるので、事業が急速に成長している企業、近い将来、顧客の数が大幅に増えそうなネットショップなどでは、最初から有償のメール配信システム(「配配メール」、「ORANGE MAIL」など)を含めて検討するのも1つの方法だと思います。
セキュリティ
導入にあたってはセキュリティに目を向けるのも大事なポイント1つ。プラグインの脆弱性を付いたサイバー攻撃は少なくなく、万が一顧客のメールアドレスが外部に流出すると、訴訟対応なども含め、リカバリーには多大なコストが発生してしまうからです。
ここまで見てきてわかるように、WordPressのメールプラグインは海外で開発されたものが多く、ダウンロードサイトの情報だけでセキュリティ性能を判断するのは容易ではありませんが、少なくとも長年にわたってアップデートされてないプラグイン、他と比べてユーザーからの評価が著しく低いプラグインを導入するのは避けた方がいいと思います。
機能やコスト面などの事情からやむを得ず他に候補がないという場合は、必ずWordPressサイト用に開発されたセキュリティ専用のプラグインと組み合わるようにしましょう。
WordPressサイトを運営されている方は、今回の内容をぜひお役立てください。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。