売上200%増の企業も。TikTokで実践できる3つのマーケティング施策と成功事例

売上200%増の企業も。TikTokで実践できる3つのマーケティング施策と成功事例

「Instagramカウントのフォロワー数がまったく増えない」、「Facebook広告の競合が多く、クリック単価が高騰してしまっている」…。

多くの企業がソーシャルメディアマーケティングに取り組むいま、なかなか狙いどおりの成果が出せず、頭を悩ませているマーケティング担当者は決して少なくないようです。

そうした際は、思い切ってプラットフォームを変えてみるのも1つ。リリースされてから日の浅い、後発組のSNSなら企業アカウント数も比較的少なく、過当競争を避けながら効率的にフォロワー獲得やコンバージョン獲得を狙えます。

ということで、今回のテーマはTikTok。マーケティングツールとして具体的にどんなことができるのか、どういったメリットがあるのか、成功事例を交えながらご紹介していきます。ぜひご一読ください。

TikTokとは?

TikTokは中国のByteDance(バイトダンス)社が2016年にリリースした動画投稿型のソーシャルメディアです。スマートフォンで撮影した180秒までのショートフィルムを投稿し、BGMやテロップを付けて公開できます。

他のソーシャルメディア同様、ハッシュタグ検索によって動画を探したり、お気に入りの動画に「いいね」やコメントをしたりすることも可能です。

そうした一方、投稿が表示される仕組みは他のSNSとは大きく異なります。

たとえばInstagramやFacebookではフォロー、コメントなど、ユーザーと何らかのつながりがあるアカウントの投稿が優先的に表示されるのに対し、TikTokでは投稿したコンテンツ単体のクオリティが基準となります。

このため拡散力が非常に高く、フォロワーが0人のアカウントでも、投稿の内容次第では1回につき1,000人、1万人といった数のユーザーへ届けることが可能です。

また、TikTokの認証ビジネスアカウントを利用している主要ブランドは世界で1,000社前後。単純な比較はできないものの、全世界で2億社以上が利用しているといわれるFacebook、Instagramと比べると、まだまだ開拓余地の大きいフィールドだと言えるでしょう。

アカウントの運用実績を問わず多くのユーザーにリーチでき、かつ競争相手も比較的少ないTikTokは、主要SNSで成果が伸び悩んでいる企業にとってまさにうってつけのプラットフォームだと思います。

TikTokのユーザー層と利用実態

SNSをマーケティングツールとして活用するにあたっては、具体的に誰が、どう使っているのかきちんと把握しておくのもポイントの大事な1つです。続いてはTikTokのユーザー層、利用実態について見ていきましょう。

大手広告代理店・博報堂が2021年に行ったリサーチによると、TikTokユーザーの年代・性別で最も多いのは10代女性で全体の13.4%。一方で30代、40代男性の比率も高く、それぞれユーザー全体の11.0%、9.1%を占めています。全体の平均年齢を換算すると34歳となり、この数字は毎年上昇しているそうです。

また、ユーザー層の拡大にあわせて、TikTokに投稿される動画も多様化してきました。

2016年のリリース当初は自撮りやダンスの動画が中心だったのに対し、現在では赤ちゃんや動物を撮影した癒し系の動画、ゲームアプリの実況プレイなど、さまざまなジャンルの動画がトレンドとなっています。「若い人が踊っているアプリ」というTikTokのイメージは、もはや過去のものかもしれません。

一方、購買・消費に積極的なユーザーが多いのもTikTokの大きな特徴です。先述の調査によれば、TikTokユーザー1人あたりの支出金額は約8万5,800円。InstagramやFacebookを含めたソーシャルメディアのなかで第1位となっています。

TikTokで実践できるマーケティング施策

SNSとしての特徴や利用実態を整理したところで、ここからは本題。TikTokで実践できるマーケティング施策について、成功事例を交えながらご紹介していきます。

1.公式アカウントの運用

前述のとおり、TikTokには他のソーシャルメディアと同様、企業向けビジネスアカウントが用意されています。

設定方法はシンプルで、アプリのマイページから、「アカウント管理」→「プロアカウントに切り替える」と進み、最後に「ビジネス」をタップするだけ。

ビジネスアカウントに切り替えると、動画の投稿・編集といった一般向け機能のほか、プロフィールの表示回数、動画の平均視聴時間、フォロワー数の上限といったインサイト機能を利用できるようになります。

TikTok動画は60秒程度までの短尺が主流で、ライブ配信動画などと比べてもより手軽に作成できるので、しっかりと効果測定を重ねながら、勝ちパターンを見つけていきましょう。

実際のところ、成功事例も少なくなく、たとえば食料品の製造・販売を手がける大塚製薬では、TikTokの公式アカウントを開設したことによってロングセラー商品「ファイブミニ」の1日あたりのコンビニ売上を約2倍に伸ばしました。

その後もインフルエンサーとタイアップしながらアカウント運用を続けることで、ハッシュタグ検索数2,000万回突破など、非常に大きな成果をあげています。

2.広告配信

TikTokには起動画面広告、インフィード広告、ハッシュタグチャレンジ広告、運用型広告の4種類のメニューが用意されています。

起動画面広告とハッシュタグチャレンジ広告に関しては広告費が高額になるものの、インフィード広告は42万円から、運用型広告は任意の予算で出稿可能です(クリック単価は30円~100円前後)。

大手化学メーカーの花王は、主力商品「アタックZERO」の認知度アップに向けてTikTok広告を出稿。20代~40代の主婦層をターゲットに、人気TikTokerとタイアップした動画広告を配信したところ、約730万回の回数をマークし、広告認知度を141%アップさせています。

3.ハッシュタグキャンペーン

ハッシュタグキャンペーンは特定のハッシュタグをつけた投稿を募り、当選者に特典や賞品を付与するユーザー参加型のキャンペーン施策です。商品やブランドの認知度アップ、ユーザーのエンゲージメント向上など多くの効果が期待できます。

食品メーカーの江崎グリコは、11月11日の「ポッキー&プリッツ」の日に向け、「#ポッキー何本分体操」というハッシュタグキャンペーンを行った結果、約2万3,600本が投稿され、トータルの再生回数は2,730万回をマーク。投稿された動画は渋谷の街頭ビジョンで放映され、Webメディアや他のSNSでも話題となりました。

最後に

今回はTikTokで実践できる3つのマーケティング施策についてご紹介しました。

3つともに他のSNSでもおなじみのものではありますが、TikTokではショートムービーならではの手軽さやユーザーの購買意欲の高さもあいまって、非常に大きな効果が期待できます。

今回ご紹介した内容をご参考に、ぜひTikTokマーケティングを実践してみてください。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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