スワイプファイルとは?なぜ全てのコピーライターに必要なのか?

スワイプファイルとは?なぜ全てのコピーライターに必要なのか?

ミュージシャンや映画監督、脚本家、写真家、などのクリエイティブな職業のプロが生み出す作品はクリエイターではない人から見るとまるで魔法のように見えて、憧れを抱く人も多いでしょう。

素人から見えると「完全に無から作っている」ように思えますが、厳密にはこれは違います。

音楽や映画にはある程度の型やセオリーがありますし、過去の名作からアイディアを引用することもあります。写真にも基本構図や、照明設定のセオリーがあります。

またプロは日頃から世に出る作品のチェック分析もしているので、使えそうなアイディアを手元に貯めていたりします。テレビで芸人さんが「ネタ帳」という言葉を良く使っていたりしますよね。

今回の「スワイプファイル」はコピーライターのネタ帳とでも呼べる必需品です。

インターネットの普及により、専門のコピーライターでなくてもセールスライティングをする機会は増えましたし、最近流行の副業で動画編集や写真撮影などをする場合でも仕事を取るためのセールスコピーは必須になります。

今回はそのコピーライティングに欠かせない「スワイプファイル」について解説していきます。今やすべてのビジネスパーソンに必要な「ネタ帳」になっていますので是非最後までご覧ください。

スワイプファイルとは

スワイプファイルとは「ネタ帳」と冒頭でご紹介しましたが、主に自らのアイディアを貯めていくイメージが強いネタ帳と違い、スワイプファイルはいわゆる「パクった」アイディアを貯めていきます。

もともとSwipeにはスラングで「盗む」という意味があり、その名の通りでもあります。

コピーライティングに限らず、非クリエイターの人がクリエイティブな仕事をしようとすると、「ゼロから完全なオリジナル」を作ろうとしてしまいがちです。

冒頭に書いたようなクリエイターへの憧れがそうさせてしまうのかも知れませんが、プロでも完全にゼロから作っている場合は稀です。

人が良いと感じる作品のパターンには限りがありますので、そこから逸脱すると失敗する可能性が飛躍的に上がります。もちろん稀に独創的で素晴らしい作品を生み出せるクリエイターもいますが、あくまでトッププロの例外で、素人が手を出すべき方法では無いでしょう。

著作権を侵害するのはもちろんダメですが、模倣はあらゆるクリエイティブな分野で行われており、素人が心配する必要はありませんので素直にパクってしまいましょう。

最近でこそあまり見なくなりましたが、日本のJ-POPのヒットソングはほとんど替え歌と言っても良いくらい洋楽の楽曲に似ている曲も存在しています。

トップクリエイターの人たちも存分に模倣しているわけですから、私達がそれを躊躇する必要はありません。

世の中に出ている制作物の中から優れた=売れているセールスコピーを集めて蓄積したものが、「スワイプファイル」です。

スワイプファイルの作り方

さて、では実際にどうやって作っていくかですが、「売れているセールスコピー」を見つけるのは簡単です。

テレビや新聞などのマスメディアから流れるセールスコピーはほぼすべて一流のプロによって生み出されたものですし、YouTubeやSNSでもインフルエンサーと呼ばれる成功者のものは十分参考になります。

とは言え最初はどれが優れているのかの判断も付きづらいと思いますので、集め方のヒントを挙げてみましょう。

・ベストセラー商品についているコピー
・複数の人が似たコピーを使っているもの
・長く使われているもの

考えてみれば当たり前のことばかりではあります。

ベストセラー商品についているコピー

これだけマーケティングが発達した現代において、優れた商品には優れたコピーが使われている可能性が非常に高く、手っ取り早く良いコピーを見つけるのに最適です。

例えばSONYのPlayStation 5のコピーは「遊びの限界を超える」です。遊びの部分を他の言葉に変えるだけで成立するコピーですよね。

この場合の注意点として、「外国由来のものは気をつける」はあります。

最近は日本人が普段使っているアイテムも外国製が増えました。スマホやパソコンはほとんどアメリカや中国、韓国にシェアを奪われたと言って良い状態でしょう。

こういった製品はもともとのコピーが外国語で作られているために、天下のAppleですらちょっと強引なコピーが見られたりします。

英語でももちろん韻を踏んだり、語感で遊んだりするわけですが、それを日本語に翻訳するのはどうしても無理があります。英語版と日本語版を見比べると翻訳者の方の苦労が見えたりもしますので、外資製品の場合はせめて英語版くらいはチェックするようにしましょう。

複数の人が似たコピーを使っているもの

先述の通り、人が良いと思うコピーのパターンには限界があります。その結果として、似たようなビジネスを行っていると、似たようなコピーが出てくることが良くあります。

一番わかり易いのはYouTuberのサムネイルやタイトルに使われているコピー。

複数の人が使っているということは、それだけ結果が出ているコピーであることの証拠でもありますので、積極的にSwipeしていきましょう。

長く使われているもの

これも「複数の人~」と同じ理屈ですが、長く使われているコピーは当然結果が出ているからずっと使われているので優れているコピーである可能性が高くなります。

こういったコピーは生活に浸透しすぎていることも多くなかなか見つけられなかったりしますが、例えばマクドナルドの 「I’m lovin’ it」も長く使われているコピーです。

タワーレコードの NO MUSIC NO LIFEも様々な亜種が見られる定番のコピーですよね。

どうやって保管するのか

意外と気になるのが保管方法です。ネタ帳と言われるとなんだか手で書くべきな気がしますが、よほど特別な理由がない限り、現代ではクラウドサービス一択でしょう。

物理的な場所をとりませんし、インターネット回線さえあればいつでもどこからでもアクセスできるのも魅力。

量が膨大になっても検索性は高く、整理整頓も簡単です。有名なサービスではevernoteなどがありますが、最初の段階ではiPhoneのメモ帳など簡単なもので十分でしょう。

スマホであれば打ち込んでいる時間がなくても写真を撮っておけば済みますし、あえてアナログで管理するメリットは特殊な事情を除けばあまりないと言えます。

スワイプファイルの活用方法

では、実際にどう使っていくのでしょうか。さすがにまるごとパクるわけにはいかないので、あくまで参考にさせてもらうわけですが、ここで創作をする時の大原則をお伝えします。

いきなり紙に向かっちゃダメ

です。

小学校の作文でまっ白な原稿用紙を前に途方にくれたことはないでしょうか。

素人がやりがちなのが、この「いきなり紙に向かっちゃう」です。今ではパソコンやスマホの画面ですよね。

簡単にステップにすると

1. 売るべき商品の情報をチェックする。
2. スワイプファイルを眺める。
3. 頭の中でイメージをふくらませる。
4. コピー候補を書き出していく。

という流れになります。

まず基本情報を頭に叩き込んだ上で、スワイプファイルを「実際にコピーを書き出す前に」眺めていきます。

単純な文言だけでなく、切り口や売り方なども考えて、売るべき商品に使えるポイントを探しながら眺めていきます。

その上でさらに頭の中でイメージを膨らませます。この作業はできれば歩きながらとか、シャワーを浴びながらといった動きながらするほうが良いでしょう。

人間の脳は動きながらのほうが活発に動きます。スタンフォード大学の研究(https://news.stanford.edu/2014/04/24/walking-vs-sitting-042414/) によると、歩いている時の創造性は座っているときに比べて60%も増加することがわかっています。

「デスクに座ってパソコンに向かっている状態」はクリエイティブワークに対しては最悪の状態です。この理由もあって、いきなり紙に向かっちゃダメなわけです。

歩きながら頭の中でイメージを膨らませて、頭がアイディアで溢れたら実際に書き出してみましょう。

忘れてしまうことが不安な場合は、歩きながらスマホのボイスメモに録音していくのも良いかも知れません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。インターネット上で簡単に広告を打てたり、自社や製品の特設ホームページを作れるようになってからコピーライティングを行う場面は飛躍的に増えました。

毎回プロに外注できればよいのですが、そうもいかない場面も多いでしょう。

何事も訓練が必要ですぐに上達するわけではありませんが、今回ご紹介したスワイプファイルを皆様のコピーライティングレベルの向上にお役立ていただければ幸いです。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー]は見込み顧客獲得と成約率向上のための最善の方法をお教えしています。
ネットを使って顧客との強固な関係を構築することができるようになり、小さな企業でも大きな成長を実現することができます。

監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。