Webコンテンツの配信、ネット広告の出稿など、デジタルマーケティングの施策を進めていくにあたっては、事前の情報収集が欠かせません。
ターゲットが何に興味・関心を持っているか、自社のブランドが誰にどのような印象・イメージを与えているのか正確に把握することで、おのずと必要なマーケティング施策は絞り込まれ、費用対効果が見込めるようになります。そうした情報が新商品、新サービス開発のヒントになることも少なくありません。
そんな情報収集の手段として、ここ数年注目されているのがソーシャルリスニング。アンケートをはじめとする従来の手法とどう違うのか簡単に整理したうえで、おすすめのソーシャルリスニングツールをご紹介します。
ソーシャルメディアマーケティング担当の方は、ぜひ参考にしてみてください。
FacebookやTwitterなどの各種のソーシャルメディアを活用して、見込み顧客や既存顧客との強固な関係を構築する方法を解説しています。本講座をご受講頂いて、あなたのビジネスに合ったソーシャルメディアの運用を開始してください。そして、ソーシャルメディアを活用して、多くのトラフィックを獲得し、商品やサービスの販売につなげるとともに、あなたやあなたの商品やサービスのブランディングを加速させてください。
ソーシャルリスニングとは?
ソーシャルリスニングとは、TwitterやInstagram、Facebookをはじめとするソーシャルメディアで発信される情報を収集し、マーケティングに活かしていく施策です。
専用のツールを使ってソーシャルメディア上のコメントや投稿・収集したうえで、キーワード別やメディア別、時間帯別に分類。広告出稿をはじめとするマーケティング施策や、商品開発につなげていくというのが一般的な流れとなります。
TwitterやInstagramで交わされるコメントや意見はあくまでソーシャルメディアユーザー1人ひとりが自発的に発信した情報であり、ディスカッション・座談会のように周囲の目を気にして主張を曲げてしまったり、アンケートのように回答(意見)が画一的になってしまったりすることはありません。
限りなく「本音」に近い情報をダイレクトに得られるのが、ソーシャルリスニングならではの大きなメリットです。
実際にソーシャルリスニング取り組んでいる企業も多く、たとえば100円ショップチェーンを展開するダイソー(株式会社大創産業)では、Twitterなどから得られた消費者の意見をもとに「ちょこっとまな板」という商品をリリース。
コンパクトなサイズや水切り用の溝といった便利な機能が人気を集め、90万個以上の累計販売数をマーク、2020年のグッドデザイン賞を受賞しました。
おすすめのソーシャルリスニングツール4選
商品・サービスに関する意見やブランドイメージ、時事トピックスへの反応など、ソーシャルメディア上の情報は非常に多岐にわたります。
それら1つひとつを手作業で収集・分類するのは非常に手間がかかるため、前述のとおり、ソーシャルリスニングには専用ツールを用いるのが一般的です。
ここからは使いやすさやコストパフォーマンスの高さに定評のある4種類のソーシャルリスニングツールをご紹介します。それぞれどんな機能・特徴が備わっているのか見ていきましょう。
1. Boom Research
1つめは、株式会社トライバルメディアハウス(東京都中央区)が提供している「Boom Research」です。カゴメやキリン、森永製菓などソーシャルリスニングに力を入れている400社以上の企業に利用されています。
何より大きな特徴は、多彩な機能とシンプルなインターフェイス。クチコミ分析やユーザーの属性分析のほか、リツイートランキング、週次レポートの自動作成など80種類を超える機能が搭載されており、Twitterをはじめとする対応メディアで過去3年2ヵ月前までさかのぼって情報を収集できます。
一方でレイアウトには無駄な要素がほとんどなく、任意のキーワードを入力し、メディアや対象期間を選べば約7秒で速やかにデータを表示します。
本格的にソーシャルリスニングに取り組みたい方はもちろんのこと、ツールを導入するのが初めての方にもぴったりの製品ではないでしょうか。料金は初期費用10万円+月額12万7,500円から。1週間の無料トライアル期間も用意されています。
2. Social Insight
2つめにご紹介するのは、株式会社ユーザーローカル(東京都品川区)が提供している「Social Insight」。
導入による成功事例が非常に多く、あるゲーム開発会社では「Social Insight」のテキストマイニング機能(※)を活用することで、わずか10日あまりの間に約4万人のTwitterフォロワーを獲得。フォロワーを獲得するにあたってのコストまで可視化することができました。
また別の大手百貨店では「Social Insight」を導入し、各店舗のSNSアカウントを詳細に分析することでフォロワー数を150%伸ばしています。
Facebook、Instagramをはじめとする4大ソーシャルメディアのほか、YouTubeやTikTokのユーザー分析にも対応しており、SNSとあわせて動画マーケティングに力を入れている企業にとっても、心強いツールになるはずです。
料金は初期費用5万円+月額費用5万円(SNSアカウント分析数10の場合)。わかりやすいオンラインマニュアルや丁寧な問い合わせ対応にも定評があるようです。
3. Keywordmap for SNS
こちらはTwitterに特化したソーシャルリスニングツールです。ビッグデータをもとにしたコンサルティングやアナリティクス事業を手がける株式会社CINC(東京都港区)が提供しています。
ツールとしての特徴は、「成果」にフォーカスして厳選された20種類の機能。アカウントの1日あたりの投稿数やエンゲージメントの高いキーワードをサマライズしたうえで、テキストマイニングや感情判定を通じ、ユーザーにどんな情報が求められているのか、リアルタイムに可視化することが可能です。
ある外資系の老舗家電メーカーでは、「Keywordmap for SNS」の分析機能を活用することで、効果的なTwitterキャンペーンを打ち出せるようになり、導入後の1年間でフォロワー数を4.7万人増加させました。
4.見える化エンジン
最後にご紹介するのは、東証マザーズ上場の株式会社プラスアルファ・コンサルティング(東京都港区)が提供している「見える化エンジン」です。2008年5月のリリース以来、累計1,600社以上に導入され、富士キメラ総研が2021年に行った調査では、テキストマイニングツールの市場シェアNo.1に選ばれました。
高精度の自然言語処理エンジンが搭載されており、トータルでのデータ取り込み数は15億以上。ターゲットの年代・性別にあわせたキーワードマッピングや時期ごとのトレンド変化モニタリングのほか、勘定分析や新語の抽出にも対応します。新商品開発や新規事業の立ち上げに役立てているクライアントも少なくないようです。
提供元は2009年にプライバシーマークの認証を取得しており、情報漏洩の心配もいりません。
https://www.mieruka-engine.com/
今回の内容がSNSマーケティングに取り組んでいる方の参考になれば幸いです。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。