SEOライティングとUX(ユーザーシグナル)の関連性について解説!!

SEOライティングとUX(ユーザーシグナル)の関連性について解説

UX(とUI)の重要性はSEOライティングより、Webサービスやアプリ/ソフト開発の世界の方がよく聞く話かもしれません。

ですが、近年のSEOの世界でもUXシグナル(ユーザーシグナル)がとても重要になってきており、上位表示をさせるためにはUXシグナルの改善、向上が欠かせない要素になっています。

AppleやAmazonが作るアプリやサイトが徹底的に操作性にこだわっているように、SEOライティングをする際にも徹底的にこだわり、ユーザーにとって良質なコンテンツにするように作ることが検索上位表示に繋がっていきます。

今回の記事ではUXやUXシグナルとはなにかと言った基本的な事柄から、SEOライティングとの関係性、そして実際にUXシグナルを改善するテクニックまでを網羅的にご紹介します。

最後まで読んで頂ければすぐに貴社のコンテンツに導入できるような内容もありますので、是非ご覧ください。

UX、UXシグナルとは?

まずは用語の確認をしておきましょう。基礎的なSEOの知識がある方にもあまり知られていないような言葉もでてきますので、是非この機会に覚えてしまいましょう。

UXとは?

冒頭にも触れたとおり、UIとセットで使われることが多い言葉です。

UI = User Interface
UX= User Experience

ユーザーインターフェースはアプリやソフトとの接点のことで、マウスやーキーボードもUIですし、見やすい操作性なども含まれます。

今ではWindowsでも当たり前になったファイルやフォルダを見てクリックしていく方式はGraphical User Interfaceと呼ばれるUIの一種です。

ユーザーエクスペリエンスは日本語にすれば「ユーザー体験」と言ったところで、そのアプリやソフト、サイトを使うことでユーザーが得られる体験や使いやすさ、心地よさなどのことを指します。

一部重複というか、UXがUIを内包しているような形ですので、厳密に切り分けるのは難しいのですが、現段階ではざっくりとした理解のまま読み進めて頂いて大丈夫ですのでご安心ください。

UXシグナル(ユーザーシグナル)とは?

ユーザーがUXに満足しているかどうかを都度連絡してくれるわけではありませんが、ユーザーの行動自体がシグナルとなって発信してくれています。


UXシグナルの例を見てみると:

・直帰率
・滞在時間
・Pogo Sticking

などになります。

直帰率はそのサイトの最初のページをみてそのままそのサイトを閉じられた回数で、滞在時間はその名の通り、そのサイトを読んでいた時間です。

1ページで完結している素晴らしいサイトの場合はそのままサイトを離れる場合もありますので、直帰率だけでは良し悪しは判断できず、滞在時間などと合わせて判断するためのシグナルになります。

Pogo Stickingは聞き慣れない方も多いかもしれませんが、平たく日本語にすると「検索のし直し」です。

せっかく検索をしてページを開いてみているのに、満足をする内容を得られず、もう一度検索窓に戻って検索し直すことです。

当然ながらPogo StickingをさせてしまうとGoogleからの評価が下がりますので、確実に検索した人のニーズを満たしてあげるコンテンツづくりが重要になります。

SEOライティング、UX、UXシグナルの関連性とは?

SEOの目的は自分のサイトを検索結果の上位に表示させることです。

そしてGoogleはユーザーが満足する記事を上位表示するように日々アルゴリズムをアップデートしています。

となれば、

UXが良いコンテンツを作る→UXシグナルが向上する→表示順位が上がる→より多くの人が見てくれる→高いUXシグナルのデータが蓄積される→さらに表示順位が上がる。

という好循環を作り出すことができます。

ユーザーがサイトを訪れた際の行動は2種類:

①すぐ離脱する
②興味を持ち読み続ける

この②のユーザーが増えることで平均滞在時間も長くなり、Googleの評価が上がっていきます。

文字数にもよりますが、10秒もたたないうちに離脱されてしまうようだと表示順位の下落は避けられないでしょう。

SEOライティングをする際には避けては通れないのがUXであり、そのUXがどの程度満足されているのかを測る指標がUXシグナルと言えます。

WebマーケティングのKPIにUXシグナルを使うことも考えられます。それほど重要な指標です。

一見複雑なように思えますが、自分がユーザーのときのことを考えればわかりやすいものです。

テレビでも映画でも漫画でも本でもつまらなくて止めてしまうことってありますよね。

見るのをやめるのが離脱であり、その離脱するまでの時間が滞在時間で、本の書い直しがPogo Stickingであると考えれば自ずとその重要性や、改善のヒントが見えてきます。

UXシグナルを改善させる方法3選

では実際にUXシグナルを改善させる方法をご紹介していきます。

抜本的なものから、すぐに導入できるコツのような物もありますので、是非取り入れてみてください。

サイト構造を徹底的に見直す

これは抜本的な部分になりますが、圧倒的に重要です。

SEOライティングというと文章の部分やキーワードを入れ込むと言ったテクニックの部分に目が行きがちですが、実際はサイト構造もライティングそのものと同じくらいと言っても過言ではないほど重要です。

AppleやAmazon、Udemyなど世界的なシェアを誇る企業のWebサイトやサービスは限界までチューニングしてあるため、構造自体が非常に使いやすいものになっています。

ボタンの配置や、購入までのクリック数、レビューのみやすさ、関連商品の紹介など、日頃Amazonで買い物をしている人ならすぐ思い当たる部分があるはずです。

ECサイトは日本でも増え続けていますが、残念ながらこのサイト構造を含めたUXでAmazonに太刀打ちできるサービスはまだないのではないでしょうか。

サイトの構造を最適化するというのはとても難しいことですが、GAFAMやUdemyのような巨大グローバル企業がある意味の「正解」を日々提示してくれています。

自分のサイトと似た体験やサービスを提供しているサイトの構造を徹底的に分析して、真似るところは真似ると言ったところから始めると良いでしょう。

Bucket Brigadesを使おう。

こちらは聞き馴染みのない方も多いかもしれません。日本語のサイトで解説しているところはまだ少ないようです。

とはいえ簡単です。実は今回の記事でもいくつか入れてきたのですが、

コロンで終わる短い文章です。

Bucket Brigadesはもともと、火事を消すための「バケツリレー」のことです。

コロンで終わっている文章を見ると人間は本能的に次に来るものが気になります。日本語で言えば

例:

が極め付きかもしれません。例:と来ればその次に必ず具体例が紹介されることがわかっているので、自然と次の文章を読んでいきますよね。

これがバケツリレーのバケツのように自然と流れていくイメージです。

もともとはセールスレター用に作られたテクニックですが、これがUXシグナルの向上に役立ちます。

ひたすら文章を書いていくよりメリハリが生まれますし、本能的に次を読みたくなるような構造なので、滞在時間の向上に繋がるわけですね。

コロンはもともと英文でよく使われる記号なので、日本語では英語ほど多用しづらい部分はありますが、うまく使ってあげればその効果は同じなので、例:のような簡単なものから是非導入してみましょう。

App Methodを意識しよう

またしても横文字で恐縮ですが、APPメソッドは文章の書き方、構成の仕方の部分です。

SEOライティングでよく言われるPREP法というものがあります。

Point(結論)→Reason(理由)→Example(例示)→Point(結論)

の順番で書くという書き方で、SEOとの相性が良いと言われていますが、AppメソッドもこのPREP法と似た感じの方法です。

Agree(同意)→Promise(約束)→Preview(見直し)

PREPとの大きな違いが、「結論」が「同意」で有ることです。

「自動車保険 必要」で検索してきたユーザーを例に取れば、PREPのP、APPのAの部分で、

自動車保険は必要です。

という結論であり同意を示してあげます。

ユーザーは自動車の任意保険が必要かどうかを悩んでいるわけですから、まず結論であり同意を伝えます。

(このキーワードでは、多くの場合、自動車保険の販売などをコンバージョンとするはずなので「必要」が同意になっていますが、逆なら「自動車保険 不要」と言ったキーワードを狙って「不要」という同意を示すことになります。)

同意を示してあげたら、

APPのPの部分として、

この自動車保険比較見積もりサービスなら、貴方に最適な自動車保険を購入することができます。

という約束をしてあげます。

PREP法を併用して、この前段階に「自動車保険が必要な理由」を後段階に「自動車保険があった場合となかった場合の事故当事者の例」などを入れてあげるのも効果的でしょう。

そして最後に、

総合的に考えて、やはり自動車保険は必要です。最適なものを選びましょう。

というPREP法のP、APPメソッドのPで締めてあげるというのがAPP Methodです。

やはり冒頭で否定されるとなかなか読み進めて行きづらいものなので、冒頭で同意、肯定をしてあげるという部分がPREP法と較べても特徴的なポイントになっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

UXシグナルを向上させるというのは、顧客満足度を向上させるという作業にほかなりません。

レストランなら寒い、BGMがうるさい、食器が使いづらいと言った顧客満足度を阻害している部分を改善していくような作業になりますが、画面上で簡潔するSEOライティングではリアルな店舗と比べて見えづらいものです。

是非今回ご紹介したUXシグナルを注視して頂き、貴社のサイトの検索表示順位向上にお役立て頂ければ幸いです。

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執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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