SEOの解析方法に役立つ8個の重要KPIを徹底解説!

SEOの解析方法に役立つ8個の重要KPIを徹底解説!

WebサイトやWebサービスを運営している人にとってSEOは永遠の課題です。

一昔前に比べるとSNSからの流入の増大やGoogleのアルゴリズムの変更などで、SEOの重要性は減少したとも言われていますが、まだまだ検索からの流入は大きく、検索上位をとることはデジタルマーケティング(Webマーケティング)において欠かすことが出来ない戦略となっています。

本稿ではSEOとは?と言った基本的な情報から、解析をする方法、おすすめのツール、その際に見るべきKPIをご紹介します。

最後まで読んでいただければ、SEOの基本知識と解析のしかたがわかるようになります。是非お目通しください。

SEOとは?

SEOとはSearch Engine Optimizationの頭文字をとってもので、日本語にすると検索エンジン最適化となります。

特定のキーワードで検索したときに、より上位に表示されるように工夫をしていく作業になりますが、現状ではほとんどGoogleへの最適化になります。

日本ではYahoo!JAPANも多く使われますが、同社が使っている検索エンジンも中身はGoogleなので、日本においてはGoogleの寡占状態です。

Googleにつぐ検索エンジンは日本ではMicrosoftのBingになりますが、そのシェアの圧倒的な違いから、まずはGoogleに注力して良いでしょう。

これはあくまで日本での話で、例えば中国ではそもそもGoogleは使えませんので、中国版GAFAであるBATHのB、Baiduを使っていくことになります。

SEOの詳細については別の機会に譲りますが、タグの使い方や、画像タイトルや代替テキストなどのテクニカルな部分と、検索ワードのニーズに対する答えがきちんと書かれているかと言ったクオリティの部分があります。

近年はクオリティの重要性が増してきていると言われており、その向上のためにもSEOの解析は欠かせない作業になります。

SEOの解析をする方法とオススメツール

ここからSEOの解析に入っていきますが、大前提としてWebサイトは最初からSEOを設計してから作り始める。が大事になってきます。

Webマーケティング専門の担当者がいないような会社のWebサイトで、行きあたりばったりに書かれているものもありますが、SEOを意識しないでただ書いているWebサイトで検索上位表示をとるのは至難の業です。

解析はあくまで、「自分が行っているSEO対策の結果を見る。」ものです。そもそもの対策がされていない場合は解析だけをしてもなかなか効果には繋がりません。

SEOの解析は大きくわけて3つに分かれます。

・アクセス解析

・キーワード解析

・サイト解析

です。

アクセス解析

Google Analytics解析

Google Analyticsはアクセス解析の基本ツール

まず基本的な部分で、そのWebサイトをどれくらいの人が、どこから見に来ているのかを確認することです。

どれくらいの人が見に来ているのかを確認するのにおすすめのツールがGoogle Analyticsです。あまりに有名なツールなので、ほぼ全員が使っていると言えます。

単純な表示回数だけでなく、ページに滞在している時間、ユーザーの地域や使っているデバイス、直接検索なのか、SNSからの流入なのかといった様々なデータを確認することが出来ます。

どこから見に来ているのか?を確認するのにおすすめのツールはGoogle Search Consoleです。サチコとも呼ばれるこれも有名なツールです。

どの検索キーワードから見に来てくれたかがわかるだけでなく、検索結果に表示された回数と実際にクリックされた回数もわかります。

せっかく表示されたのにクリックしてもらえないとなれば、改善点はSEO対策よりも「魅力的なタイトル付け」になるかもしれません。

SEOの大きなポイントの一つに「ユーザーの検索意図を正確に把握し、要望を満たすコンテンツを作る」というものがありますが、この検索キーワードごとのクリック率を見ていると、そのユーザーの検索意図が見えてきます。

キーワード解析

キーワードプランナーによるキーワード解析 キーワードプランナーによるキーワード解析

これはWebサイトを作っていく際に行う解析になります。一つの商品を売るにしても流入元になる可能性のあるキーワードは膨大な数に及ぶことがあります。

例えば、イタリアンレストランに集客したいとすると、「東京 イタリアン」などがまっさきに思いつく検索ワードになりますが、「デート おすすめ お店」からも来てくれるかもしれませんし、「イタリアワイン おすすめ」から来てくれるかもしれません。

特に巨大サイトや著名人でない場合、検索ボリュームが少ない(あまり検索されない)ロングテールキーワードを狙ってコンテンツを作っていく必要がありますが、これは数が多くて把握するのが大変です。

そこで、Google Keyword PlannerUbersuggest、やラッコキーワードを使って狙いに行くべきキーワードをもれなく把握することが重要になります。

キーワード解析は、コンテンツを作るときだけでは終わりません。実際にコンテンツを作った後に、狙ったキーワードで上位表示が出来ているかを調べる必要があります。

方法は簡単で、実際にそのキーワードで検索すれば良いわけですが(この際はシークレットモードを使うのを忘れずに!)、前述の通りキーワードが膨大な数になっていくので、いちいち手入力して順位を調べているとそれだけで1日終わってしまいます。

そこで、検索順位チェックツールを使うわけですが、おすすめはRanktrackerGRCのようなパソコンにインストールして使うツールです。

簡易的にブラウザ上で動くものもありますが、仕事でSEO対策をするならしっかりしたツールを使うべきです。上記2ソフトは有名企業やプロのマーケターも使う定番のソフトですので、安心して使うことが出来ます。

検索順位が思うように上がっていないコンテンツや記事はリライトしてみるなどの行動につなげていきます。

サイト解析

SimilarWebによるサイト解析 SimilarWebによるサイト解析

こちらはサイト自体を解析、分析できるツールになります。今までのツールと違い、GoogleのブラウザであるChrome上の動く拡張機能になります。

インターネットを閲覧するためのソフトであるブラウザは様々な種類が出ていますが、SEOをするのであればChromeを使うのが無難です。

SafariやEdgeより動作が速いこともありますが、そもそもGoogle検索最適化をしていくわけなので、普段からGoogleのブラウザを使ったほうが何かと便利ですし、敵(ではないのですが)を知るのも勉強の一つになります。

さて、サイト解析では自社サイトやライバルサイトの強さを計測します。ページの強さであるPAとドメインの強さであるDAなどをチェックしていきます。

ライバルサイトと自分のサイトを比較して、日々の改善につなげていきます。PA、DAの確認にはMozBarAhrefs SEO Toolbarなどがオススメです。

また、SimilarWebという拡張機能を使うことで、気になるサイトがどれくらいのアクセスを集めているかすぐ確認することが出来ます。

ライバルだけでなく、普段自分が見ているサイトのパワーを確認しておくことも、SEO対策をしていく上で大きな勉強になります。

余談ですが、筆者はYouTuberでは無いのですが、YouTubeチャンネルの解析ができるSocial Bladeという拡張機能を入れています。

ランクや再生回数が見えるツールですが、過去30日間の再生回数がわかるので、なんとなくYouTuberの収益まで見えてきます。YouTubeもGoogleのアルゴリズムで検索結果が表示されるので、SimilarWebと合わせて入れておいても良いかもしれません。

SEOの解析に役立つKPI

解析ツールで数字を見ていくとたくさんの項目が出てきます。それぞれに意味のある数字ですが、全部を漠然と追っても実態を掴むことは出来ませんので、KPIを設定します。

KPIとはKey Performance Indicatorの略で、重要業績評価指数と呼ばれています。少しわかりづらいですが、KGIも合わせて覚えるとわかりやすくなります。

KGIはKey Goal Indicator。経営目標達成指数です。KGIが売上アップだとすれば、KPIは売上アップを達成するための中間指標になります。居酒屋さんだったら、新メニューの開発数や、チラシのポスティング数といった具合です。

KPIはネットビジネスに限らず、あらゆる現場で使われますが、大切なのは「適切なKPI」を設定することです。KGIにつながらないKPIを設定してしまうことで、リソースを浪費することになりかねません。

先程の居酒屋さんの例で言えば、「新メニューの開発数」を増やすことで売上アップに繋がっていないといけません。KPIは目標達成するための努力と、正しいKPIを設定すること、また正しいのかを継続的に検証し続ける必要があります。

SEO対策におけるKPIでは、SEO対策をするときに設定するKPIはなにに設定すべきでしょうか。前述の通りまずは目的=KGIを設定することが大事です。

KGIの候補としては、

1,キーワード検索順位

2.アクセス数

3.コンバージョン数

4.知名度向上

5.来店数増加

6.売上増加

などになります。

そもそもSEO対策をしているWebサイトの種類によって目的が違うはずです。

居酒屋さんのサイトなら実店舗への誘導もしくは通販でしょうし、ECサイトならサイト上での売上増加、企業HPなら認知度向上や、社員募集への問い合わせや応募増加でしょうか。

それぞれの目的や業種に合わせて選ぶKPIの候補としては、

1.PV数:Page View数、サイトが見られている数。

2.オーガニック検索流入数:検索結果からサイトに入ってくる数。

3.コンテンツの更新、リライトの数。

4.UU数:Unique User、ユーザーの数。

5.CVR:Conversion rate、実際の購買につながっている率

6.客単価

7.リピート率

8.デバイス比率

などになります。

メディアサイトならオーガニック流入数やコンテンツの更新やリライトの数、ECサイトならUU数やCVRが有力候補となるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はSEOの解析の方法とツール、KPIの設定について解説してきました。SEO対策は日々改善を続ける終わりなき活動でもあります。

ネットビジネスの基本になる公式に

売上=PV x CTR x CVR

というものがあります。見てくれた数 x クリックされる率 x 購入される率=売上というものです。

この各要素を向上させていくために、SEOの解析や適切なKPIの設定は必須とも言えるほど重要なものです。

ぜひご自身が運営している、もしくはこれから運営するWebサイトのヒントにして頂ければ幸いです。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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