コストをかけず今すぐ始められるSEO対策5選。Google検索上位に上げたい中小企業のweb担当者必見!

コストをかけず今すぐ始められるSEO対策5選。Google検索上位に上げたい中小企業のweb担当者必見!

webサイトを運営していくうえで、避けて通れないのがSEO対策です。ショッピングカート経由の売り上げも、問い合わせフォームからの資料請求も、母数となるPVや流入数を増やさなければ大きく伸びることはありません。実際、業種を問わず多くの企業がSEO対策に取り組んでおり、そのマーケット規模は500億円以上に達すると言われています。

ただ、SEO対策で成果をあげていくには、それなりの手間と時間がかかるのも事実。リスティング広告の広告費のように直接的な出費こそ発生しないものの、サイト構造の見直しやコンテンツの作成、被リンク獲得をはじめとする外部対策、効果測定には緻密なプランニングとそれを実践するためのリソースが必要です。

また、Googleをはじめとする検索エンジンのアルゴリズム(検索順位を決める仕組み)は頻繁にアップデートされるため、常に最新情報のキャッチアップが欠かせません。人出や予算が限られる中小企業の場合、ハードルの高さを感じている担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそうした方に向けて、今すぐ始められるSEO対策を詳しく解説していきます。「これだけやればOK」という万能策ではありませんが、いずれも最小限のコストとリソースで着手できるものばかり。本格的なSEO対策に取り組むにあたっての1つのステップになるはずです。

検索エンジンの仕組みと、SEO対策の基本的な考え方

本題に入る前に検索エンジンの仕組みについて簡単に整理しておきましょう。現在世界中で17億以上にものぼると言われるwebサイトは検索エンジンにどう認識され、どんな方法で検索順位が決められているのでしょうか?

結論から言うと、検索順位が決められるまでには「クローラーによる情報収集」→「インデックス」→「ランク付け」という3つのプロセスがあります。

クローラーとはweb上を回遊しているプログラムのこと。リンクをたどってwebサイトを訪れ、サイトの構造やテキスト情報、被リンク数、ページの表示速度といったデータを取得するのが役割です。Googleのメインクローラーである「Googlebot」の場合、1年間に1兆ページ以上を巡回すると言われています。

このクローラーが収集した情報をデータベースに登録(インデックス)し、アルゴリズムに沿ってページをランク化するというのが、検索順位が決まるまでの大まかな流れ。SEO対策を通じて検索順位をアップさせるためには、いかにクローラーに見つけてもらうか、いかに評価されやすい情報を公開するかが大切になってきます。

そこで基本となるのが、「検索エンジンの評価=ユーザーの評価」という考え方。

検索エンジンの代名詞とも言えるGoogleでは、人口リンクの売買や隠しテキストとったブラックハットSEO(※)が横行した過去の反省もふまえ、アルゴリズムのアップデートを積み重ねてきました。アップデートの基準は「ユーザーの役に立つかどうか」。

どんなにテキストや画像が多くても、どんなに多くのリンクが貼られていても、内容が不明瞭なページや正確性を欠く情報、ユーザーメリットをもたらさないコンテンツが現在の検索エンジンから評価されることはありません。前述の隠しテキストをはじめとするユーザーを欺く行為、質の低い有料ディレクトリサービスへの登録などは、2012年以降、Googleのペナルティ対象となっています。

その一方でサイトのユーザビリティも重視されるようになり、2018年のアルゴリズム更新以降はスマートフォンサイトの表示速度も検索順位を決めるシグナルの1つとなりました。

ユーザー本位の正しく役立つ情報を、スピーディーかつわかりやすい形で提供すること。繰り返しにはなりますが、それが今のSEO対策の基本です。

※ブラックハットSEO…質の低いページを検索上位に表示させる不正な手法

今すぐできる5つのSEO対策

ここからはいよいよ本題。上記の内容をふまえたうえで今すぐ着手できるSEO対策をご紹介します。

1.サイトマップをGoogleに登録する

サイトマップ
サイトマップをSearch Consoleに登録する

前述のとおり、SEO対策の基本はユーザーに役立つ情報をわかりやすく提供すること。ただ、いかに有益なコンテンツを用意していても、クローラーに見つけてもらえなければ検索結果には反映されません。そこで欠かせないのがwebサイトの構成を示すサイトマップです。

サイトマップはHTMLやXMLで記述されますが、多くの中小企業が導入しているWordPressの場合、「Google XML Sitemaps」というプラグインを使って自動作成することが可能。プラグインを有効化し、設定メニューから手順を進めることでサイトマップのURLが発行されます。

URLが発行されたらすぐにコピーし、Googleが提供しているwebサイト運営支援ツール「Google Search Console」へ登録しましょう。これによってGoogleにwebサイトの内容やページ構成が伝わり、クローラーの巡回を促すことができるようになります。

2.パンくずリストを作成する

パンくずリストを作成する

サイトマップとあわせて必ず作成しておきたいのがパンくずリストです。

パンくずリストとはページ階層を示すテキストのこと(たとえばコーポレートサイトなら「トップページ>会社概要>沿革」など)。正しく書かれたパンくずリストはクローラーがページ内容を理解するのを手助けします。また、ECサイトなどであれば、パンくずリストのテキスト部分に商品ジャンルなどを当てはめることによって、サイト内に関連ページがあることを示すことも可能です。

作成方法は簡単で、リストタグ<li>を使って対象ページのURLとテキスト(「トップページ」など)を挟み込むだけ。プログラミングの専門知識は必要ないので必ず用意しておきましょう。

3.URLを正しく記述する

URL
URLを正しく記述する

URLもクローラーのチェック対象になるので、webサイトの階層や対策キーワードとの関連性をふまえたうえで、スペルミスがないよう正しく記述しましょう。適正化されたURLはユーザーがwebサイト上のどこにいるのか、閲覧しているページをわかりやすくするという点でユーザビリティの向上にもつながります。

ちなみにURLの文字列は日本語・英語のどちらでも構いません。以前はGoogleで日本語検索すると、検索結果に表示されるURLの日本語部分が太字化されていましたが、現在は表示方法が変わったことで、目立ちやすさのメリットはなくなりました。

それよりも気をつけたいのは、同じ内容のページに対して複数のURLが散在しないようにすること。検索エンジンはURLの一部分(「Index.html」の有無など)が違うだけで、中身が同じでも異なるページとして認識します。

その結果、ページに貼られたリンク数などの評価は分散して、SEO対策上マイナスに。さらに最悪の場合、正規URLのページの方がコピーサイトと判定され、ペナルティを受けるケースもあるようです。過去にコーポレートサイトのリニューアルなどを行っている場合は十分注意しましょう。

4.タイトルタグはピンポイントかつコンパクトに

SEOタイトル

文字通り、ページの「顔」と言えるのがタイトルタグ。クローラーはタイトルタグを参考にしてページ全体の情報を読み取ります。また、ユーザーにとっても検索結果で最初に目に入る部分です。

タイトルタグが不明瞭だったり、相反する意味の語句が混在していたりするとクローラー、ユーザーの混乱を招き、表示順位にマイナス影響を及ぼすので、ページの内容にあわせてピンポイントかつ的確に記述しましょう。

ちなみに文字数に関しては、32文字程度を目安にするのがおすすめ。ブラウザの種類・設定などによって若干の違いはあるものの、32文字程度に収めておけば、PC・スマートフォンどちらからでもおおむね最後まで途切れず表示されます。

5.コンテンツ作成はプレスリリース系orリサーチ系から

SEOプレスリリース
コンテンツ作成はプレスリリース系orリサーチ系から

SEO対策に取り組むにあたって最大のネックとなるのが、コンテンツの作成・配信にかかるコストです。「良質な記事を配信したい」、「役立つ情報を提供したい」と思ってはいても、実行に移すのはなかなか難しいもの。他の業務に追われて制作時間が確保できなかったり、つい先延ばしにしてしまったりするケースも多いのではないでしょうか。

そうした際におすすめなのが、プレスリリース系もしくはリサーチ系のコンテンツ。

前者は法人のオフィシャルな情報発信という形をとるため、ネットユーザーに嫌われがちな営業色・広告色を抑えられるうえ、ニュースサイトなどからのリンク獲得が期待できます。広報などが作成した既存文書をベースにすれば、準備にもほとんど時間はかかりません。

一方の後者(市場調査や消費者アンケートの結果をまとめたリサーチ型コンテンツ)もデータさえあれば短時間で形にでき、ブログ記事などの参照元としてリンクを集めやすいという特性があります。

最後に

今回はプログラミングの手間や業務コストをかけずに始められるSEO対策をご紹介しました。中小企業のweb担当者の方、「今すぐできることから始めたい」といった方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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