【メールマーケティングの超基本】開封率をアップさせる、件名作成の4つのポイント

【メールマーケティングの超基本】開封率をアップさせる、件名作成の4つのポイント

株式会社矢野経済研究所(東京都中野区)によれば、2021年のMA(マーケティングオートメーションツール)の市場規模は前年比10.3%増の約600億円。スマートフォンアプリや動画メディア全盛の今もなお、多くの企業がEメールを顧客獲得や販路拡大に役立てています。

今回はそんなEメールをテーマに、メールマーケティング初心者の方、これから本格的にメルマガを配信していきたいといった方に向けて、メールの顔となる件名(タイトル)の作成方法を解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

開封率を左右する「4Uの原則」

メールの件名を作成するうえで、まず押さえておきたいのが「4Uの原則」。アメリカ人起業家のマイケル・マスターソン氏が提唱する手法です。

4Uとは、「Useful」(有益性)、「Urgent」(緊急性)、「Ultra Specific」(超具体性)、「Unique」(魅力・独自性)それぞれの頭文字をとったもの。読み手にとってメリットとなる情報を、今すぐ知りたくなるよう、詳細に、オリジナリティあふれるアトラクティブな言葉で表現しているのが、優れたメール(メルマガ)の件名というわけです。

件名の作成方法については個人のブログなども含め、多くのWebメディアで紹介されていますが、それらのメソッドの多くはこの4Uの原則にもとづいています。

開封率UPに向けて。件名作成の4つのポイント

ここからは上記の4Uの原則をふまえつつ、ネットユーザーの動向などを交えながら、メールの件名を作成する際の4つのポイントをご紹介していきます。

1.メリットは冒頭近くに

1つめのポイントは、割引、贈呈、インセンティブといった読み手のメリットとなる情報を、件名の冒頭近くに入れること。

LINE株式会社(東京都新宿区)が2021年7月に行った調査によれば、メールやWebサイトを閲覧する人のスマートフォン利用率は94%に達している一方、PCのみを使っている人の割合はわずか2%にとどまっています。

端末やアプリによって若干の違いはありますが、スマートフォンの画面上で表示される件名の文字数は16文字~20文字前後。どんなに有益な情報も、この範囲に収まっていなければ読み手には認識されず、開封率アップにはつながりません。メリットとなる情報は必ず件名の前半部分、できれば冒頭から10文字以内までに入れましょう。

あるコンサルティング会社では、メルマガの件名の冒頭を媒体名から映画チケットをプレゼントする旨の文言に変更したことにより、開封率を60%以上伸ばしました。

2.期限や時間を示す

「〇月〇日まで」、「本日スタート」、「今すぐ」といった期限や時間を示す語句はメルマガ配信における“キラーワード”と呼ばれ、読み手の目を引き付け、アクションを促す効果が期待できます。前述のメリットと組み合わせて件名の冒頭部分に入れれば、おのずと開封率のアップにつながるでしょう。

ただし、メールの件名で「〇日まで」や「今だけ」と表記していたにもかかわらず、その後も特典を提供したり、対象の商品の販売を続けていたりすると、景品表示法で定められた不当表示にあたる可能性があるので、その点への注意・チェックは忘れずに。

3.送り手目線の情報は省く

セールやキャンペーンの告知を目的としたメールでは、「ご愛顧感謝」、「ありがとうございます」といった言い回しをたびたび見かけますが、読み手からするとこうしたありきたりな感謝の言葉は具体性を欠き、多くの場合、謝意は伝わりません。

また、4Uの原則で示されているとおり、メールの件名で大切なのは気持ちや心遣いではなく、あくまで有益性や独自性です。限られた文字数を有効活用するためにも、ユーザーメリットとなり得ないこうした文言は省いた方がいいでしょう。

あわせて、「1月号」、「Vol.2」、「第3弾」、「4周年」といった表記も、送り手目線のナンバリングに過ぎず、アクション喚起にはつながりにくいので、やはり省いた方がいいと思います。

4.記号の挿入は適度に

【】(隅付きカッコ)や「!」(エクスクラメーションマーク)は漢字やかな文字と比べて視認性が高く、アイキャッチ効果に優れています。件名全体のバランスに配慮したうえでうまく組み合わせれば、開封率のアップが期待できるしょう。

とはいえ、使い過ぎるのはNG。インターネット黎明期にはネット通販を中心に、多くの記号を散りばめたメルマガの件名がもてはやされた時代もありましたが、それから十数年が過ぎてネットユーザーは成熟し、メールソフトやアプリも進化しました。

件名を目立たせようとするあまり記号を多用してしまうと、読み手に嫌悪感や不信感を抱かれやすいだけでなく、メール自体がスパム判定されて受信ボックスに届かない可能性もあります。

記号はあくまで1つのアクセントとして捉え、単語のワーディングや言い回しの組み合わせで勝負するのが、メールの開封率を高めるうえでの正攻法です。

最後に

今回はメールの開封率を高めるための件名の作成方法についてご紹介しました。いずれも基本的なことではありますが、「4Uの原則」を正しく理解したうえで実践すれば、おのずと開封率も変わってくるはずです。

本腰を入れてメールマーケティングに取り組みたい方は、今回の内容をぜひお役立てください。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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