最近はLINEなどのSNS、SlackやChatworkなどのメッセージ機能付きのタスク管理ツールなどに押され気味ですが、まだまだマーケティングツールとして重要なメール。メルマガやDMを重要視している企業も多いでしょう。
ところが、忙しい人ほどメールの受信数が多く、またコミュニケーション手段の多様化により、メールを読んでもらうことのハードルが高くなったのも事実。
今回の記事では、確実に読んでもらうためのメールの書き方をご紹介しますので、是非最後までご覧ください。
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件名がカギ!ここですべてが決まります!
結論から申し上げます。「件名」が圧倒的に重要です。
LINEには「既読」を確認できる機能があり、「既読スルー」や「未読スルー」と言った新しい言葉が定着しましたが、メールでも実は同じです。
開封確認機能があまり使われないこともあり、既読・未読の確認ができないだけで、本来の目的である「内容を伝える」という観点からすれば、まずは読んでもらわないと始まりません。
メールにおいて「既読にする」とは、「開封する」ということになります。まずは開封してもらわねばなりません。
メールが届く→開封する→中身を読む→実際に行動する。
この過程で人数がどんどん減っていくので、最初の段階である開封率を高めることがとても重要です。
余談ですが、これはWebマーケティングの基本である
売上=PV×CTR×CVR×単価
と考え方は同じです。まず沢山の人に送り、できるだけ沢山の人に開封してもらい、できるだけたくさんの人に読んでもらい、できるだけ沢山の人に購買行動を起こしてもらうのが、販促メールのキモになります。
ところが先述の通り、忙しいビジネスパーソンの受信BOXは激戦区です。
通常の業務上のやり取りに加え、各社のDMやメルマガ、さらにスパム(開封させようと必死に工夫されている強敵です)が入り混じり、工夫されていないメールなど簡単に見過ごされてしまいます。
メールを開封するかどうかを判断するのに使う時間は1秒未満でしょう。
この1秒に満たない短時間で、「このメールは開封しなくては」と思ってもらわなければなりませんが、その判断材料は「件名」しか無いわけです。(販促メールの場合はメールアドレスで開けてもらえることは稀でしょう。)
そんなわけで、メールでのマーケティングにおいては「件名」が圧倒的に重要だということは分かって頂けたかと思います。
件名のポイント
では実際に件名をつける際のポイントを見ていきましょう。
基本的な話として、件名はネットニュースやブログなどの「記事タイトル」と同じ位置づけです。自分がどんなニュースをクリックしているか、どんなメールを優先的に開封しているかを日頃から考えて置くのも良いヒントになるでしょう。
簡潔に
具体的に、4Uをアピール
記号で興味を引く
簡潔に
先述の通り、メールを開封するかどうかを決めるために与えられる時間は非常に短いです。1秒未満。というか、「一目見る程度」が現実でしょう。
人間がひと目で見て認識できる文字数は14~15文字と言われています。件名はできるだけ簡潔に、特に最初の14文字に力を入れ、ここしか見てもらえなくても開封してもらえるタイトルを意識すべきです。
ちなみに本稿の記事のタイトルもひと目で「開封率を上げるメールの書き方がわかるんだな。」が伝わるように意識して付けられています。
よく仕事ができる人たちの間では、「メールが長い人は仕事ができない。」と言われますが、物事を短い文字数で簡潔に表現することは重要なビジネススキルです。
Twitterなら140文字ですが、メールの件名なら長くても30文字程度。この制限の中で目的を達成する件名をつけるのは、良い訓練にもなってくれます。
具体的に、4U原則をアピール
人間が行動に移るためには「何のために(開封)するのか」という具体性が必要です。
メール本文のように、ある程度文字数が使える場合は5W1Hのようなフレームワークも有用ですが、15~30文字に5W1Hを入れ込むことができませんので、ここでは4U原則をご紹介したいとおもいます。
4U原則は「セールスライティング・ハンドブック」の著者であるロバート・ブライ氏が考え出した原則ですが、
Urgent(緊急)
Unique(ユニーク)
Ultra-Specific(超具体的)
Useful(有益)
この4原則を意識するだけで、貴方が各メールの件名は飛躍的に良くなります。
Urgent
「今すぐ動かないと損をする。」ということを伝えます。よくあるパターンでは、「本日限り!」とか、「10月まで!」と言ったもの。
古くから使われている「期間限定セール」なども同じような機能で、人間の心理として時間が限定されていると思うほうが行動に繋がりやすいのでしょう。
ちなみに、「今すぐ動くと得をする」よりも、「今すぐ動かないと損をする」という方が行動に繋がりやすいという心理学の研究結果もあります。
「得をしたい」より「損をしたくない」という心理のほうが強いことも覚えておくと良いでしょう。
Unique
日本語での「ユニーク」はずいぶん英語と違う意味で使われており、本来の意味は「唯一無二」です。
例えば通し番号などは、重複する数字が一切無いため、Unique numberという言い方になります。マーケティングの世界ではUnique user数も良く使われ、同じく重複がなく、何人の人間がいるか、という指標です。
唯一無二というと難しい気もしますが、最もかんたんに実現できるのは「個人に向けてカスタマイズ」することです。
「○○様、前回ご購入より☓☓日経過しましたが・・」
のように、個人を特定した件名も良いでしょう。
Ultra-Specific
超具体性です。と言われても何のことか分かりづらいかもしれませんが、「定量的に」と言い換えることもできます。
「ベストセラー!」でなく、「累計200万部突破!」のように数字で表現してあげることで説得力が向上します。
定量表現はビジネスパーソン必須のスキルですので、もし現段階で苦手でしたら、ついでに身に着けてしまいましょう。
Useful
これはわかりやすい、「有益性」です。経済学の世界では「人はインセンティブにしたがって行動する。」と言われています。「得をする方に動く」という意味です。
メールの件名で、「このメールを開くことで有益なことが起こる。」ということを伝えてあげます。
先述の通り「損を回避できる」というのも大きな有益性ですので、様々な手法を組み合わせて有益性を伝えて上げると良いでしょう。
記号で興味を引く
簡単なことですが、実は重要なポイントです。人間はメリハリのある文字に目を引かれます。
古くはテレビ番組のテロップ、最近ではYouTuberのサムネイル画像を見ているとよくわかりますが、実に様々なフォントと色を駆使しています。
同じ文字列でもメリハリをつけてあげる事によって注目度を上げることができます。
メールの件名でフォントや色は使えませんので、記号や括弧でメリハリを付けていきます。
重要な部分を【】で括ってあげたり、!!で強調してあげたりするだけで見え方が随分違ってきます。
特に受信ボックスに並んだ時に、【】などは目に付きやすいので多く使われています。
これはNG!な件名の付け方
ここまでご紹介したポイントを抑えてもらえればNGな件名をつけてしまうということは無いかと思いますが、念の為NGになるポイントをご紹介しておきます。
煽りタイトル
複数の用件を入れる
空欄や機種依存文字
煽りタイトル
少し触れましたが、開封してもらいたいあまりに煽ったような件名をつけるのはビジネスメールではNGです。
大手のニュースメディアのように不特定多数を相手にしている場合はまだ成立していますが、潜在顧客相手にそれをしてしまうと、一回開封してもらう代償として大きな信用を失います。
「緊急」とか「大至急!」また「要返信!」のような文言は本当に必要なとき以外には使わないようにしましょう。
複数の用件を入れる
これはそもそものメールの作り方でもありますが、件名にも当てはまります。
有料会員に送る長いメルマガなどはこの限りではありませんが、メールの基本は「1件1葉」、つまり、一つの用件で一つのメールです。
内容がこうなっていれば件名も自然とそうなりますが、件名を簡潔に仕上げるためにも、用件は一つだけにしましょう。
空欄や機種依存文字
これは論外ですが、件名が空欄のメールも稀に見かけます。どんな場合であっても件名は必ず付けましょう。
また、これは最近デジタルデバイスに触れ始めた方に多いのですが、機種依存文字をそれと知らず使っている場合が見られます。㈱や①②③のような記号的なものから、スマホに搭載されている顔文字まで。
メールに使ってしまうと文字化けしてしまうリスクがありますので、使用は控えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
たかがメールの件名と思われがちですが、そこにはWebマーケティングとビジネススキルが凝縮された文章が表現されます。
逆に言えばWebマーケティングやビジネスセンスの高い人は特に学ぶ必要なく、魅力的な件名をつけることができるでしょう。
本記事を、メールの書き方だけでなく、ビジネススキル全体の向上にお役立ていただければ幸いです。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。