どんなに面白く役に立つ情報を配信していたとしても、更新が滞り、同じ記事がずっとトップに出続けているようなブログに読者は集まりません。コンテンツマーケティングでは記事のクオリティだけでなく、量も大切な要素です。
とはいえ、実践するのはなかなか難しいもの。とりわけ中小企業やベンチャー企業には、コンテンツマーケティングだけを専任で担当する社員はほぼ皆無。多くの人が仕事のスキマ時間を活用したり、時にはランチタイムやプライベートの予定を削ったりしながらブログを書いています。
そうしたなかでクオリティを担保しつつ、できるだけ早くブログ記事を書くためにはどうすべきなのでしょうか?7つのポイントに分けてご紹介したいと思います。
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ブログを早く書くための7つの鉄則
1.テーマと構成を最初に決める
1つめは、記事のテーマと構成を最初に決めておくこと。
筆者は商業誌や企業のオウンドメディアや社内報などを中心に、これまで5,000本を超える記事を作成してきましたが、「何となく」書き始めた記事が、上手くまとまったことはまずありません。「何を」、「どう伝えるのか」最初に大まかなアウトラインを引いておくことでやるべきことが明確になり、初めて作業が捗ります。
新商品の紹介やレビュー、ノウハウの共有といった記事のテーマを決めたら、それに紐づく中見出しと小見出しを箇条書きにしておきましょう。
あくまで目安ではありますが、800文字程度の記事なら、リード(導入部)+3つ前後の中見出し。3,000文字前後の記事なら、リード+3つ前後の中見出し+5つ~7つ前後の小見出しをつけておくのがおすすめです。
こうすることで記事が200文字~300文字程度の文章の塊で構成される形になり、1つの章に時間をかけ過ぎることなく、効率的に文章作成を進められます。
2.タイトルは後付けでOK
一方、タイトルについては後付けで構いません。人間の脳、言語感覚は手を動かすことで活性化します。記事本文を作成した後の方がより多くの語彙が浮かびますし、後付けすればおのずと本文を要約する形になり、短時間でわかりやすいタイトルにまとめられます。
逆に最初にタイトルを決めてしまうと、本文の構成やトーン&マナーまでタイトルに縛られてしまうことも。30文字程度のタイトルへ収斂させるために、1,000文字、2,000文字といったボリュームの文章を調整していくのは、ベテランライターにとっても簡単な作業ではありません。
それでも最初にタイトルが決まっていないと落ち着かない、書きにくいという方は、「〇〇(商品名など)の共有・紹介」といった形で仮付けしておくのがいいでしょう。
3.調べる時間と書く時間は別々に
BtoBサービスの紹介や市場動向など、ビジネス関連のトピックスを配信するブログでは、手持ちのネタにリサーチで得た情報を加えて記事を書くことが多くなります。そうした際、リサーチの時間は必ずブログを書く時間とは別にとりましょう。
当たり前のことではありますが、Webブラウザやアプリから情報をインプットするのと、インプットされた情報を文章としてアウトプットするのは、ベクトルが正反対の作業です。気になること、足りない情報が見つかるたびにブラウザやアプリを開いていては、文章作成は捗りません。
最初のステップとして記事のテーマと構成を決めたら、20分~30分程度リサーチの時間を設け、必要な情報をもれなく集めましょう。
もちろんある程度記事が形になってから追加で情報が必要になるケースはあるものの、料理や工業製品の製造と同様、材料、部品が揃った状態で実作業に入る方が効率的です。
4.余計な情報はシャットアウト
あわせて余計な情報を遮断するのも、手早く記事を書くうえで大事なポイントの1つです。
調べものをしたり、文章を書いたりしている時に、メールやアプリの通知音が鳴るとどうしても集中力が妨げられますし、開いているウィンドウの数が多くなれば、Tab+Altキーでウィンドウを切り替える際にもその分だけ時間がかかってしまいます。
ブログを書くにあたっては、リサーチに使うWebブラウザとSNSアプリ、WordやGoogleドキュメントなどの文章作成ソフトがあれば十分です。Googleアナリティクスやキーワードプランナー、SNSアカウントの管理画面、その他記事と直接関係のないWebサイトやアプリはできるだけ閉じておきましょう。
5.リードはシンプルに
記事全体のなかで、タイトルの次に読者の目に入るのがリード(導入部)です。興味・関心を引き出し、本文へ誘導するという点で重要な部分ではあるものの、リードにそれ以上の役割はありません。書く際は必要以上に時間をかけすぎないようにしましょう。
なかでもとりわけ陥りやすい失敗が、記事のリードとして、自身の近況報告や季節ネタから入ってしまうケース。
ブログを読む人の多くは筆者の近況を知りたいわけではありませんし(近況に興味があるならSNSを見るでしょう)、以前別の記事でもご紹介したとおり、近況報告や季節ネタから本題へとつなげるのは思いのほか難しいもの。
多くの場合、とってつけた感のある白々しい文章となり、それを何とかしようと修正を繰り返しているうちに多くの時間を費やしてしまいます。
リードはあくまで記事の概要・方向性を示すパートなので、「この記事はこういう内容です」、「こういった人へ向けて書いています」という2点が伝われば十分です。それで興味を持ってもらえないのであれば、それはテーマと読者がたまたまマッチしなかったというだけのこと。リードで無理にとりつくろうとして時間を無駄にしないようにしましょう。
6.フレームワークをつくる・使い分ける
ある程度書くことに慣れてきたら、記事のテーマ・切り口ごとにフレームワークをつくっておくことでさらに効率アップが見込めます。
ブログの書き方にルールはなく、誰が何をどう書いても自由なわけですが、実際はテーマ・切り口とも無限にあるわけではありません。
テーマは、一般向けのブログであれば、商品や店舗のレビュー、事件・ニュースへの意見・見解、トレンド紹介など。ビジネス関連であれば商品・サービスの紹介、ノウハウ・事例の共有、市場分析などに限られます。
一方の切り口についても、実体験を時系列でつづるレポート形式、冒頭で読者の悩みに寄り添う課題提示型、メリットとデメリットの比較など、いくつかのパターンに分けられます。
これらのテーマと切り口を組み合わせ、複数のフレームワークを用意しておけば、記事の構成から文章作成までより短時間で済ませられるようになるでしょう。ちなみに本記事のテーマは「文章作成のノウハウ共有」。切り口は前述の課題提示型で、約2時間30分で作成しています。
7.完璧を求めない
日本語の文章は語順の自由度が高く、英語と違って主語や動詞がなくても意味が成り立ちます。これは裏を返せば、助詞と助動詞が大きな役割を担っているということ。より伝わりやすい文章にしようと「てにをは」を1つ変更したり、語尾を少し変えたりしただけで、他の語句の変更が必要になることも珍しくありません。
そういった点で完璧を求めすぎるのはやめた方がいいでしょう。多少気になる点が残っていたとしても、手を入れれば入れるほどキリがなくなっていくので、事実誤認と誤字脱字がないかチェックしたら、速やかにアップするのがおすすめです。
今回の内容がみなさまの参考になれば幸いです。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。