2003年にリリースされて以来、個人・法人を問わず幅広く利用されているWordPress。CMS(コンテンツマネジメントシステム)として圧倒的なシェアを誇り、全世界のwebサイトの約1/3がWordPressによって制作・配信されているという調査結果もあります。
この記事を読んでいる方のなかにも、WordPressを使って自社のオウンドメディアを立ち上げたり、継続的にブログを配信したりしている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそうしたWordPressサイトのマネタイズに役立つ3種類の広告配信サービスをご紹介します。副業としてブログを活用したい方、あるいは「自社サイトの運用コストを何とかして埋め合わせたい」といった方は、はぜひ参考にしてみてください。
Google 広告を活用して、低コストで多くの購買意欲の高い見込み顧客にアプローチできる方法を解説しています。本講座をご受講頂いて、あなたのビジネスでGoogle 広告の運用を開始してください。そして、Google 広告を活用して、あなたの商品やサービスの認知度を高め、需要を喚起し、売上を伸ばしてください。
WordPressサイトはマネタイズしやすい?
本題に入る前に、WordPressサイトは本当にマネタイズできるのか、できるとすればそこにはどんな理由、WordPressならではの利点があるのか簡単に整理しておきましょう。
結論から言うと、WordPressと広告で利益を生み出すことは十分可能。実際にオウンドメディアやブログの配信で毎月数十万円単位の報酬を得ている企業・個人は少なくありません。
その大きな理由としては、サイト自体の制作・運用コストを大幅に抑えられる点。
WordPressには非常に多くのデザインテーマ(テンプレート)が用意されており、それらをベースにドラッグ&ドロップ操作で見出しやテキストボックス、各種ボタンを配置するだけで、webサイトとしての形を整えることができます。
サイトの立ち上げにあたってデザイン案やモックアップ(試作品)を用意したり、社外のデザイナー、プログラマーに作業を依頼したりする必要はありません。
また、テンプレートには初期状態から基本的なSEO対策が施されていて、コンテンツさえ充実させれば分野・業種によっては短期間での検索上位表示も可能。webマーケティング費用の削減が見込めます。
広告を掲載してクリックやコンバージョンに応じたマージンを得るといった点では通常のwebサイトと変わらないものの、WordPressの場合はそこに至るまでのプロセス、準備段階にかかる費用を圧縮できるため、同じ広告収入でもより大きな利益につながりやすいというわけです。
マネタイズに役立つ広告配信サービス3選
続いてWordPressサイトのマネタイズに欠かせない3種類の広告配信サービスをご紹介します。
1.Google AdSence
検索エンジン最大手のGoogleが2003年から提供しているクリック報酬型の広告配信サービスです。30種類以上の言語に対応し、世界中のWordPressサイトで利用されています。
広告配信サービスとしての特徴は、利用手続きが簡単で、かつ高い収益率が見込めること。
以下の公式サイト画面右上の「ご利用開始」をクリックし、画面の指示に沿ってwebサイトのURLやメールアドレス、報酬の支払い先情報を入力、サイトのヘッダーに専用の広告コード(AdSenceコード)を貼り付けるだけで初期設定が完了します。
配信される広告はコンテンツの内容や過去の訪問者の閲覧履歴などに応じて自動的に決まるので、利用者側で商材を選ぶ手間もかかりません。
その一方で報酬単価は高く、1クリックあたり平均20円~30円前後。シンプルなクリック報酬型のため、webサイトの規模、PV数と広告収入が比例しやすく、1万PVならおおむね2,500円~5,000円前後、10万PVなら25,000円~50,000円前後のインカムが期待できるでしょう。
その分だけ審査がやや厳しく、コンテンツの品質・ボリュームによっては広告配信がストップされてしまうケースもあるようですが、そうした点を差し引いても幅広く活用できる広告配信サービスだと思います。
Google AdSence 公式サイト
2.Amazonアソシエイト
AmazonアソシエイトはAmazonが提供している成果報酬型の広告配信サービスです。ネット広告としての歴史は古く、Amazonが出版物の販売に特化していた1996年にサービスをスタート。以降20年以上にわたって個人のブログを中心に、多くのwebサイトの収益化に活用されてきました。
Google AdSenceとは異なり、webサイト運営者が広告で紹介する商材を選ぶことが可能。
食品・日用品から本・DVD、ファッション、家電、美容関連まで1億以上にのぼるAmazonの取り扱い品目のなかから任意のアイテムをピックアップし、webサイト内に商品ページへのリンクを貼ることで、広告経由のコンバージョンが発生した際に紹介料として報酬を得られます。
また、Amazonのブランド力もあって、クリックの際の不安・抵抗感が少なくコンバージョンにつながりやすいうえ、商品ページのCookieによって、一度離脱してしまったユーザーの購入も報酬対象としてカウントされます。
筆者の知人は自身で運営するアウトドア系ブログにAmazonアソシエイトを組み合わせ、毎月10万円を超える広告収入を得ています。
そうした一方、デメリットを挙げるとすれば、報酬単価がやや低い点。たとえばDVDや家電の紹介料率は購入金額の2%、書籍や生活雑貨・インテリアは3%に設定されており、まとまった金額を稼ぐには相当数のコンバージョンが欠かせません。
加えて広告配信にあたってのハードルが高く、本審査に通過するためにはサービスの申し込み後、180日以内に最低3件のコンバージョン実績をあげる必要があります。その他、コンテンツ不足、ポリシー違反といった理由で広告配信が見送られるケースもあるようです。
Amazonアソシエイト 公式サイト
3.A8.net
こちらは国内最大手のASP・株式会社ファンコミュニケーションズ(東京都渋谷区)が運営しているアフィリエイト広告配信代行サービスです。
2000年のサービス開始以降、ブログを中心とする250万以上のwebサイト、2万社以上の広告主に利用されています。NPO・アフィリエイトマーケティング協会による市場調査では10年連続で満足度No.1に選ばれました。
仕組みとしてはAmazonアソシエイトと同様、webサイト運営者が広告を掲載する商材(=プログラム)を選び、コンバージョンに応じて紹介料を得るという形になりますが、A8.netの報酬はおおむね高額。
とりわけ金融、人材・、不動産といった分野のプログラム(口座開設、会員登録、施工申し込みなど)では、コンバージョン1件あたり1万円以上に設定されているものも少なくなくありません。A8.net公式サイトでも1ヵ月300万円、500万円といった報酬を得ているブロガー、webサイト運営者が紹介されています。
そうした一方、簡単には報酬を得にくい部分があるのも事実。報酬が高いということは、当然ながらコンバージョンの難易度が高いということであり、そうした商材を紹介して収益を得ていくためには、ブログのテーマや構成、配信頻度などを含め、地道なアプローチが不可欠です。
また、A8.netの利用者のなかには、「報酬の振込手数料が高い」、「振り込みが遅い」といった声もあるようです。
A8.net 公式サイト
具体的にどれを選ぶべき?
ここまでWordPressサイトに役立つ3種類の広告配信サービスについて見てきましたが、実際にブログで収入を得たり、サイト運営を副業したりするためにはどれを選ぶべきなのでしょうか?
個人的におすすめしたいのは、最初にご紹介したGoogle AdSence。シンプルなクリック型のため報酬を得られやすいうえ、高単価で安定した利益につながりやすいからです。加えて、利用手続きも非常に簡単で、広告配信サービスを利用するのが初めての方も使いやすいと思います。
報酬につながりやすいという点ではAmazonアソシエイトも選択肢の1つになりますが、前述のとおり単価自体が低めなのがネック。
逆に最も報酬単価が高いA8.netは、いわゆるレッドオーシャンでの競争を強いられることが多く、安定した収益を得られるようになるまでには時間を要します。
まずは手軽なGoogle AdSenceからスタートし、広告配信サービスの基礎知識やコンテンツ制作・配信のノウハウを身につけること。
そのうえで自らの得意分野やwebサイトのテーマ、事業規模などにあわせてAmazonアソシエイトあるいはA8.netへとシフトしていくのが結果的にマネタイズへの近道になると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
執筆者:AutoPilotAcademy編集部
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー]は見込み顧客獲得と成約率向上のための最善の方法をお教えしています。
ネットを使って顧客との強固な関係を構築することができるようになり、小さな企業でも大きな成長を実現することができます。
監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。