動画マーケティング活用のポイントとSNSメディアへの配信のコツ

動画マーケティング活用のポイントとSNSメディアへの配信のコツ

世間は動画動画と囃し立てていますが、果たして、広告における動画の力とはどの程度のものなのでしょうか?

データに基づいた検証を行ってみましょう。

あわせて、ユーザーのCTAにつながるより効果的な動画の作り方についても徹底解説します。

1.動画コンテンツのメリット

まず、1分間の動画コンテンツにはWebサイト3,600ページ分の情報量があると言われています。

Webサイトを閲覧する際には、多くの場合テキストをただ読んでいくだけです。対して動画であれば、映像・テロップ・コピー・背景画像・まとめ・効果音など、多様な素材を詰め込んで、見せることが可能です。画面さえ開けば視聴者はなんのアクションを取る必要もありません。ただ「見るだけ」です。

文字を追っていくことで得られる情報量と見るだけで得られる情報量にはこれだけの違いがあり、それを例えると、大げさではありますがWebページ3600ページ分と総称されるのです。

実際に、80%の動画マーケターが売上の上昇を実感しています。動画コンテンツを広告に導入することで、やはり売上は上がるのです。

87%の動画マーケターが、自サイトでのPV数上昇を経験しています。購入には至らないケースがあったとしても、自サイトの訪問者は増えますし、継続して視聴してもらえることで、視聴者に対し、何らかのマインドの変化を与えることは可能です。質の良いコンテンツであれば、読者のサイト内の滞在時間も伸びます。

2019年に動画を扱ったマーケターは、ほぼ全てが2020年も継続して動画を扱っています。これが動画広告の何よりの成果であり事実でしょう。

やはり、動画はホットなのです。

参考サイト:Boxil「動画マーケティングのスゴさを資料化!1分観るだけでWebサイト3,600ページに相当?【無料DL】」

参考サイト:DIGITAL MARKETER「[INFOGRAPHIC] How to Create the Best Videos」

・動画を活用することで、コンバージョンを最大80%増加させる可能性がある
参考サイト:WordStream「37 Staggering Video Marketing Statistics for 2018」

・13歳以上の米国の消費者の74%が少なくとも週に1回ストリーミングまたはオンライン動画を視聴し、41%が毎日視聴しています。
参考サイト:iab.com「A Day in the Life of Video Viewers[動画視聴者の一日]」

2.動画広告の投稿先

しかし、動画編集に手間がかかるのは事実です。またどういった動画を撮れば良いのか、編集すれば良いのか、こういったことを考えていたら、なかなか一歩を踏み出すことができません。まずは情報収集から始めましょう。

フォーカスを絞った投稿が大事です。まずはどこに投稿すべきかを探ります。3つのプラットフォームをご紹介しましょう。

2.1.YouTube

YouTube動画広告の例(ヘッドフォンメーカー企業)

最もメジャーな動画プラットフォームです。もともとは手持ちのムービーの共有サイトだったものが、ユーチューバーの登場とともに配信プラットフォームとして進化してきました。

現在では、歌手やアーティストが自身の作品を発表する場、芸能人が自身のコンテンツを発信する場としても利用されています。

またスマホの普及と、屋外でのインターネット接続スピードの向上、そしてギガバイト単位の使い放題プランの普及で動画コンテンツを屋外で視聴することに対する壁がなくなってきました。屋内でパソコンを通じて視聴する必要性はなくなったのです。

こうした背景から視聴者数、コンテンツ数ともに近年急上昇しています。

また、YouTubeの特徴として「動画を見たい人がアクセスしている」事が挙げられます。つまり、広告が動画であったとしても抵抗なく受け入れられるのです。他の媒体に比べ比較的長い動画でも視聴されていて、音声付きでも問題ありません。

概ね6分から10分の動画が好まれます。ただし、最後まで見られないことは織り込み済みとするべきです。視聴者を離さないためには最初の30秒で何を説明できるかが大事になります。

2.2.Facebook

Facebook動画広告の例(Amazon

どちらかといえばFacebookは動画広告には不向きなプラットフォームと言えるかもしれません。もともと動画専門のコンテンツページではありませんし、SNSとしてユーザー間のつながりを意識した構成、コミュニティを醸成する構成だからです。

スクロールがメインと閲覧方法というのも、動画向きではないと言える根拠の一つです。興味にあるテーマ、親しい友人の投稿でなければ、なかなかアクションを引き出せないのです。

しかし、Facebookには、これもまた他のプラットフォームにはない特徴があります。それはプロファイリングデータが特に充実している点です。

まず、ユーザー自身が細かく自身のプロフィールを記入・設定できます。オープンな人であれば、それこそ用意されているプロフィール項目は全て埋めていることでしょう。

神経質にプロフィール情報を公開していないユーザーだったとしても「いいね」の傾向や、Facebook IDをつかった外部サービスの利用状況などからも、プロファイリング情報は蓄積されています。

こうしたデータベースをもとに細かくターゲティングした動画広告をピンポイントに発信できるのがFacebook広告のメリットです。

推奨されるのは2~3分の動画です。ただ、これもやはりつかみが大事で、最初の30秒に注力すべきです。興味深いのは、Facebookユーザーは無音での広告を好む傾向がある点です。Facebook広告を利用する際には、BGMや音声よりも字幕を多用しましょう。

2.3.Instagram

Instagramの動画広告の例
Instagramの動画広告の例

もともとは写真投稿サービスですが、近年動画の発信プラットフォームとしても可能性が広がっています。ユーザー数も急増しているので、広告を打ち潜在的な購買層やサービス利用層を発掘するには利便性の高いサービスです。

ただし、あくまで写真閲覧がメインなので長時間の動画広告には不向きなプラットフォームと言えます。30秒で仕上げましょう。

あわせて、静止画像の組み合わせで紙芝居風に商品説明を流す「ストーリー」も組み合わせるとより効果が上がります。

3.おすすめのビデオ作成手順

さてここからは、広告向けにどういった動画を作成すれば良いのかを解説していきます。

3.1.ビデオ作成の目的をフォーカスする

まずは作成の目的とゴールをはっきりさせましょう。
ECサイトをお持ちの方であれば「商品購入」と「自サイトへの訪問」がキーワードになります。

期待するCTAとして、「商品購入ページに移動すること」「自サイトへ移動すること」にフォーカスして動画を組み立てていきます。

3.2.動画広告の内容

動画広告の内容で需要なのは、以下の7点です。

  1. 最初に「なぜ見なければならないか」「本編はどのくらいの長さか」を明確にする
  2. 自分が誰で、そんなブランドなのかを説明する
  3. ブランドの説明
  4. スライド1枚ですむ軽いまとめ
  5. おすすめ情報を提示
  6. 閲覧・購入など次のアクションの選択肢を提示
  7. 最後にもっと知りたかったら、、、の誘導先も提示

3.3.トータル30秒での動画作成

動画といえど、30秒でアピールするならコピーが大事。

テキスト部分に力を入れましょう。「~していませんか?」「~に迷っていませんか?」など最初に出す画面で、インパクトのあるコピーを挿入することが重要です。

3.3.1.導入の10秒

上記の通り、最初の1秒、1画面で視聴者の心を掴めるかどうかが肝です。もしつかめれば視聴者は最後まで動画をチェックしてくれます。

そして残りの9秒で自分自身や会社自身の説明を行います。

3.3.2.商品説明の10秒

次の10秒で商品・サービス説明を行います。

こちらもそこまで時間はないので、利用するメリットに絞った説明を行います。実際の利用シーンなどは実写だけでなくビジュアル化してもいいでしょう。

動きがあることが重要で、音声はあまり重要ではありません。文字とエフェクトを使って見ている視聴者を離さないことに注力し、CTAに誘導します。

この10秒間の最後にスライド1枚で説明内容をまとめたものを提示できると、視聴者はすんなりと動画内容を理解できます

3.3.3.最後の10秒で次に繋がるアクションを提示する

最後の10秒はあくせくせずゆっくりとしたものを作ります。購入ボタン・自サイトへのリンクボタンを設置します。

LPや定期的に執筆しているブログへの誘導リンクを、動画下部の説明文に記載し矢印などで誘導することもお忘れなく。視聴者が、自発的にアクションを取れる環境を整備していきます。

4.まとめ

動画広告とは、あくまでも見込み顧客に対するファーストステップです。たくさんの情報を詰め込む必要はありません。

30秒でターゲットに対し、「なぜ自社製品を購入する必要があるのか」「自分たちは何者か」「メリットはなにか」に注力し、テキストも使いながら宣伝することに注力しましょう。価格や契約の細かい内容は、LPや自サイトでこそたくさん語るべきなのです。

いかがでしょうか。「30秒なら、やってみよう」と思えたのではないでしょうか?

AutoPilotAcademyでは効果的な動画広告作成の講座も取り扱っています。ぜひご活用ください。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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