世界初の動画共有サイトからTikTokまで。今あらためてふり返る動画マーケティングの歴史

世界初の動画共有サイトからTikTokまで。今あらためてふり返る動画マーケティングの歴史

株式会社サイバーエージェント(東京都渋谷区)によれば、日本国内における動画マーケティングの市場規模は年間約4,200億円。大手広告代理店・電通のリサーチでもリスティング広告とディスプレイ広告に次ぎ、インターネット広告費全体で第3位となる約20%のシェアを占めています。

YouTubeをはじめとする動画メディアやInstagram、TikTokといった動画SNSがインフラとして定着した今、動画コンテンツを軸に顧客や売上を大きく伸ばしている企業も少なくありません。

今回のテーマはずばり、そんな動画マーケティングの歴史。1990年代中盤のインターネット黎明期から現在にいたるまで、どういった状況、プロセスを経て現在の動画マーケティング市場が形づくられたのか、簡単にひも解いていきたいと思います。

動画マーケティングの歴史

1.世界初の動画共有サイトと、課題山積みに終わったライブ配信

世界初の動画共有サイトと言われる「shareyourworld.com」が開設されたのは、Windows95の発売から2年が経過した1997年。家庭用ビデオカメラで撮影した映像を、インターネットを介して第三者に販売できるサービスとして大きな注目を集めました。

ただ、当時は通信技術もインターネット自体もまだまだ発展途上。shareyourworld.comも、FTP(ファイル転送の通信プロトコル)によって動画ファイルを直接サーバーにアップするという方法をとっていたため、取り扱える容量が限られるうえ、転送にも時間がかかり、普及には至りませんでした。

一方、日本国内では2001年12月、大手レコード会社のエイベックスネットワーク(当時)が、人気アーティスト・浜崎あゆみさんの年越しカウントダウンライブをネット配信します。

こちらも新しいコンテンツ、新しいエンターテインメントの形として注目されたものの、ライブ当日はアクセスが集中してサーバーがダウンするなど、決して成功とは言えない形で終わってしまいました。

ちなみに当時のプレスリリース資料を見てみると、このライブ配信は回線速度によって2種類のチケットが用意されており、回線速度300kbpsのS席が1,600円、56kbpsのA席が800円。

いずれも現在のネット動画の視聴に最低限必要とされる3Mbps(3,000kbps)の1/10以下にとどまっています。この数字からも、当時は動画というフォーマットに通信技術が追いついていなかったことがうかがえるかもしれません。

2.コーデックの進化とYouTube

その後、2000年代前半から中頃にかけて、Windows Media PlayerやReal Player、AppleのQuick Timeが普及し、動画コンテンツは徐々に身近なものに。そうした流れを一気に押し進めたのが、コーデックと呼ばれる技術の進化です。

コーデックとは映像と音声を圧縮・暗号化し、デジタル回線で送受信できるようにする仕組み・ソフトウェアの総称。2000年代中盤にかけてこの技術が大きく進化したことによって、サーバーの負荷を抑えつつ情報量の多い動画コンテンツをWeb上へアップロードし、速やかに視聴させることが可能になりました。

2005年12月にコーデックに対応した動画共有プラットフォーム・YouTubeがサービスを開始すると、わずか7ヵ月後の2016年7月には1日の動画再生回数が1億回を突破。アメリカの人気TV番組がYouTube上にアップロードされたことも話題となり、多くの企業がマーケティングツールとして動画の活用を検討し始めます。

さらに2007年(日本では2008年)には、Apple社がiPhoneの販売を開始。動画の撮影から編集、アップロード、視聴まで手持ちのスマートフォン端末1つで済ませられるようになったことにより、日常的なコンテンツとして動画を楽しむユーザーが急増、動画マーケティング市場も急速に拡大しました。

3.動画SNS全盛のいま、VR・ARにも再び注目が

その後、2010年10月にはFacebook社がInstagramを、2016年には中国のByteDance社がTikTokをリリースしたのはご存じのとおり。こうした動画SNSの普及を背景に、2015年から2019年の5年間で、スマートフォンユーザーの月間動画視聴時間は約4倍に伸びています。

あわせて24時間限定配信されるInstagramのストーリーズ広告など、広告のフォーマット、クリエイティブも多様化。前述のとおり、動画マーケティングの市場規模は日本国内だけで4,000億円以上に達しました。

ここ1~2年はウィズコロナ時代のコミュニケーションツールとして、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)の技術を取り入れた動画コンテンツも再び注目を集めているようです。

最後に

今回は動画マーケティングの歴史について、簡単にまとめてみました。

マーケティングを正しく理解し、実践していくためには、成り立ちや技術的な背景を知っておくのも大事なポイントの1つ。今回ご紹介した内容が、動画を販路拡大や売上アップに役立てていきたい方の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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