今回取り上げるテーマは短縮URL。
ソーシャルメディアを利用していると、10文字から15字程度の短いURLを目にすることがあるかと思います。これらの多くは手打ちで書かれたものではなく、専用ツールを使って文字列を圧縮したURLの短縮版です。
URLを短縮すると、具体的にどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?無料で使えるURL短縮ツールとあわせてご紹介したいと思います。
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短縮URLの仕組み
まずは短縮URLの仕組みについて簡単に整理しておきましょう。
先述したとおり、URLを短縮するには専門ツール(Bitly、00Minなど)を利用するのが一般的です。こうしたツールに正規のURLを登録すると、サーバーのデータベース上で正規URLと紐づけられる形で短縮URLが自動発行されます。
その短縮URLをユーザーがクリックすると、URL短縮ツールのサーバーはデータベース上で紐づけられた正規URLにアクセスするようにリクエストを返します。これによってアクセス先がリダイレクトされ、正規のURL、正規のサーバーを通じてリンク先Webページが表示されるというのが、短縮URLの基本的な仕組みです。
短縮URLのメリット
続いては短縮URLのメリットについて大きく3つに分けて見ていきましょう。
1.レイアウト崩れを防げる
Googleマップなどの位置情報を示すURLや、効果測定用のパラメータが含まれたURLは100文字、200文字を大きく超えることも珍しくありません。
こうした長いURLをソーシャルメディア上の投稿やメルマガにそのまま貼り付けると、全体のレイアウトを崩し、テキスト本文を目立たなくさせてしまいます。
さらにスマートフォンではURLの文字列が画面いっぱいを覆いつくしてしまうことも。何度もスワイプを繰り返さなければならないユーザーにとっては大きなストレスとなるでしょう。
一方、短縮URLを利用すればこうしたレイアウト崩れを防ぎ、デバイスやプラットフォームを問わず、URLをシンプルに表示させられます。
2.改行によるリンク切れを防げる
先述したような長いURLをメールに貼り付けると、メールソフトによっては途中で自動的に改行されてしまうことがあります。途中で改行されたURLはURLとしては認識されず、クリック・タップしてもWebページへ遷移しません。
こうした不意のリンク切れを防げるのも、短縮URLを利用するメリットです。
3.効果測定がしやすくなる
URL短縮ツールのなかには、URLのクリック数を計測できたり、QRコードを自動生成できたりするものもあります。こうした機能の付いたツールを利用すれば、解析ツールの複雑な操作に頭を悩ませたりすることもなくなるでしょう。
短縮URLのデメリット
1.ページの読み込み速度が低下する
短縮URLの仕組みで触れたとおり、短縮URLをクリックしたユーザーは、短縮URLのサーバー→正規のURL→正規のサーバー→リンク先のWebページへ遷移という経路をたどります。
正規URLを直接クリックした場合と比べるとリダイレクトの処理が増える分、ページの読み込み速度は低下します。
容量の大きい画像や動画の含まれるWebページは表示されるのが遅くなり、離脱やユーザー離れを招くこともあるので、短縮URLの利用は慎重に検討した方がいいでしょう。
2.サービスが終了するとリンクが切れる
短縮URLは改行によるリンク切れを防げる反面、ツール自体のサービスが終了してしまうと当然ながらサーバーも機能せず、すべての短縮URLがリンク切れとなります。
もちろんこれは稀なケースではあるものの、リンク切れになったURLをすべてリカバリーさせるには時間も手間もかかります。URL短縮ツールを選ぶ際は運営会社がきちんとした事業基盤を持っているかしっかりチェックしましょう。
3.警戒されたりスパム判定を受けたりすることも
短縮URLはツールのドメイン+無作為の英数字で構成されます(例.https://bit.ly/ac12cd34/など)。通常のURLと違って文字列そのものは意味を持たず、サイト運営者とのつながりを示すような情報も一切ありません。
このためユーザー側からするとどんなページに遷移するのかわからず、クリック・タップするのをためらってしまうこともあるでしょう。
また、残念ながら短縮URLはフィッシング詐欺などを行う悪徳業者にも頻繁に利用されており、メールソフトの運営会社も相応の対策をとっています。
短縮URLをそのままメルマガに貼り付けるとスパム判定され、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうこともあるので、やはり注意が必要です。
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無料で使えるURL短縮ツール3選
Bitly
アメリカ・ニューヨーク州に本社を置くBitly, Inc.が提供しているURL短縮ツールです。Webサイトへアクセスし、画面中央の入力窓にURLを貼り付け、「Shorten」ボタンをクリックするだけで短縮URLが発行されます。さらにエンタープライズ版(有償)では、ドメインをカスタムできる機能なども付いています。
運営元によれば、Bitlyがこれまでに生成した短縮URLは320億以上。フォーチュン500企業の70%以上が同社のクライアントだとしています。この数字の真偽こそわかりませんが、日本でも多くの企業が利用している、URL短縮ツールの代名詞的存在です。
00Min
こちらは株式会社プライミンズ(東京都新宿区)が提供している国産のURL短縮ツールです。Bitlyと同様、Webサイトの入力窓にURLをコピー&ペーストし、ボタンを押すだけでURLが短縮化されます。
URLは「00m.in/」+5文字と非常にシンプルで、他ユーザーが使用していない文字列であれば任意にカスタマイズすることも可能。さらにユーザー登録すればクリック数やユーザーの居住地を測定できます。
ただし、無料版で発行された短縮URLには2年の有効期限が付いているため、利用の際は注意しましょう。
URX
こちらも国産のURL短縮ツールです。株式会社no4が運営し、2012年のリリース以来多くの企業に使われています。
短縮されたURLの有効期限(期限なしも可)を任意で設定できるほか、効果測定機能が充実しており、URLが生成された日からのアクセス数の推移をウィークリーやマンスリーでチェックできます。
最後に
今回は短縮URLのメリット・デメリットと無料で使えるURL短縮ツールをご紹介しました。
繰り返しにはなりますが、短縮URLには改行によるリンク切れの防止などメリットも多い反面、ページの読み込み速度が低下したり、ページ内容と関係のない文字列が割り当てられたりすることにより、クリック数・アクセス数が低下するリスクを孕んでいます。
その点でWebサイトを開設してまだ日が浅い企業、これから本格的にWeb集客に取り組んでいこうという企業は、あまり多用はしないほうがいいかもしれません。今回の内容がみなさまの参考になれな幸いです。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。