今さら聞けないTikTok広告とは?種類や料金、メリット&デメリットをまとめて解説

今さら聞けないTikTok広告とは?種類や料金、メリット&デメリットをまとめて解説

スマートフォンで撮影したショートムービーを手軽に配信・視聴できるTikTok。

2016年のサービス開始以来、世界中で右肩上がりに利用者数を伸ばし、2021年は7億5,000万人を突破、スマートフォンアプリの累計ダウンロード数は30億回以上をマークしています。マーケティングツールとしての可能性を検討し始めている方も多いのではないでしょうか?

今回のテーマは、そんなTikTokの広告プラットフォームであるTikTok広告。広告フォーマットの種類や料金をまとめつつ、TikTok広告が企業のマーケティング活動にもたらすメリット・デメリットをご紹介していきます。

TikTok広告の種類と料金

TikTok広告は2018年にサービスを開始したTikTokの広告プラットフォームです。広告のクリエイティブや配信面によって、大きく以下の4種類に分けられます。

1.起動画面広告

名前のとおり、TikTokのアプリを起動した際に表示される広告です。1日2社の広告主限定で、1種類の静止画もしくは再生時間3秒~5秒までの動画(BGMなし)を入稿できます。

料金はインプレッション課金型となっており、インプレッション1,000回につき770円前後、1日掲載で500万円前後が相場。

中小・ベンチャー企業にとっては決してハードルの低い金額ではありませんが、起動画面広告の平均リーチ数はTikTok広告のなかで最も多い450万以上に達すると言われており、企業の認知度拡大やブランディングに非常に大きな効果を発揮します。

2.インフィード広告

投稿欄のおすすめ枠に配信される動画広告です。「広告」の注釈こそ付くものの、フォーマットは一般の投稿と変わらないため、ユーザーの違和感・嫌悪感を抑えつつ、商品やサービスを訴求できます。

加えて、インフィード広告には一般の投稿と同様、「いいね」やコメントをつけることができ、拡散効果も期待できるでしょう。

料金プランは「Brand Premium」(42万円)、「One Day Max」(300万円)、「Top View」(625万円)の3種類。いずれも1日単位の期間契約となります。

3.ハッシュタグチャレンジ広告

広告主が用意したハッシュタグに沿ってユーザーが作成・投稿した動画が、広告として配信されます。ユーザー側の感覚としてはInstagramやTwitterのキャンペーンに近く、気軽に参加できることもあって、自然拡散によってバズるケースも少なくないようです。

そうした一方、料金は安くなく、ベーシックプランで1,000万円前後が相場とされています。

4.運用型広告

こちらはGoogleやFacebookでもおなじみの広告フォーマットです。広告主は自社の業種やビジネスモデルにあわせてターゲットの条件(年齢、性別、興味関心など)を指定したうえで、TikTokの投稿欄のほか、運営元が同じ「Buzz Video」、モバイルアプリ広告の配信プラットフォーム「Pangle」へ広告を出稿できます。

課金形態はインプレッション、クリック、再生回数に応じた3プランが用意されており、インプレッション課金が1,000impあたり100円~1,000円、クリック課金が1クリックあたり30円~100円、再生課金が1回あたり5円~60円前後です。

TikTok広告のメリット

種類と料金を整理したところで、続いてはメリットについて。TikTok広告は企業のマーケティング活動に具体的にどんな利点をもたらすのでしょうか?

1.グローバルにリーチできる

日本国内でも900万人以上のユーザーが利用しているTikTokですが、海外での人気はそれ以上に高く、2018年1月にはタイのAppStoreでダウンロードランキング1位を獲得。アメリカ国内におけるTikTokアプリの月間平均利用時間はYouTubeのそれを上回っています。

言語の違いが障壁になりにくい動画広告ということもあって、海外に販路を広げたいメーカーやサービス企業、越境ECに力を入れているネットショップなどにとっては、うってつけのマーケティングツールとなるはずです。

2.手軽にリッチコンテンツを配信できる

動画広告というと敷居の高さを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、TikTokの動画編集画面は非常にわかりやすく、スマートフォンのスワイプ、タップといった基本操作だけでエフェクトを付けたり、BGMを追加したり、スロー・倍速で表示させたりすることが可能です。

広告主のリテラシーを問わず、訴求力の高い広告コンテンツを手軽に形にできるのも、TikTokの大きなメリットだと思います。

TikTok広告のデメリット

情報量の多いリッチコンテンツをグローバルに配信できるTikTok広告ですが、他の広告と比べると少なからずデメリットもあるので、出稿の際は注意しましょう。

1.広告費が高くなりがち

1つめのデメリットは他のソーシャルメディア広告やネット広告に比べて、広告費がかさみやすい点。「TikTok広告の種類と料金」で触れたとおり、起動画面広告を出稿するにはおおむね500万円、ハッシュタグチャレンジ広告は1,000万円前後からの予算を確保しておく必要があり、決して手軽な広告とは言えません。

予算の限られる中小企業やベンチャー企業が出稿する場合はまず、比較的低予算で出稿できる運用型広告からスモールスタートし、ユーザーの反応や費用対効果を慎重に確かめながら、徐々に他3種類のメニューへとシフトしていくのがいいと思います。

2.キャンセルや不具合の修正ができない

こちらは今後改善される可能性こそあるものの、現状のTikTok広告は申し込み後の配信キャンセルや不具合の修正ができません。加えて、インフィード広告やハッシュタグチャレンジ広告は期間中に広告配信をストップしても、料金全額の支払いが求められます。

広告コンテンツに関しては手軽に制作できる反面、出稿のプランニングやスケジューリングに関しては入念に準備しておく必要があるでしょう。

今回ご紹介した内容が、SNSマーケティングや動画マーケティングに取り組んでいる方の参考になれば幸いです。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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