パラパラ漫画をWebで再現?Googleも推奨するリッチメディア広告の種類&注意点

パラパラ漫画をWebで再現?Googleも推奨するリッチメディア広告の種類&注意点

NTTが日本初となるハンディタイプの携帯電話「TZ-802」を発売したのは1987年。それまでの車載電話やショルダーフォンとは見違えるほど小型化され、次世代の通信機器として注目を集めました。

その一方、当時はアナログ回線が使われていたこともあって、会話の途中でノイズが混じったり、音声が途切れてしまったりすることも少なくなかったようです。

それから約35年が過ぎ、モバイル端末の回線は飛躍的に進化しました。現在主流の4G(第4世代移動通信システム)の通信速度はアナログ回線の10万倍、5Gのそれは100万倍に達しています。

あわせて端末自体もスマートフォンとして大きな進化を遂げ、指先の操作1つでWebページをスクロールしたり、画像を拡大したり、動画を再生したりできるようになりました。

そうしたなかで生まれたのが、今回ご紹介するリッチメディア広告。具体的にどんな広告で、どういった効果が期待できるのか、制作・出稿の際の注意点とあわせて見ていきましょう。

リッチメディア広告とは?

リッチメディア広告とは、動画やアニメーション、3D、音声といったリッチコンテンツを組み合わせたデジタル広告の一種。従来のリスティングやディスプレイ広告と比べて大量の情報を訴求できるうえ、視覚・聴覚へのインパクトが大きく、ユーザーのアクションにつながりやすいのが特徴です。

デジタル広告の形態としてはそれほど新しいものではなく、Googleでは2011年に「Rich Media Showcase」というギャラリーを開設。事例を交えながら広告主に利用を促してきました。

Google Rich Media Showcase

http://www.richmediagallery.com/

そうした一方、前述した回線速度や端末の進化を背景に、リッチメディア広告のクリエイティブは年々多様化。詳しくは次章でご紹介しますが、最近ではスマートフォンのスワイプによって3D化された商品画像を360°回転させたり、縦方向にスワイプした分だけ動画が再生されたりするリッチメディア広告も増えてきました。

なお、技術面で明確な定義はないものの、Googleでは1ファイルあたりの容量が200KB以上、かつ動的コンテンツを含み、複数のインサイト(動画再生回数、画像のエキスパンド回数など)をトラッキングできる広告を、リッチメディア広告と位置付けています。

リッチメディア広告の種類

続いてはリッチメディア広告の種類について。4つに分けてご紹介します。

1.エキスパンド

ユーザーのタップやスワイプ、マウスオーバーなどによって元々の広告のサイズをエキスパンド(拡大)、Webページやアプリのコンテンツの上に重ねるように表示させる広告です。

設定方法によってはページの読み込み時に自動的にエキスパンドしたり、広告以外のコンテンツをページ下部に押し下げたりすることも可能。とりわけ動画との相性が良く、高精細な映像をフルスクリーンで見せたい場合や、商品のディテールにフォーカスして訴求したい場合に適しています。

2.フリップブック

ページをスクロールにあわせて1秒~5秒程度のショートムービーが再生される広告です。スクロールを止めると再生もストップし、タップすればフルスクリーンで動画が再生されます。パラパラ漫画の視覚効果をイメージするとわかりやすいかもしれません。

日本国内ではフリップブック型の広告を出稿している企業はまだまだ少なく、ユーザーの目を惹きつける効果が期待できるでしょう。

3.パノラマ

Instagramのカルーセル広告のように、複数の画像を組み合わせて表示する広告です。Googleのリッチメディア広告の場合、最大3枚までの出稿が可能。横方向にスワイプすることでそれぞれの画像がスクロールします。

複数の商品を紹介したい際や、商品のデザインとあわせて機能や利用シーンを訴求したい時に適しています。

4.パララックス

こちらはWebデザインとしてもおなじみの表現手法です。画像を複数のレイヤーに分け、スクロールにあわせて時間差を設けて表示させることで、奥行きや立体感を演出できます。

フリップブック同様、日本国内での出稿事例は少なく、見せ方次第ではユーザーに大きなインパクトを与えられるでしょう。

リッチメディア広告の注意点

最後はリッチメディア広告を制作・出稿する際の注意点を簡単にご紹介して締めくくりたいと思います。

制作費が高くなりがち

画像サイズを可変にしたり、スワイプにあわせて動画を表示させたりするためには、HTML5をはじめとするプログラミングの知識・スキルが不可欠。リスティング広告やディスプレイ広告と比べると、リッチメディア広告は制作の際の外注コストが高くなりがちなので、余裕をもって予算を確保しておきましょう。

なお、Googleでは、リッチメディア広告を出稿したい広告主に向けて「Google Web Designer」という無料ツールを提供しています。

機能やインターフェイスはAdobeなどのハイスペックな画像編集ソフトに近く、慣れるまでに相応の時間を要しますが、時間と引き換えに外注コストを抑えたいという場合は、こうしたツールを利用するのもおすすめです。

閲覧の妨げになることも

ここまで見てきてお気づきの方も多いとは思いますが、エキスパンドをはじめとするリッチメディア広告は、Webサイトの閲覧を妨げることがあります。

とりわけ競合や市場のリサーチ、特定の商品・サービスにまつわる情報収集など、明確な目的をもってWebサイトを訪れた人にとって、不意にタッチしただけで全画面表示される画像や、勝手に再生されてしまう動画は邪魔以外の何物でもありません。

広告のサイズやトーン&マナーにもよるものの、読み物系のサイトで過度にリッチメディア広告を配信するのは避けた方がいいと思います。

今回の内容をぜひお役立てください。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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