わずか1ヵ月で月間18万PV、100件以上の問い合わせを獲得した企業も。コンテンツマーケティングの成功事例4選

わずか1ヵ月で月間18万PV、100件以上の問い合わせを獲得した企業も。コンテンツマーケティングの成功事例4選

今を遡ること11年前、Googleは「パンダアップデート」と呼ばれるアルゴリズムの更新プログラムをスタートさせました。これにより、記事を複製したミラーサイトや機械的につくられたWebページの検索順位は大幅に低下。多くの企業が良質なコンテンツを軸としたユーザー本位のSEO対策に取り組むきっかけとなります。

そうして始まったコンテンツマーケティングの市場規模は現在、制作の外注費などを含めて年間6,000億円以上。広告費の削減、販路拡大など大きな成果をあげている企業も少なくありません。今回は4つの業種別に、そうした企業の成功事例をご紹介します。マーケティング担当の方はぜひご一読ください。

業種別に見るコンテンツマーケティングの成功事例

1.ザ・プロアクティブカンパニー株式会社

「心も体も健康で、より美しく」をコンセプトに、ニキビケア化粧品の製造販売を手がけるザ・プロアクティブカンパニー株式会社(東京都品川区)。

2001年の設立以来、著名人を起用したテレビCMを通じて右肩上がりに顧客数を伸ばし、設立3年目にはアクネケア製品で日本国内No.1のシェアを獲得しました。

その成長に陰りが見え始めたのは2012年頃。スマートフォンアプリや動画メディアの普及を背景に、事業のメインターゲットである10代から20代のテレビ離れが進み、電話経由での申し込み件数と売上が次第に落ち込んでいきました。

その打開策となったのが、コンテンツマーケティング。

ザ・プロアクティブカンパニーでは、Webマーケティング会社のサポートを受けながらスキンケアの総合情報サイトを立ち上げ、読み物形式のコンテンツを配信することで、ローンチの2年後に月間2万PVを達成。常時50万人以上の見込み顧客へダイレクトに情報を届けられるメディアへと成長させました。

結果として、落ち込んでいた売上はV字回復。さらに総合情報サイトの立ち上げ・運営で培ったノウハウを横展開し、それまで300位前後を行き来していた公式サイトの掲載順位をGoogle検索1ページ目まで押し上げています。

2.株式会社SAMURAI

2つめにご紹介するのは、教育サービスにおける成功事例です。専任講師によるマンツーマンのプログラミングスクールを運営する株式会社SAMURAI(東京都渋谷区)は、オウンドメディア「SAMURAI ENGINEER」を開設し、月間300万以上のPVを獲得しています。

このメディアで注目したいのは、読み手目線の幅広い情報を配信している点。プログラミングの基礎知識や、Ruby、JavaScriptといた言語別の学習方法はもちろんのこと、実際にプログラミングスキルを身につけた後でどんな道が開けるのか、スクール卒業生の声を紹介する動画コンテンツなどを交えながら詳しく紹介しています。

ニッチな業種ゆえのトピックスの乏しさに悩んでいる方、「記事のテーマや方向性が一辺倒になりがち…」といった方には、非常に参考になるコンテンツマーケティングの事例です。

SAMURAI ENGINEER ブログ

https://www.sejuku.net/blog/

3.株式会社中京ソーラー

中京ソーラーは岐阜県岐阜市にオフィスを置き、太陽光発電システムの販売や施工を手がけるエネルギー関連企業です。

社会全般におけるデジタル化・情報化の波を受け、以前から集客に力を入れていきたいとは考えていたものの、チラシの投函、テレアポといった売り込みには抵抗があったうえ、リスティング広告は予算の面で大手に太刀打ちするのが難しく、なかなか具体的な施策を打ち出せない状況が続いていました。

転機となったのは2017年。Webマーケティング会社のアドバイスを受けながら、太陽光発電市場の動向やソーラーパネル、周辺機器のメンテナンス方法を手軽に学べるオウンドメディアを開設しました。

その結果、ローンチからわずか1ヵ月で月間約18万のPVを獲得。「太陽光発電 売電価格」、「ソーラーシェアリング」といった対策キーワードで軒並みGoogle検索の上位を獲得し、Web経由で毎月数百件の問い合わせを得られるまでになりました。

現在は月間100万PVという大目標に向けて、日々コンテンツの配信・改善を重ねています。

4.北欧、暮らしの道具店

最後にご紹介するのは、言わずと知れた「北欧、暮らしの道具店」(株式会社クラシコム)。コンテンツマーケティングのみならず、ソーシャルメディアマーケティングや動画マーケティングの成功事例としても取り上げられることの多い企業です。

クラシコムは2007年にEC事業をスタート。「フィットする暮らし、つくろう」をコンセプトに、インテリアやキッチン雑貨を中心とした幅広いラインナップを展開しながら、自社スタッフによる情報発信を続けてきました。

ブログ併設型のネットショップには常時1,000以上のコンテンツが掲載されており、1,600以上の月間PV、150万人以上のユニークユーザーを獲得しています。ブランドコンセプトに沿ったナチュラルな空気感、消費者に寄り添う飾らないトーンが、多くのファンを獲得しているようです。

以前、筆者がインタビューさせていただいた際、クラシコム代表の青木耕平さんは「わたしたちのコンテンツは表現やオピニオンではなく、お客様とのコミュニケーションツール」、「読んだ人に“自分のためのコンテンツ”と感じてもらえるものが理想です」とおっしゃっていました。この言葉にコンテンツマーケティングの本質が詰まっているような気がします。

北欧、暮らしの道具店

https://hokuohkurashi.com/

今回の内容がみなさまの参考になれば幸いです。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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