アフィリエイトよりもPPC広告よりも動画よりもソーシャルメディアよりも投資対効果が高いのはEメールです。新しい技術が爆発的に増加しているにも関わらず、過去10年、Eメールが投資対効果という面で最高の集客チャネルであり続けました。
私たちは、デジタルだけでなく、ダイレクトメールの様な従来型の集客チャネルを採用することもできますし、ソーシャルメディアの様な新しい集客チャネルを通して見込み顧客や顧客にアプローチすることができます。
しかし、Eメールは、顧客に重要な情報を最速で伝えることができる、最も優れた手段なのです。
その理由は、Eメールが顧客に毎日最も頻繁にアクセスされるチャネルであるという事実にあります。
しかし、10年前と比較して、Eメールマーケティングを成功させるのが難しくなってきました
実際、自社のEメールマーケティングの施策が大成功していると感じている企業は、わずか4%に過ぎないというデータもあります。(HubSpot)
なぜこんなにもEメールマーケティングを成功させるのが難しくなってしまったのでしょうか?
この答えの理由の一つとして、マーケティングメッセージの氾濫が挙げられます。
顧客は、毎日、平均して2,904件ものマーケティングメッセージにさらされていて、そのうち、注意を払うことができるのは52件で、覚えていることができるのはわずか4件にすぎないというデータがあります。(SuperProfile 2010)
インターネットが当たり前になった現代では、こんなふうにマーケティングメッセージが氾濫していることにより、顧客にあなたのEメールを覚えてもらえないという課題が発生するようになってしまったのです。
しかし、もし、あなたがEメールマーケティングを成功させたいと考えるのであれば、顧客に覚えてもらえる4件のうちの1件のEメールを作らなければならないのです。
さらに、覚えてもらえるだけでなく、あなたの商品やサービスを購入してもらわなければなりません。
そのためにはどうすればよいのでしょうか?
この答えは適切な人にふさわしいメッセージをタイミングよく送るというものです
これがEメールマーケティングを成功させるための大原則です。
そして、この大原則を実践するために活用して頂きたいのが、次の図のようなカスタマージャーニーです。
Eメールマーケティングを成功に導くカスタマージャーニー
1.認知:顧客は、まず最初に、PPC広告やソーシャルメディアやブログなどであなたの商品やサービスについて認知します。
2.購読:リードマグネットオファーで成約した潜在顧客は見込み顧客になります。
3.価値を受け取る:各種コンテンツを受け取ります。
コンテンツはEメールで受け取ります。
4.初回購入:集客商品にあたる商品やサービスを購入します。
見込み顧客は既存顧客になります。
オファーはEメールで受け取ります。
5.学習:購入した商品やサービスの使い方について学習します。
6.価値を知る:購入した商品やサービスの本当の価値を知ります。
7.報告:商品やサービスについての評価を各種アンケートなどを通してあなたに報告します。
8.二回目購入:収益商品にあたる商品やサービスを購入します。
オファーはEメールで受け取ります。
9.学習:購入した商品やサービスの使い方について学習します。
10.価値を知る:購入した商品やサービスの本当の価値を知ります。
そして、ファンになります。
11.口コミ:商品やサービスの優れた点をソーシャルメディアなどを通して周囲に語り始めます。
12.支持:積極的に商品やサービスの販促をします。
カスタマージャーニーとは顧客の購買プロセスのことです。ここでは、顧客の購買プロセスを細かく12個のステージに分解しました。このカスタマージャーニーにおいて、顧客のステージを次のステージに引き上げる際に、いつも重要な役割を果たしているのが、まさにEメールです。
各種コンテンツを提供する際にも、商品やサービスのオファーを送る際にも、基本的にEメールで顧客に情報を届けます。ようするに、Eメールマーケティングの役割は、顧客を次のカスタマージャーニーのステージに引き上げることにあるというわけです。
ここで、Eメールマーケティングで成功するための大原則を思いだしてください。 適切な人にふさわしいメッセージをタイミングよく送る、といったことが大原則でしたね。
この法則を適用させれば、このカスタマージャーニーの各ステージ(タイミング)で、次のステージに引き上げるためのEメール(ふさわしいメッセージ)を送る必要があるということをご理解頂けるかと思います。
具体的に、どういったメッセージを送れば効果的なのか、といった点については、本講座で詳しく解説しています。