業種・業態別にチェック。中小企業が参考にしたいメールマーケティングの成功事例5選

アメリカのデジタルマーケティング会社・Redical Group,inc社が行った調査によると、全世界におけるメールマーケティングの市場規模は3,000兆円以上。総務省の一般向けの通信利用動向調査でも、回答者の65%がインターネットの利用目的として「メールの送受信」をあげています。

一方の事業者側にとっても、動画マーケティングやSNSマーケティングと比べると、コンテンツを制作したり、キャンペーンを企画したりする手間を抑えたうえで幅広くリーチできるメリットは大。実際にメールマーケティングで成果をあげている企業は少なくありません。

今回はそうしたなかから5つの事例をピックアップ。どんな背景のもと、メルマガやメール配信システムで具体的にどういった成果をあげたのか、業種・業態別に詳しくご紹介していきます。人手や予算が限られる中小企業のマーケティング担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

メールマーケティングの成功事例5選

1.人材(株式会社リブセンス)

「時代に沿った、新しいあたりまえへ」をコンセプトに掲げ、新卒やアルバイトの採用支援サービスを手がけるリブセンス株式会社(東京都港区)。2006年の創業以来、続々と新サービスを立ち上げ、2011年には東証マザーズへの上場を果たしました。

そうした一方で、大きな課題となっていたのがリードの管理。6万件以上にのぼる法人リストはデータとしての容量も重く、スプレッドシートでの入力・更新作業がなかなか捗らないこともあって、長年にわたって宝の持ち腐れ状態が続いていました。

その打開策となったのが、クラウド型のメール配信システム。導入後はシステムの機能を活用して、リストの管理からメールの配信、分析・レポーティングまでワンストップで行えるようになり、管理工数は約1/2に軽減。商談数も導入前と比べて118%伸ばしています。

2.ヘルスケア(株式会社ワム)

エステサロン、フィットネスクラブの運営とあわせてウェルネス(美容・健康)関連器具の製造・販売を手がける株式会社ワム(東京都渋谷区)。売り上げ拡大へ向けて以前から見込み顧客リストを作成していたものの、なかなか具体的なアプローチへつながらず、人手が限られるなかで、資料請求のあった見込み顧客に対しても十分にフォローできない状態に陥っていました。

そこで導入したのが、顧客分析機能が付いたメール配信システム。これによって見込み顧客1人ひとりの行動履歴にあわせてメルマガをセグメント配信できるようになり、問い合わせからの成約率が大幅にアップ。事業の拡大につながっています。

3.マーケティング(株式会社サクラサクマーケティング)

3つめにご紹介するのは、メルマガのクリエイティブ改善と配信頻度の見直しを通じて大きな成果をあげた事例です。

SEOコンサルティングやコンテンツマーケティングの支援事業を手がけるサクラサクマーケティング株式会社(東京都渋谷区)では、セミナーの告知と参加者募集に向けてメルマガを配信していたものの、開封率・申し込み数ともに伸び悩んでいました。

その対策としてまず着手したのが、件名の見直し。読み手の視点に立ち、それまでの「セミナー」、「最新ノウハウ」、「大公開」といった件名のキーワードを「受付終了」、「やばい」といった引きの強い語句へと変えました。

さらに効果測定データを検証しながら受け手の反応が見込める時間帯を洗い出し、配信頻度を上げたことで、開封率をそれまでの約15倍に改善、申し込み数を300%アップさせています。

4.アパレル(株式会社TSIホールディングス)

ナノユニバースやマーガレットハウエルといった人気ブランドを擁するアパレル企業・株式会社TSIホールディングス(東京都港区)は2008年にメール配信システムを導入し、継続的にメルマガを配信しています。その効果を大きく伸ばしたのが、2008年にスタートした施策です。

それまで使っていた配信システムとAIツールを連携させ、顧客のプロフィールや行動履歴にあわせてパーソナライズされたメルマガを配信したところ、1通あたりの売り上げ額が最大31%向上しました。

さらにショップスタッフのレコメンド商品を紹介するメールも組み合わせることで、これまでにトータル7万人以上のメルマガ会員を獲得しています。

5.ネット印刷(ラクスル株式会社)

チラシやフライヤーのネット印刷やノベルティグッズの制作を手がけるラクスル株式会社(東京都品川区)は、以前からメールマーケティングに取り組んでいたものの、配信にかかる工数とコストに大きな課題を抱えていました。

リストに重複が多く、それら1件ごとに配信停止の設定を行っていたため、メルマガ1通につき3時間の工数を擁することも。非効率なオペレーションから、一時はメルマガ配信自体のストップも検討したそうです。

その解決策となったのが、新たに導入したメール配信システム。システムに搭載された除外条件の設定機能や絞り込み機能を使うことで、スムーズにリストをクリーンアップできるようになり、懸案の工数は約1/6まで軽減。費用対効果を大きくアップさせています。

今回の内容がみなさまの参考になれば幸いです。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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