日に日にその重要性を増しているWebマーケティング。その中でもLP(Landing Page)はとても重要です。
せっかく頑張ってSEO対策をして上位表示を取れたとしても、LPを見て離脱されてしまっては元も子もありません。
一方で実はまだまだ「LPって何?」という方がいるのも事実。
今回はLanding Pageとはなにか?といった基本的なところから、LPの作り方、そして売れるLPをつくるにはどういった要素が必要になり、また重要になるのかをご紹介してきます。
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Landing Pageとはなにか。
LPとは「最終的にお客様に特定の商品を買ってもらうために特価したWebページ」ということになります。
広い意味でも狭い意味でも、クロージングを担当する非常に重要なセクションになります。
会社のHPと何が違うのか?
よくある疑問として、「商品を買ってもらうなら会社のHPを見てもらえばよいのではないか?」というものがあります。
これは単一商品を扱っている会社だとわかりにくいのですが、
「自社HPに誘導してしまうと、余計な情報が多く、買ってもらいにくい。」
という問題があります。
様々な製品を扱う大きな会社だとわかりやすいので、SONYを例に取りましょう。
今人気のデジタルカメラを売るために、広告を打ったり、QRコードを配ったりして潜在顧客を自社のHPに誘導してきたとしましょう。
表示されるのがこの画面です。ひと目で見えるところにはカメラのカの字もありません。
SONYのように多様な製品を作っている会社では、HPにたどり着いてから目当てのカメラのページにたどり着くまでのクリック数が非常に多いです。(試してみたところ、カメラ本体ページまで4クリック必要でした。)
たどり着いてもらえればまだ良いのですが、多くの顧客は途中で諦めて離脱してしまう=機会損失となってしまいます。
これを防ぐために使われるのが、特定の商品を売るために特化したLPということになるわけです。
「ソニー カメラ」とGoogleで検索した結果画面がこちら。
一番上の広告枠がLP、2番めがSONYのカメラに関するTOPページです。
広告枠に費用を使ってでもLPを一番上に持ってきていることがわかります。それだけ重要視しているということですね。
売れるLPに必要な要素
では実際に商品が売れるLPに必要になる要素を考えていきたいと思いますが、まずもう一度LPの役割をおさらいしましょう。
LPは一般の営業活動で言うところのクロージングに当たる部分です。買ってもらうための情報も必要ですが、「買わない理由を排除する」情報も必要になってきます。
その上で要素を考えてみましょう。
キャッチコピー
商品説明
ユーザーの声
FAQ
購入ページ
これらが基本的な構成になってきます。
キャッチコピー
実は和製英語のこの言葉ですが、まず見ている人の注目を引きつけるためのセクションになります。
先程のソニーカメラの場合では、「私達のミラーレスが世界で支持される理由」と大きく書かれており、ミラーレスカメラのリーディングカンパニーであることをアピールしています。
このコピーも「買う理由」になりますし、「世界で評価されているなら大丈夫だろうな。」と「買わない理由を排除する」効果も演出されています。
SONYのページにはありませんが、各セクションに購入ボタンや購入ページへのリンクを貼ってあげるのも良いでしょう。
鉄は熱いうちに、購買意欲も高いうちに行動してもらうのが一番です。
商品説明
商品説明を入れ忘れる場合はないと思いますが、もちろん重要な商品説明。
・どういった商品か
・どんなメリット、効果があるのか
・他社製品と比較して何が良いのか
・今までの自社製品と比べて何が改善されたのか
・今買わないとどんなデメリットがあるのか
などを過不足なく説明していきます。
ここでも重要なのは、買う理由を提示するだけでなく、買わない理由を排除してあげることです。誰しも自分のお金を出してものを買う時に強く思うのは「失敗したくない」ということです。
余談ですが、心理学の研究で「こうすれば得をしますよ。」と言うより「こうしないと損しますよ。」と言う方が行動につながりやすいというものがあります。
ポジティブなアピールだけでなく、ネガティブを回避できるというアピールも織り交ぜていきましょう。
ユーザーの声
商品説明をしたら、実際に使っているユーザーの声や、使用例を紹介してあげます。すでに買って実際に使っている人がどう感じているのか、これも良いアピールになります。
SONYカメラの場合はプロが実際に撮影している様子や撮影した写真が見られる動画が用意されています。
カメラのように実際の成果物が表現できる場合はそのものズバリがわかりやすいでしょうし、ダイエット器具のように定量的に(数値で)表現できる場合は、○ヶ月で○○キロ減といった表現が良いでしょう。
サプリメントや健康食品のように定量的な表現ができない場合は、実際のユーザーの声を紹介していく、など製品、商品によって工夫が必要になってきます。
と、ここまで読んでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、LPは「テレビショッピング」の番組にそっくりなんですね。
結局のところ訪れた潜在顧客をクロージングまで誘導するのが目的ですので、どうしても似たような作りになります。
ネットより割高な価格で販売していることの多いテレビショッピングの構成はLP制作の参考にもなるかもしれません。
FAQ
商品説明までして、まだ残る不安を取り除いて上げるのがこのFAQになります。
疑問があるうちはなかなか購入には踏み切れませんので、今まで来た質問をもとに、顧客目線になって考えられる質問に先手を打って回答していきましょう。
セミナーや講演会などの質疑応答を見ているとわかりますが、質問がゼロだとなんとなく居心地が悪く無理に質問を考え出したりする心理があります。
特に質問がない人に対しても不安解消の効果があるセクションと言えるでしょう。
購入ページ
実際の購入部分です。実店舗ならレジ、契約ならサインをもらう段階です。
先述しましたが、実店舗と違って購入へのリンクはどこにでもおけるので、今までのセクションの中にも適宜入れておくと良いでしょう。
世の中には優柔不断な人もいれば即断即決の人もいます。どちらのタイプも逃さないように常に購入できる用意をしておきましょう。
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ストーリーを伝えよう!
さて、一般的なLPに必要とされる要素についてご紹介してきましたが、モノも情報も溢れている現代で、機械的に作ったLPで結果が出るほど簡単ではありません。
もう一つ大事な要素が「ストーリー」です。このストーリーには2つの意味合いがあります。
・LPの構成自体のストーリー
・会社や製品のストーリー
です。
先程はLPをテレビショッピング番組に例えましたが、一般の営業活動でいうと、実は「営業マンの営業トーク」を担っているとも言えます。
営業マンがあって突然、「買ってください!」というわけもなく、通常は前段を用意しますよね。
ラポールと呼ばれる信頼関係を築くところから始まり、最終的にクロージングまで持っていきます。
ご紹介したLPに必要な要素も実はそのまんまの流れになっているのですが、LP自体にも起承転結を意識したストーリーを入れてあげるのも重要です。
いろいろなLPを実際に見てみるとどれも結構な長さがあることからわかるように、LPは長文をある程度読んでもらえるメディアです。
読み手の目線になって、注目を引き、必要な情報を提示し、不安を解消してあげることを意識しましょう。
もう一つは、会社や製品のストーリーです。どんな経緯で、どんな想いで開発された製品なのか、今までどういった進化を経て現在の形に行き着いているのか。
京都が日本人だけでなく世界中に人気があるのはそこに歴史の積み重ねがあるからです。
積み重ねられた歴史を共有することでまた信頼関係を深めることに繋がりますので、是非伝えておきましょう。
歴史ある製品なら製品の歴史、新製品でも開発秘話などが必ずあるはずです。
先程のSONYカメラのLPでは、歴史そのままを時系列で紹介しています。機械的に特徴を紹介されるだけに比べて、遥かに厚みのある商品紹介となっていますので是非見てみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
LPの重要性を軽視しているビジネスパーソンはあまりいないとは思いますが、より理解を深めていただけましたでしょうか。
最後にですが、LPも他のWebマーケティング手法の例に漏れず、「常に改善」が必要になります。
ページの離脱率や滞在時間を見ることで、どの部分に問題があるかは推測できますので、改善して、検証、改善して検証の繰り返し。
同じ製品でも広告バナーをクリックした人と、検索してたどり着いた人とでは属性が違うために複数のLPを用意することもよくあります。
そういった事も含めて、常にPDCAを続けていくことで、より良いLPになっていくはずです。
今回お伝えした内容を、貴社のLP戦略の向上にお役立ていただければ幸いです。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。