大切なのは「モノ」ではなく「コト」を見せること。Instagramのストーリーズ広告活用術

大切なのは「モノ」ではなく「コト」を見せること。Instagramのストーリーズ広告活用術

インターネットネット広告運用事業を手がける株式会社サイバー・バズ(東京都渋谷区)が2020年に行った調査によると、日本国内におけるソーシャルメディアマーケティングの市場規模は約5,500億円。

業種・規模を問わず多くの企業が自社のSNSアカウントを開設し、あわせて広告を活用することで、顧客の囲い込み、売り上げ拡大といった成果をあげています。近年ではSNSアカウントの運用・広告出稿を専門にサポートするマーケティング会社も増えてきました。

今回はそんなソーシャルメディア広告のなかから、Instagramのストーリーズ広告をピックアップ。広告メニューとしての特徴やメリット、出稿する際のポイントをご紹介していきます。マーケティング担当者の方の参考になれば幸いです。

ストーリーズ広告とは?

ストーリーズ広告は2017年にリリースされたInstagramの広告メニュー。

あらかじめ予算を設定しておくことで、24時間で自動的に消去されるストーリーズ投稿のなかに広告を配信できます。他の広告メニュー同様、Facebookユーザーの登録情報に沿って配信対象を指定したり、行動履歴からリターゲティングをしたりすることも可能です。

広告メニューとしてのとりわけ大きな特徴は2つ。1つは違和感なく見せられること。

ストーリーズ広告の左上には「広告」という表示こそつくものの、一般ユーザーの投稿(オーガニック投稿)の間に差し込まれるので広告だと気づかれにくいうえ、興味のないユーザーは左右へのスワイプで即スキップできます。

コミュニケーションツールとしてのInstagramの使い勝手を損ねることなく、ナチュラルに訴求できるのは非常に大きなメリットです。

もう1点は、多くの情報を盛り込める点。

ストーリーズ広告は写真・動画のフルスクリーン表示に対応しており、たとえばアパレル商材なら全身のコーディネート例、BtoBのサービスなら利用シーンなどをそのまま見せられます。他の広告に邪魔されることがないので没入感も高く、販促や集客はもちろんのこと、ブランディングにも大きな効果を発揮します。

たとえば航空大手のANA(全日本空輸株式会社)では、「未来への挑戦」をテーマにプロテニスプレイヤーの大阪なおみさんを起用し、スライドショー形式のストーリーズ動画を配信することで、目標を大きく上回る200万人以上へのリーチに成功しました。

全日本空輸株式会社 ストーリーズ広告(Instagram公式サイトの事例)

https://business.instagram.com/success/ana/

ストーリーズ広告の費用対効果を高めるために

概要・メリットを整理したところで次は実践編。

ストーリーズ広告の入稿規定や設定手順については多くのwebメディアで紹介されているので、それらは省きつつ、クリエイティブ面を中心に費用対効果を高めるためのポイントをひも解いていきたいと思います。

1.テキストを組み合わせる

ストーリーズ広告が掲載されるInstagramストーリーズでは静止画が最大3秒間、動画が最大15秒間表示された後、次の投稿へ切り替わりますが、時間いっぱい使って閲覧するユーザーはほぼいません。興味のない投稿は左右のスワイプによって次々に飛ばされていきます。

そのなかで広告に目をとめてもらうためには、ファーストビューの工夫が不可欠。インパクトのある画像にキャッチコピー・ボディコピーを組み合わせ、ユーザーの興味を引きましょう。

前述のANAのストーリーズ広告も、アスリートの画像に「ひとには、翼がある」、「くらべて生きると、翼は消える」というコピーを合わせ、ハートフルかつスタイリッシュな広告に仕上げています。

その際に1点だけ気をつけたいのは文字のボリューム。Instagramを運営しているFacebookではアプリのユーザビリティを担保するために、広告全体に占める文字の割合を20%未満にとどめることを推奨しています。20%を超えると広告自体の配信量が落ちるケースがあるようなので注意しましょう。

2.「コト」訴求で他の投稿になじませる

多くの企業がマーケティングに活用しているInstagramですが、本来は一般ユーザーがお気に入りの画像を共有したり、知人・友人の近況をチェックしたりするためのアプリです。

別の記事でもご紹介したとおり、企業目線の一方的な売り込みや営業色の強い投稿はユーザーの嫌悪感、アカウントへの不信感につながりかねません。ストーリーズ広告においてもこの点を強く意識し、広告のクリエイティブがユーザーの投稿になじむよう工夫しましょう。

具体的なポイントとしては、「モノ」ではなく「コト」に目を向けること。

たとえばアパレル関連の企業なら、ネットショップのサムネイル画像のように商品単体を紹介するのではなく、街中を背景としたコーディネート事例、飲食関連なら商品パッケージではなくカップル同士や家族での食事風景といったように、UX(ユーザー体験)を前面に出すことによって日常的なひとコマとして他の投稿になじませられます。

あるwebマーケティング会社では、売り文句が散りばめられたアパレル広告を一般の投稿に寄せたクリエイティブの広告へ切り替えることで、CPA(顧客獲得単価)を20%以上削減しました。

3.表示形式は基本的にフルスクリーン一択

ストーリーズ広告は前述のフルスクリーン表示のほか、正方形(最小600px×600px)と横長(最小315px×600px)の形式にも対応していますが、縦横比のバランスが崩れるなど特別な事情がない限り、フルスクリーンを選ぶのがおすすめです。

言うまでもなくInstagramユーザーはほぼ100%スマートフォンユーザー。縦型表示の画面を左右にスワイプしながら操作する利用スタイルが根づいていることもあって、正方形や横長のストーリーズ広告はフルスクリーン表示に比べてインプレッション数、クリック数が大幅に低下する傾向があります。

4.CTAボタンを活用する

売り上げや問い合わせにつなげ、費用対効果を高めていくためには、ユーザーのアクションを促すのも大切なポイントです。

Instagramのストーリーズ広告には「購入する」、「登録する」、「ダウンロードする」など10種類のCTA(Call To Action)ボタンが用意されているので、出稿の目的にマッチするものを選び、自社サイトやアプリストアへ誘導しましょう。

EC大手の楽天では、ストーリーズ広告のキャッチコピーの下に手書きテイストの矢印を入れ、CTAボタンの位置をわかりやすく示すことで、前月比300%以上の学割サービス新規会員を獲得しました。

5.BGMを入れる

クリエイティブ面の工夫としては、ここまで見てきた4点に加え、BGMを加えてみるのも1つ。Instagramの公式サイトによると、ストーリーズ投稿の約60%は音声付きで再生されています。

ターゲットの属性や志向をふまえたうえで、広告のコンセプトに合ったBGMを組み合わせれば、ユーザーに認知されやすく、売り上げや問い合わせの獲得のほか、企業のイメージ改善、ブランディングにもつながりやすいのではないでしょうか。

最後に

今回はInstagramのストーリーズ広告について、広告メニューとしての特徴やメリット、費用対効果を高めるためのポイントをご紹介しました。

本文のなかでも触れたとおり、Instagramはもともとインタラクティブなビジュアルコミュニケーションのために開発されたアプリ。ストーリーズ広告の出稿にあたってもその点を念頭に置き、違和感、嫌悪感を与えないようクリエイティブを最適化することが成果をあげるポイントです。

今回の内容を参考にしながら、ぜひ実践してみてください。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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