ここ2~3年、動画コンテンツにおけるトレンドの1つのとなっているのが、再生時間60秒程度までのショートムービー。
スマートフォンカメラそのものや、フィルター、エフェクトといった編集機能の飛躍的な進化もあいまって、チャットの代わりにTikTok動画で感情や気分を伝えたり、ちょっとした空き時間にSNSのショートムービーをループ再生して楽しんだりする人も少なくないようです。
そうしたなか2020年8月にリリースされたのが、Instagramリール。今回はInstagramリールの概要を簡単に整理したうえで、実際にマーケティングに活用している企業の事例をご紹介していきます。動画マーケティングに取り組んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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Instagramリールとは?
Instagramリールとは、15秒から60秒までの縦型動画を投稿・視聴できるInstagramの機能です。前述のとおり2020年8月にリリースされ、個人・法人問わずInstagramユーザーの間で人気を集めています。
静止画の投稿と同様、「いいね」やコメントの機能が付いており、動画からアカウントをフォローすることも可能。同じBGMが使われている動画の一覧表示など、付帯機能も充実しています。
これまでInstagramの動画といえばストーリーズが代名詞的存在でしたが、リール動画はストーリーズと違い、投稿から24時間経っても削除されることはありません。配信面もリール専用タブのほか、発見タブやフィード、プロフィール画面まで広げられています。
裏を返せばストーリーズよりもユーザーへの影響力が大きいということであり、動画そのもののクオリティ、トーン&マナーには気を配る必要はありますが、使い方次第ではファンの囲い込みやカスタマーサポートなど、幅広い局面に役立つでしょう。
Instagramリールの活用事例3選
Instagramリールの概要を整理したところで、ここからは実際にリール動画をマーケティングやブランディングに役立てている企業の事例を見ていきましょう。
1.北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)
最初にご紹介するのは、北欧スタイルの家具やインテリア、生活雑貨を取り扱い、女性を中心に根強い支持を集めている「北欧、暮らしの道具店」。コンテンツマーケティングの成功事例としても取り上げられることの多い、人気ネットショップです。
「北欧、暮らしの道具店」のInstagram公式アカウントでは、「わたしの朝習慣」というシリーズ形式のリール動画を3日から4日に一度のペースで配信。30秒前後の時間で観葉植物の手入れ方法やメイクアップ、部屋の収納のコツなどを紹介しています。
ゆったりとしたテンポのBGMもあいまってブランドコンセプトそのままのナチュラルな雰囲気に仕上がっており、ほぼすべてのリール動画が10万回以上の再生回数をマークしています。
北欧、暮らしの道具店 Instagram公式アカウント
2.株式会社土屋鞄製造所
こちらもコンテンツマーケティング、ソーシャルメディアマーケティングの成功事例として紹介されることの多い企業です。土屋鞄製造所のInstagram公式アカウントでは、財布や鞄といった革製品のメンテナンス方法をリール動画で配信しています。
「北欧、暮らしの道具店」と比べると本数こそ少ないものの、いずれの動画もシンプルでわかりやすくまとめられており、トータル10万名以上のフォロワーを獲得。作業のポイントを押さえたうえでの早回しなど、Instagramユーザーの志向にあわせた構成も参考にしたいポイントです。
株式会社土屋鞄製造所 Instagram公式アカウント
3.スターバックスコーヒージャパン株式会社
スターバックスコーヒージャパンでは、ダブルトールラテ、フラペチーノといった人気商品を中心に、シズル感とポップな雰囲気にあふれるリール動画を配信し、ファンの獲得・囲い込みにつなげています。
トータルの再生回数は国内の企業アカウントのなかでもトップクラス。静止画を組み合わせたスライドショー形式にもかかわらず、100万回以上の視聴をマークしているコンテンツも少なくありません。
スターバックスコーヒージャパン株式会社 Instagram公式アカウント
リール動画を撮影・編集する際のポイント
最後はInstagramのリール動画を撮影・編集する際のポイントを簡単にご紹介して、締めくくりたいと思います。
構成は「寄り」を中心に
言うまでもなくInstagramのユーザーはほぼ100%スマートフォンユーザーです。スマートフォンの小さなディスプレイから取得・判別できる情報には限りがあり、対象からカメラを離しすぎてしまうとユーザーがストレスを感じ、離脱につながってしまいます。
被写体のサイズにもよりますが、リール動画はできるだけ「寄り」の画面を中心に構成したほうがいいでしょう。慣れないうちはスマートフォン用のミニ三脚を使い、距離を固定したうえで撮影するのも1つの方法だと思います。
過度な売りっ気はNG
こちらはInstagramリールに限らずSNSマーケティング全般にわたる鉄則です。ソーシャルメディアはもともとユーザー同士の交流・コミュニケーションに主眼が置かれたツールであり、企業アカウントをフォローしているユーザーでも、売りっ気の強いコンテンツを嫌う傾向があります。
動画を編集する際は、一方的な情報発信、押し付けにならないよう気を配り、一般の投稿になじむコンテンツに仕上げましょう。今回活用事例として取り上げた3社のアカウントのなかにも、商品の値段や購入特典を直接的にアピールしている動画は1つもありません。
動画マーケティングに取り組まれている方は、今回の内容を参考にぜひInstagramリールを活用してみてください。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。