画像投稿型SNSとして、2010年10月にリリースされたInstagram。現在その利用者数は全世界10憶人以上にのぼり、日本でも10代から30代の女性を中心に根強い人気を誇ります。
そんなInstagramをマーケティングツールとして活用するにあたって、欠かせないのがハッシュタグ。今回はハッシュタグの概要をあらためて整理したうえで、Instagramの投稿にハッシュタグを付ける際の3つのポイントをご紹介します。
SNSマーケティングに取り組んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ハッシュタグとは?
ハッシュタグとは、投稿をインデックス化するためのタグ(目印)のこと。任意のキーワードの冒頭に「#」(半角ナンバー)を付け、最後に半角スペースを入れることで独立したタグとして認識されます。
Instagramの場合、投稿の本文中にハッシュタグを埋め込んだり、本文下に列挙したりすることで、ユーザーが該当キーワードでハッシュタグ検索した際に、他アカウントの投稿とあわせて一覧表示させることが可能です。
とりわけ日本ではハッシュタグの利用率が高く、調査会社・Kantar Japanのリサーチによればグローバル平均の3倍ほど。10代~30代の女性Instagramユーザーの約50%がハッシュタグを利用して商品を探したり、調べものをしたりするとされています。
また、Instagramではハッシュタグ自体をフォローすることができるため、「旅行」、「映画」、「ファッション」といった人気ハッシュタグは、ライフスタイルや興味・関心の近いユーザーの集まるコミュニティとして機能しています。
ハッシュタグを付ける際の3つのポイント
次はInstagramの企業アカウントで投稿にハッシュタグを付ける際に、必ず押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
1.関連ワードを網羅する
1つめは、投稿に関連するキーワードを網羅すること。ブランド名や商品名はもちろんのこと、利用シーンやターゲットの属性、価値観まで視野に入れて、できるだけ多角的にワードを盛り込みましょう。
たとえば、ソーシャルメディアマーケティングの成功事例として取り上げられることの多い「北欧、暮らしの道具店」の場合、新作の母子手帳ケースを紹介する投稿に、「#ファッション」、「#子育て」、「#収納」、「#ママ」といったハッシュタグを盛り込み、フォロワー獲得へとつなげています。
ちなみに数については、10個~15個前後が目安。Instagramでは投稿1件につき最大30個のハッシュタグを紐づけられますが、あまり増やし過ぎるとユーザーを分散させてしまううえ、「やみくもに拡散させようとしている」、「広く浅くPRしている」といったマイナスの印象を与えかねません。
2.ロングテールキーワードを組み合わせる
2つめは、ロングテールキーワードを組み合わせること。Webサイトと同様、「ファッション」、「旅行」といったワードは関連する投稿も相応に多く、こうしたキーワードをそのままハッシュタグとして付けても、検索結果画面で上位表示させるのは簡単ではありません。
そこで、「#ワンピースコーデ」、「#ホテルスパ」といったミドルワードやスモールワードをハッシュタグとして組み合わせることで、競合とのバッティングを避け、よりピンポイントな興味・関心を持つユーザーに投稿を届けられるようになるというわけです。
3.トレンドを意識する
「やりらふぃー」、「しか勝たん」など、ソーシャルメディア上では日々多くの新しい言葉が生み出されています。
企業アカウントである以上、トーン&マナーに配慮する必要はありますが、正攻法のハッシュタグで成果を得られない場合、競合が多く運用が行き詰まってしまった場合などは、こうしたトレンドワード、場合によってはネットスラングなどを組み合わせてみるのも1つの方法です。
「非常識」的な運用が成果につながることも
ここまでInstagramのハッシュタグを付ける際の3つのポイントをご紹介してきましたが、これらはあくまで基本中の基本です。
Instagramを含めてソーシャルメディアは歴史が浅く、マーケティングのツール、フィールドとしてもまだまだ黎明期。常識にとらわれない運用が成果につながるケースも少なくありません。その1つが、女優・松岡茉優さんのInstagram公式アカウントです。
松岡茉優さんは2019年に公開された主演映画のプロモーションとしてInstagramのアカウント開設。公開終了後もアカウントを継続し、撮影の様子や番組の告知を投稿しています。
なかでも特徴的なのが、ハッシュタグの付け方。いずれの投稿にも作品名や番組名などの単一キーワードはほぼ含まれず、「#しかしこの春すごく寒いね」、「#今日のお昼は何食べる?」といったように、本文の延長線、ユーザーへの問いかけのような形でハッシュタグを使っています。
おのずとハッシュタグが含まれる投稿は、多くの場合、松岡さんの投稿1件のみとなり、インデックスのためのタグとしてはまったく機能していません。また、投稿自体の頻度も低く、おおむね月1~2件ほど。松岡さん側からフォローしているInstagramアカウントは0件です。
ハッシュタグの付け方を含め、SNSマーケティングの正攻法からはことごとく外れているわけですが、こうした運用の仕方が逆にユニークな印象を与えており、更新がWebニュースなどで取り上げられる機会も多数。結果として、85万人以上のフォロワーを獲得しています。
もちろんこれはご本人の人気、知名度があってこそのやり方であり、企業アカウントでそのまま真似できるわけではありませんが、規格外、常識外の運用で大きな成果をあげている事例として、1つの参考にはなるのではないでしょうか。
今回の内容がみなさまの役に立てば幸いです。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。