2016年にサービスを開始したTikTokは毎年右肩上がりにユーザー数を伸ばし、現在その数は10憶人以上。人気TikTokerや企業の動画がたびたびマスメディアで取り上げられるなど、社会的影響力も決して小さくありません。
最近では4大ソーシャルメディアの1つであるTwitterが、TikTokへの対抗策ともとれる動画の全画面表示機能をリリースしたことでも話題を集めました。
今回取り上げるテーマは、そんなTikTokの認証バッジ。認証バッジとは具体的に何なのか、取得することでどういったメリットがあるのかご紹介します。
また、後半では認証バッジを取得するために実践すべき5つのポイントも解説するので、ソーシャルメディアマーケティングに取り組んでいる方はぜひご一読ください。
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TikTokの認証バッジとは?
まずはTikTokの認証バッジの概要を簡単に整理しておきましょう。
TikTokの認証バッジとは、TikTokの運営元である中国のByteDance(バイトダンス)社が一部のアカウントに対して付与している認証マークです。
アカウントの運営主体がプロフィールに記載された個人・企業で間違いがないことを示し、付与されるとアカウント名の右側にライトブルーのチェックマークが付きます。
現在、TikTokの認証バッジを取得している企業・主要ブランドは全世界で1,000社前後。そのなかにはANA、ユニクロ、グリコといった、TikTokマーケティングの成功事例として取り上げられることの多い日本企業も含まれます。
なお、認証ついては100%運営元の判断となっており、アカウントの運営者側から申請することはできません。また、現時点では認証の具体的な条件もすべて非公開となっています。
認証バッジのメリット
続いては、認証バッジを取得するメリットについて、大きく3つに分けて見ていきましょう。
1.なりすましを防げる
1つめのメリットは、第三者によるなりすましを防げること。他のソーシャルメディアと同様、TikTokでも会社名やブランド名を騙ってフォロワーを集めたり、ユーザーに嘘の情報を発信したりするケースはゼロではありません。
認証バッジを取得して正真正銘の公式アカウントであることを示せれば、おのずとそうした偽アカウントの影響力は低下し、ブランドイメージが傷つけられるのを未然に防ぐことが可能です。
2.再生回数とフォロワー数が伸びやすくなる
以前別の記事でも紹介したとおり、TikTokにおける投稿の表示順は動画コンテンツの品質によって大きく左右されますが、そうした一方、認証バッジの有無もアルゴリズムの判断基準の1つとなっています。
認証バッジを取得しているアカウントからの投稿は、TikTokの「おすすめ」タブに優先的に表示されるため、動画の再生回数とフォロワー数のアップが期待できます。
3.キャンペーンの参加者が増える
ユーザーに安心感と信頼感を与えることで、ハッシュタグキャンペーンのなどの参加者を増やせるのも、認証バッジのメリットの1つです。
認証バッジによって公式アカウントであることが示されていれば、ユーザーが運営元に疑念を抱いたり、不安を感じたりしてキャンペーンへの参加を躊躇してしまうようなケースはなくなるでしょう。
認証バッジを取得するには?
ここからはTikTokの認証バッジを取得するための方法を解説していきます。
先述したとおり認証の基準となるフォロワー数や動画の再生回数、アカウントの運用実績はすべて非公開のうえ、運営者側から認証を申請することもできませんが、実際に認証バッジを取得しているアカウントを参考にしながら有効な打ち手を探ることは可能です。
大きく5つに分けて見ていきましょう。
1.投稿の頻度を上げる
1つめは、投稿の頻度を上げること。ユニクロやANA、グリコといったTikTokの認証バッジを取得している企業のアカウントは少なくとも1週間に2~3回、多い時はほぼ毎日何らかの動画コンテンツをアップしています。
あくまで推測にはなりますが、投稿の頻度が上がって動画の数が多くなると、グロスとしての再生回数もアップします。それによってきちんと運営されている影響力の高いアカウント(=認証しても問題のないアカウント)と見なされ、バッジの取得につながるのかもしれません。
ショートムービーに特化したTikTokは他の動画ソーシャルメディアと比べてもより手軽に投稿できるので、可能な限り投稿の間隔を空けないようにした方がいいと思います。
2.質の高い動画をアップする
ここで言う「質」とは、見やすい、わかりやすい、被写体がブレていない、音が割れていないといったごくごく基本的なクオリティのこと。
認証バッジ取得企業の動画コンテンツを見てみると、その多くは撮影時に自然光を取り入れたり、スマートフォン用のミニ三脚やLED照明を使ったりしながら、ユーザーがストレスを感じずに視聴できるよう工夫されています。
バズる動画コンテンツを生み出すのは簡単ではありませんが、こうした基本的なクオリティコントロールは、見る側の目線を意識することで誰でも簡単に実践できます。手軽に投稿できるからといって雑な映像をアップするのは避けましょう。
3.「公式」を入れる
今回この記事を作成するにあたって、TikTokの認証バッジを取得している約20の企業アカウントをチェックしてみたところ、そのすべてでアカウント名もしくはプロフィールに「公式」という文言が入っていました。
ただの偶然に過ぎないかもしれませんが、少なくとも認証アカウントの共通項の1つであるのは事実であり、テキストを変えるだけで実践できるので、やっておいて損はないと思います。
4.ユーザーからのレスポンスを放置しない
4つめのポイントとして、コメントをはじめとするユーザーのレスポンスに対しては、できるだけ早く返信するようにしましょう。
真摯かついち早く対応することによって、ユーザー側には「ちゃんと見てくれている」、「大事にされている」といった意識が生まれ、結果的に動画再生回数やフォロワーの増加につながります。忙しさにかまけてコメントを放置するのは絶対に避けましょう。
また、認証バッジを取得しているアカウントのなかにはユーザーやフォロワーからのリクエストを受け付け、それに応じた動画コンテンツを定期的にアップしているところも多いようです。
5.プロフィールにリンクを入れる
TikTokではアカウントのフォロワー数が1,000を超えると、プロフィール欄にWebサイトへのリンクを挿入できます。
「公式」の文言と同様、今回チェックした約20の認証アカウントすべてで、コーポレートサイトやサービスサイト、オンラインショップへのリンクが貼られていました。
こちらもあくまで推測にはなりますが、公式サイトへのリンクがあることによって、オフィシャルのアカウントであると見なされやすくなるのかもしれません。
今回ご紹介した内容がみなさまの参考になれば幸いです。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。