Google広告の代名詞的存在と言えるのが、ディスプレイ広告(バナー広告)です。
テキストのみで構成されるリスティング広告(検索連動型広告)と比べると訴求できる情報量が圧倒的に多く、とりわけアパレル、アクセサリーといったデザインが売りとなる商材の認知度アップ・販売促進には非常に大きな効果を発揮します。
加えて、Webサイトの閲覧履歴などさまざまな条件にあわせてターゲットを指定できるうえ、配信面も幅広く、Gmail、YouTubeをはじめとするGoogleのサービスのほか、食べログなどの提携サイト、個人ブログにも掲載されます。
日本国内でのリリースから約20年が経過した今もなお、Googleディスプレイ広告を活用して、販路や売上を拡大している事業者は少なくありません。
今回は、そんなGoogleディスプレイ広告における画像サイズの選び方を中心に、入稿時の注意点をまとめてご紹介します。
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いち早く広告効果をあげたいのなら、300px×250pxがおすすめ
公式サイトの入稿規定を見ていただくとわかるとおり、Googleディスプレイ広告はレクタングル(横長の長方形)、スクエア(正方形)など、PC向け・スマーフォン向けをあわせて20種類以上の画像サイズに対応しています。広告効果を高めるためには、どのサイズを選ぶべきなのでしょうか?
結論から言うと、初めてディスプレイ広告を出稿する場合は、レクタングル(長方形)の300px×250px(アスペクト比6:5)の画像サイズがおすすめ。300px×250pxの画像はPC・スマートフォンの両方をカバーしていて入稿時の手間を省けるうえ、幅広い配信面での露出が期待できるからです。
あくまで1つの参考ではあるものの、Googleプレミアパートナーに認定されている某インターネット広告代理店によるテストでは、300px×250pxサイズで入稿・配信した広告のインプレッション数(表示回数)が、他5サイズ(468px×60px、160px×600pxなど) のそれを圧倒的に上回り、全体のインプレッションシェアの約40%を占めるという結果が出ました。あわせてクリック率も全体の約27%を獲得しています。
業種や商材によっても変わってくるとは思いますが、情報量の多さや配信面の幅広さといったGoogleディスプレイ広告の特性を最大限に活かしたいのなら、まずは300px×250pxのバナーで配信をスタートし、広告効果を確かめながら他のサイズを組み合わせていくのがいいでしょう。
Googleの公式見解は?
Googleディスプレイ広告におけるおすすめの画像サイズは前述のとおりですが、他のフォーマットが使えないのかといえば、もちろんそんなことはありません。
Googleでは前述の300px×250pxのほか、728px×90px、320px×50px、160px×600px、300px×600pxの4種類、トータル5種類の画像サイズを組み合わせることで、ディスプレイネットワーク(ディスプレイ広告の配信面)の95%をカバーできるとしています。
728px×90pxと320px×50pxのレクタングルは、Webはもちろんのこと、雑誌や新聞の広告、街頭のサインなどでも見慣れたフォーマット、アスペクト比であり、ユーザーに違和感を生じさせません。
一方、160px×600pxと300px×600pxのスカイクレイパー(高層ビル型)は、現状スマートフォンでの表示に対応していない点がネックではあるものの、PCサイトなどの左右両端で縦長に表示されることで、高い訴求効果を発揮するでしょう。
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画像サイズとあわせて押さえておきたいポイント
続いては、Googleディスプレイ広告を利用する際に、画像のサイズとあわせて押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
1.画像ファイル形式(拡張子)の使い分け方
Googleディスプレイ広告は、JPG(JPEG)、PNG、GIFの3種類の画像ファイル形式(拡張子)に対応しています。
JPG(JPEG)はフルカラー対応の発色の良さに特徴があり、グラデーションが取り入れられたアパレル製品のデザインを訴求したり、食材のシズル感を表現したりする際に向いています。
その一方で画像を圧縮すると元のサイズに戻すことができず、保存を繰り返すと画質が劣化していくので注意しましょう。
2つめのPNGはWebでの利用を前提に開発されたファイル形式です。JPEG同様フルカラーに対応しているうえ、上書きや保存を重ねても画質が劣化しません。商品画像を加工して入稿する際や、キャッチコピーを書き換える際などに適しています。
3つめのGIFの何より大きな特徴は、アニメーションによって動きを出せること。静止画の広告のクリック率が伸び悩んでいる時、他社とひと味違うクリエイティブで訴求したい時に向いています。Google広告では30秒間までのアニメーション表示が可能です。
なお、画像サイズについては上記3種類いずれも150KBが上限となっています(※ファインド広告やレスポンシブディスプレイ広告は除く)。
2.ぼかしや点滅はNG
Googleディスプレイ広告には、画像のサイズ・形式以外にもさまざまな入稿規定があります。その1つがぼかしの禁止。訴求効果を高めようとして画像内の1点にフォーカスし、ほかの部分のピントが外れてしまうと、不鮮明な画像として掲載審査で不承認となる可能性が高まります。
また、ユーザーのコンテンツ閲覧の妨げとなるような、ストロボ効果を入れた画像や、彩度が高すぎる(明るすぎる)画像もNGです。
3.最上級表現や薬機法の規定にも注意
こちらはGoogleディスプレイ広告に限らず、広告全般における基本的なルールではありますが、バナーのキャッチコピーや本文テキストに根拠のない最上級表現(「世界No.1」、「業界最高のデザイン」など)や、薬機法の規定に抵触する文言(「〇〇病が治る」、(化粧品やサプリでの)発毛効果など)が含まれているとやはり審査NGとなり、広告を配信することができません。
今回ご紹介した内容をぜひお役立てください。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。