ネットショップへの集客、ブランドの認知度拡大など、さまざまな目的のもと活用されているGoogle広告。一企業が提供する広告ながらその市場規模は年間約3兆1,000億円に達し、マスメディア広告や他のネット広告を含めた全世界の広告費全体の5%以上を占めています。
そうしたなかでライバルと競いつつ、Google広告で成果をあげていくためには、広告文やランディングページの改善はもちろんのこと、商材やビジネスモデルにマッチするオーディエンス設定が欠かせません。
今回はそんなGoogle広告のオーディエンスのなかから、「カスタムインテントオーディエンス」をピックアップ。具体的な作成方法や注意点をご紹介していきたいと思います。
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カスタムインテントオーディエンスとは?
カスタムインテントオーディエンスは、2018年に実装されたGoogle広告におけるオーディエンス(ターゲティング手法)の1つ。
ディスプレイキャンペーンと動画キャンペーンを対象とし、広告主が自社の商品・サービスと関連性の高いキーワードやURLを条件として指定することで、コンバージョンにつながりやすいネットユーザーを囲い込むことができます。
たとえばアパレル商材を取り扱う小売店なら、キーワードに競合のブランド名、売れ筋アイテムなどを入れることで、ユーザーが関連サイトやネットショップを訪れた際に自社の広告を見せることが可能。
同様にスマートフォンアプリの新規ユーザー獲得、BtoB商材(業務用クラウドツールなど)の新規開拓・リプレイスにも役立ちます。
ちなみにネット広告における「インテント」とは、ネットユーザーの意思、購買意欲のこと。
Googleでは購買意欲の高いターゲット集団(=インテントオーディエンス)として、「不動産」、「金融サービス」、「アパレル、アクセサリ」といった複数のジャンルを用意していますが、これらはあくまで限定的。
これらのジャンルに自社の商材が当てはまらない場合、あるいはよりニッチなターゲット集団を形成したい際に、文字どおりカスタムできるのが、カスタムインテントオーディエンスというわけです。
成功事例も多く、あるIT関連企業では、カスタムインテントオーディエンスを使うことで平均クリック単価を約1/3に改善。平均コンバージョン単価も25%以上抑えられるようになりました。
なお、カスタムインテントオーディエンスを設定できるのは、ディスプレイキャンペーンと動画キャンペーンのみ。
このため、キーワード単価の高騰などによって検索キャンペーンだけではカバーできないユーザーに対するアプローチとして、カスタムインテントオーディエンスを活用する広告主も少なくないようです。
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カスタムインテントオーディエンスの作成方法
ここからはGoogle広告におけるカスタムインテントオーディエンスの作成方法をご紹介していきます。
作成画面へのリンクはやや見つけにくい部分にあるものの、手順自体はいたってシンプルなので、日ごろから広告マネージャーを使っている方なら操作に迷うことはないでしょう。
1.管理画面から「オーディエンスマネージャー」を選択
まずGoogle広告の広告マネージャーを開き、画面上部右側の「ツールと設定」→「オーディエンスマネージャー」と進みます。
2.カスタムオーディエンス作成画面に遷移
オーディエンスマネージャーが表示されたら、左側のメニューから「オーディエンスリスト」を選択。続いて「カスタムオーディエンス」→「カスタムオーディエンスを作成」をクリックしましょう。
3.キーワードやURLを入力
「新しいカスタムユーザー層」としてカスタムインテントオーディエンスの作成画面が表示されるので、オーディエンス名を決めたうえで、画面の指示に沿ってキーワードやURLを入力しましょう。入力後、右下の「ユーザー層を保存」をクリックすれば作成完了です。
なお、既存の広告グループと紐づけたい場合は、広告グループの管理画面左側の「オーディエンス」を選択し、鉛筆のアイコンをクリックすることで上記の作成画面に遷移できます。
カスタムインテントオーディエンスの注意点
カスタムインテントオーディエンスの作成方法は上記のとおりですが、実際に作成・運用する際にはどんな点に気をつけるべきなのでしょうか?大きく3つに分けて見ていきましょう。
キーワードを盛り込み過ぎない
カスタムインテントオーディエンスにおいて設定されるキーワードの数は平均15個前後。
業種・商材によっては20個、30個と増やしていった方が効果を見込めることもあるようですが、いずれの場合も粒度の異なるキーワードを複数入れたり、指名キーワードと一般キーワードを組み合わせたりするのは避けた方がいいでしょう。
キーワードの構成が煩雑になると、どれを起点として効果が出たのか検証しにくく、その後の打ち手も見出しづらくなるからです。
前述のとおりカスタムインテントオーディエンスの作成方法そのものは非常に簡単なので、あくまで「1オーディエンス・1テーマ」を基本とし、足りない場合は複数のオーディエンスに分けて運用するのがおすすめです。
推定規模は「10万~」を目安に
カスタムインテントオーディエンスの作成画面では、右側に「推定規模」としてユーザーの性別や年齢とあわせて、広告表示回数の推定値のレンジ(0~10万、10万~50万など)が表示されます。
この数値が低すぎると、どんなに入札単価を引き上げてもコンバージョンに必要なインプレッション数を担保しにくくなるため、少なくとも「10万~」となるようにキーワードやURLを工夫しましょう。
オーディエンス名はひと目でわかるものに
作成したカスタムインテントオーディエンスは、誰が見てもひと目でわかるシンプルな名称にしましょう。
Google広告の利用規模によっては優に100を超えるオーディエンスを運用するケースも少なくなくありません。そうしたなかでオーディエンスの紐づけを間違えると、予算の消化や広告効果に大きなマイナス影響を及ぼすことがあります。
複数名のスタッフでGoogle広告を運用している企業のなかには、自作したオーディエンスであることを示すために、「CIA_〇〇〇~」など頭文字を付けて管理しているところも多いようです。
最後に
今回はGoogle広告におけるカスタムインテントオーディエンスをテーマに、具体的な作成方法や注意点をご紹介しました。
Google広告の運用に力を入れているwebマーケティング担当者の方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。