勝つためにはまずルールを知ること。SEO対策の行動規範とも言えるGoogleアルゴリズムを徹底解説

Google ChromeやGoogle Earthをはじめとするアプリケーションの運営、自動運転自動車の研究・開発など、幅広い事業を手がけるGoogle。

とりわけ検索エンジン運営会社としての存在感は圧倒的で、世界シェアは約70%、GoogleにインデックスされているWebページの数は1兆以上、年間検索回数は2兆回以上に及びます。

多くの企業が取り組んでいるSEO対策は、実質的にGoogle対策であるといっても過言ではなく、検索上位を獲得し、販路拡大や売り上げアップにつなげていくためには、Googleのサービス、仕組みへの正しい理解が不可欠です。

ということで、今回取り上げるテーマはGoogleのアルゴリズム。

Googleのビジネスモデルにおいてアルゴリズムが担っている役割を整理しつつ、これまでのアルゴリズムの変遷についてご紹介していきたいと思います。SEO対策に力を入れている企業のWeb担当の方はぜひご一読ください。

Googleのビジネスモデルを支えるアルゴリズム

広く知られているようにGoogleは、リスティング広告やディスプレイ広告の表示・クリックによって発生する広告料を最大の収益源としています。

私たちがGoogle PlayやGmail、Google Chromeといったサービスを無料で使えるのも、すべてこの広告収入があってこそ。

Googleが事業を継続・発展させていくためには、まず広告を出稿してもらうこと、有益で役に立つ情報を求めてネットユーザーが集まり、世界中の企業やビジネスオーナーが「広告を出したい」と思える場をつくりあげることが、何より大切になってきます。

そうしたGoogleのビジネスモデルのコアとなっているのが検索結果画面の表示順位を決める仕組み、つまり、アルゴリズムです。

詳しくは次章でご紹介しますが、Googleは2000年代の前半から30回以上にわたってアルゴリズムのアップデートを重ねてきました。

変更点が100%公開されることはないものの、現在アルゴリズムを構成する指標(ランキングシグナル)は200以上にのぼると言われており、検索クエリとのWebページの関連性、コンテンツの品質はもちろんのこと、HTTPS化をはじめとするセキュリティ対策、ページ表示速度などのユーザビリティも検索表示順位に影響します。

また、Googleのアルゴリズム変更をいち早くキャッチアップしよう、アップデートに適応しようという動きからWebマーケティングの新たなトレンドが生まれることも珍しくありません。

たとえば現在のSEO対策の主流となっているコンテンツSEO、コンテンツマーケティングは、Googleが2011年に行った「パンダアップデート」というアルゴリズム変更が発端となって広まりました。

Googleのアルゴリズム変遷

続いてはGoogleのアルゴリズムの変遷について。2000年代以降、繰り返し行われてきたアルゴリズムの変更・アップデートのなかから、とりわけ大きな影響を及ぼした6つをピックアップしてご紹介します。

ボストンアップデート(2003年2月)

1998年にサービスをスタートしたGoogleが、初めて実施することを公表して行ったアルゴリズム変更です。インデックスデータが全面的に更新され、以降は動物や都市、具体的な施策から名前をとって、定期的にアルゴリズムのアップデートが行われるようになりました。

オースティンアップデート(2004年1月)

こちらは隠しテキストを用いたWebページの評価を下げるために行われたアップデートです。

当時のアルゴリズムにはページに含まれる文字数、情報量が多いほど高い評価を下してしまう傾向があり、それを逆手にとって背景色と同色の文字(ユーザーからは見えないテキスト)で検索ボリュームの多いキーワードを羅列したり、画像の背景にテキストを隠したりするスパム行為が横行していました。

オースティンアップデートによってそうしたページの検索表示順位は大幅に低下。隠しテキストは現在もGoogleのペナルティ対象となっています。

また、このアップデートではあわせて「Hilltop」という新アルゴリズムが導入され、医師や弁護士、エンジニアといった専門家の発言・記述を含むWebサイトが「エキスパートサイト」としてより高く評価されるようになりました。

パーソナライズドサーチアップデート(2009年12月)

2009年のパーソナライズドサーチアップデートでは、過去の検索履歴や閲覧履歴、ソーシャルメディアにおける友人とのつながり、シェア履歴などもとに、ユーザー個人の興味・関心、ライフスタイルが検索結果に反映されるようになりました。

外出先でレストランや小売店を検索すると、現在地周辺の店が上位表示されるという現在のGoogleの仕組みも、このパーソナライズドサーチアップデートがきっかけとなっています。

また、このアップデートと前後して、2007年5月には検索結果にニュースや動画コンテンツが表示されるユニバーサルサーチがリリース。2010年6月にはクローラーによるページインデックスを高速化するカフェインアップデートが行われています。

パンダアップデート(2011年2月)

前述のとおり、コンテンツSEOやコンテンツマーケティングが広く普及するきっかけとなったアップデートです。

「ユーザーに役に立つ、有益な情報を提供する」というGoogleの理念のもと、オリジナル記事を無断複製したミラーサイトや、プログラムによって機械的に作成されたページの検索順位を大幅に低下させる措置がとられました。

ちなみに、Googleからの告知や公式発表こそないものの、パンダアップデートは現在も継続中であり、コンテンツの質と検索順位を連動させるために、引き続きさまざまな対策がとられていると言われています。

ペンギンアップデート(2012年4月)

ページの中身、コンテンツの質にフォーカスしたパンダアップデートに対してこちらは外部、被リンクの評価基準を変更するために行われたアップデートです。

他者から購入したリンク集やアンカーテキストを多用したリンク、自作自演の大量リンクを検索順位を不正操作するためのスパム(リンクプログラム)とみなし、そうしたリンクの貼られているサイトの評価を低下させました。

モバイルフレンドリーアップデート(2015年4月)

名前のとおり、モバイル端末におけるWebページのユーザビリティを改善するために実施されたアルゴリズム変更です。

スマートフォンの爆発的な普及を背景に、レスポンシブ対応が施されていないページ、PCのディスプレイサイズに合わせて作成したコンテンツをそのまま縮小してモバイル端末で表示させているページの評価が下げられました。

なお、Googleでは現在もモバイルフレンドリー対応を重視しており、以下のページの入力窓にURLを貼り付けることで、Googleの求める基準を満たしているかチェックできます。

Google Search Console モバイルフレンドリーテスト

https://search.google.com/test/mobile-friendly

今回はGoogleのアルゴリズムの概要やこれまでの変遷についてご紹介しました。SEO対策で思うように効果が上がらない方、もう一度原点に立ち返って方向性を見直したいといった方の参考になれば幸いです。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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