【今すぐ始められるGoogle広告】7種類の広告キャンペーン&おすすめの選び方

【Google広告】7種類の広告キャンペーン&おすすめの選び方

全世界100ヵ国以上で利用され、年間広告費は15兆円以上にのぼるGoogle広告。売り上げを5倍以上に伸ばしたネットショップ、リスティング広告をきっかけにビジネスを軌道に乗せた飲食店・サービス店舗など、成功事例も少なくありません。

豊富な広告フォーマットに加えて、AI(人工知能)による自動入札、リターゲティングなど機能面も進化を続けており、webマーケティングに取り組む事業者にとっては欠かせないツールの1つとなっています。

そんなGoogle広告を利用するうえで、最初の分かれ道となるのが広告キャンペーン。今回はGoogle広告のキャンペーンの概要・種類を整理したうえで、選び方をご紹介します。これからGoogle広告を始める方の参考になれば幸いです。

Googleの広告キャンペーンとは?

広告キャンペーンとは、広告を管理する単位のこと。Google広告の利用者(広告主)に割り当てられるアカウントの下に紐づき、広告予算や言語・配信エリア、配信時間・曜日、配信デバイスなどを設定できます。

いわばGoogle広告運用のベースとなる部分であり、リスティング広告やディスプレイ広告を通じて成果をあげていくためには、広告文やバナーの作成といったクリエイティブ面の工夫以前に、広告キャンペーンの適切な選択・管理が不可欠です。

実際、Google広告を使って売り上げや顧客数を伸ばしている企業の多くが、事業や商材にマッチする広告キャンペーンを選び、予算の消化状況や配信面を随時チェックしながら運用を続けています。

ちなみにGoogleの広告キャンペーンは1アカウントにつき最大1万個まで作成できますが、上限まで使い切っている広告主はほぼいません。

小規模なネットショップや飲食店なら商材や出稿の目的にあわせて数個から10数個程度、複数の事業やサービスを展開している企業でも100個前後までにとどまるケースが多いようです。

Googleの広告キャンペーンの種類

2020年現在、Googleの広告キャンペーンは以下の7種類が用意されています。

1.検索

名前のとおりGoogleの検索連動型広告を出稿・管理するためのキャンペーンです。代表的な広告フォーマットとしては、ユーザーの検索キーワードに応じて表示されるリスティング広告、スマートフォンで表示される電話専用広告(タップするだけでコールできる電話番号付きの広告)など。

いずれもシンプルなテキストが中心となり、後述するディスプレイ広告などと比べると配信面も限られるため、広告運用に不慣れな担当者でも運用しやすいという特徴があります。

その裏返しとして、業種や商材によっては競争が激しく、とりわけリスティング広告の場合、なかなか検索上位に表示されないことも。売り上げや予約獲得につなげていくためには、キーワード選定などを含め相応の工夫が必要です。

2.ディスプレイ

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Googleが運営するサービスや提携するブログ、ポータルサイトなどに広告を配信できるキャンペーンです。用意されている広告フォーマットは、jpgやgif形式のバナーとテキストを組み合わせて出稿できるディスプレイ広告、Gmailの「ソーシャル」、「プロモーション」に配信されるGmail広告など。

2018年からはあらかじめアップロードしておいた素材(画像、文章など)をもとに、AIがクリエイティブを自動作成するレスポンシブディスプレイ広告も追加されました。

いずれもリスティング広告などと比べるとより多くの情報を盛り込めるため、テキストだけでは説明が難しい無形商材、デザインに強みを持つ製品のPRには適しています。

その一方、配信面が広いこともあってかクリック率は決して高くなく、業種や商材によってはクリック、コンバージョンにつながりにくい側面もあるようです。

3.ショッピング

【Google広告】7種類の広告キャンペーン&おすすめの選び方

ネットショップ運営会社や小売店向けの広告キャンペーンです。Googleのショッピング枠に掲載される広告をまとめて管理できます。

特徴としては必要最小限の準備で出稿でき、高い費用対効果が見込めること。ショッピング広告は基本的に商品画像・説明文・価格の3つで構成されるため、訴求できる情報は限られるものの、その分バナーをデザインしたり、広告文をつくり込んだりする手間がかかりません。

また、ショッピング枠はオーガニック検索結果とリスティング広告枠の上部に位置しており、視認性は抜群。リスティング広告などと比べると歴史が浅いこともあってか、競争率はそれほど高くなく、クリック単価も抑えられます。

あるネットショップはそれまで利用していたリスティング広告からショッピング広告に切り替えたことで、コンバージョン1件あたりの広告費を約1/5に改善しました。

4.動画

YouTube動画の冒頭や途中に差し込まれるTrueViewインストリーム広告、動画検索画面にサムネイル形式で表示されるTrueViewディスカバリー広告などを配信・管理するためのキャンペーンです。配信先にはYouTubeのほか、Googleと提携しているwebサイトも含まれます。

動画の利点は大量の情報を盛り込める点。

一般的に1分間の動画にはテキスト180万文字分の情報が含まれると言われており、内容次第では企業の知名度アップ、ブランディングにも効果を発揮します。また、ソーシャルメディアとも相性が良く、Twitterなどで拡散されて大きな反響をもたらすケースも少なくありません。

そうした一方でデメリットをあげるとすれば、出稿までのハードルがやや高い点。

近年はスマートフォンカメラの性能が進化し、手軽に使える動画編集アプリも増えているので、それらを使って動画広告をつくることはできますが、画質・音質にこだわるのであればやはり相応の機材は必要です。

さらに質の高い動画に仕上げようとして動画制作会社に撮影や編集を依頼すれば、場合によっては50万円、100万円単位の制作費がかかることも珍しくありません。

5.アプリ

スマートフォンアプリのインストールを促す広告専用のキャンペーンです。配信面はスマートフォンのGoogle検索結果、Google Play、YouTubeなど。

広告主がロゴや広告文の候補を用意し、エリアや入札単価を設定するだけで自動配信されます。ショッピング広告などと並び、最小限の準備で手軽に運用を始められる広告キャンペーンと言えるでしょう。

シンプルなフォーマットなので一見広告だと気づかれにくい点、広告に見飽きたユーザーにアプローチしやすい点にもメリットがあります。

6.スマート

Google独自の機会学習技術によって、ターゲティングから入札単価の設定、広告作成・配信まで自動で行うキャンペーンです。

広告主側の準備はあらかじめ素材(商品説明文、ロゴ、動画など)を用意しておくだけで済み、デザインやキャッチコピーの作成に頭を悩ませることはありません。うまく活用すれば、人件費などを含め広告の運用コストを大幅に抑えられるでしょう。

ただし利用には条件があり、過去30日以内に前述のディスプレイ広告で50件以上のコンバージョン、もしくは検索連動型広告で100件以上のコンバージョンを獲得している必要があります。

7.ファインド

今回取り上げた7種類のなかで最も新しい広告キャンペーンです。Googleの公式スマートフォンアプリや、Chromeアプリの検索窓下に表示されるGoogle Discoverへ広告を配信できます。

Google Discoverはユーザーの現在地や興味関心(検索履歴、サイト閲覧履歴、購入履歴など)に応じて表示されるおすすめ記事コンテンツ。そこに広告を配信することで、ネットユーザーに嫌われがちな広告色・営業色を抑えつつコンバージョンへ誘導できます。

広告の形としては雑誌などで見かけることの多い記事広告、あるいはスポンサーとのタイアップ記事に近いものと言えるかもしれません。

Google広告キャンペーンの選び方

ここまで7種類の広告キャンペーンについて見てきましたが、実際にGoogle広告の運用を始める際はどのように選べばいいのでしょうか?

結論から言うと、Google広告を使うのが初めてで予算や人手の限られる中小企業は検索、同様に初めての利用で、かつ販促を目的とする場合は検索とショッピングの併用がおすすめです。

理由はどちらも手軽に出稿でき、フレキシブルに運用できるから。

検索連動型広告は1日千円程度からの予算でスタートできるうえ、効果が伸び悩んでいる場合も即キーワードや広告文を変更・修正できます。ショッピング広告に関してはキーワードを選ぶ必要すらなく、最小限のアセット(素材)を用意するだけで配信スタート可能です。

低予算で始められるのは他のキャンペーンについても同じですが、たとえば動画はその形式上、入稿に相応の準備が必要。クリエイティブを見直す際も検索連動型広告のように簡単にはいきません。

一方、ディスプレイ広告(スマートディスプレイ広告)には配信面の広さゆえ、慣れないうちは効果を実感しにくい部分があり、アプリ広告は用途が限られます。ファインド広告についてはサービス開始から日が浅く、費用対効果についてまだまだ未知数の部分が大きいと言えるでしょう。

もちろんいずれの広告キャンペーンにもGoogleが培ってきた技術・ノウハウが集約されており、使い方次第では非常に大きな効果を発揮します。

ただそれを試すのは、シンプルな2つの広告でネット広告運用の基礎を身につけてから、ネット広告の効果や利点(あるいは難しさ)を肌で感じられるようになってからでも遅くないのではないでしょうか。

今回ご紹介した内容をぜひお役立てください。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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