【初心者向け】これから始めるFacebook広告。予算はいくらに設定すればいい?

【初心者向け】これから始めるFacebook広告。予算はいくらに設定すればいい?

Facebook広告は最低100円から出稿できるうえ、広告フォーマット・配信面が豊富なこともあってトータル400万社以上の企業に利用されています。

たとえば東京都目黒区に本社を置き、中古住宅の販売やリノベーションを手がける株式会社WAKUWAKUでは、持ち家に興味・関心高いターゲットへ向けてFacebookのバナー広告と動画広告を出稿することで、月間平均の問い合わせ件数を85%アップさせました。

また、機能性表示食品やオーラルケア製品を販売している京都やまちや(京都府京都市)は、スマートフォン向けにデザインしたFacebook広告を通じてオンラインショップにおける広告経由の売上を45%伸ばしています。その他、IT関連企業やアパレル販売会社の成功事例も少なくありません。

ただ、いざ運用を始めるとなると、気になるのが予算の問題。リスティング広告や他のソーシャルメディア広告と同様、「いくら用意すればいいのかわからない‥」、「一般的な予算額を教えてほしい」といった方は多いのではないでしょうか?

そこで今回はFacebook広告の課金方式を簡単に整理したうえで、一般的な中小企業、ベンチャー企業が初めてFacebookを利用する際の適正予算をご紹介します。あくまで目安とはなりますが、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

Facebook広告の課金方式

まずは課金方式について簡単に整理しておきましょう。Facebook広告の課金方式は大きく2種類。インプレッション課金型とクリック課金型です。

インプレッション課金型

Facebookのニュースフィードや広告枠、Instagramなどに広告が表示された段階で料金が発生します。課金はインプレッション1,000回が1単位となっており、広告を出稿しても配信枠を確保できなかった場合、インプレッションが1,000回に満たなかった場合は、費用はかかりません。

インプレッション1,000回あたりの広告費はCPM(Cost Per Mile)と呼ばれ、予算とあわせて広告主側で設定することが可能。業種によって差があるものの、おおむね100円~500円が一般的な相場(=仮にCPMを100円に設定して広告が1万回表示されれば、Facebookに支払う広告費は1,000円)とされています。

商品の購入や予約獲得をはじめとする具体的なコンバージョンを狙うというよりは、ブランドや商品の認知度アップを主目的とする場合、端的に言って「見せる」ための広告を配信する際に、インプレッション課金型を選ぶ広告主が多いようです。

クリック課金型

こちらはリスティング広告などでもおなじみの課金方式。広告のクリック回数に応じて広告費が発生します。リスティング広告と同様、クリック1回あたりの単価(CPC=Cost Per Click)を自由に設定することができ、オークションを通じて基本的にCPCの高い順に広告枠・配信面があてがわれます。CPCの一般的な相場は100円前後です。

なお、Facebook広告には広告キャンペーン(出稿目的の設定単位)として動画の再生数アップやアプリのインストールも用意されており、これらを選んだ場合は再生時間やインストール数に応じて料金が発生しますが、今回はあくまでFacebook広告を初めて利用する方向けなので、最も基本的な2種類の課金方式に絞ってご紹介させていただきました。

続けて、中小企業やベンチャー企業が初めてFacebook広告を利用する場合の適正予算について見ていきましょう。

Facebook広告の適正予算は?

結論から言えば、初めてFacebook広告を利用する際は1日あたり1,000円前後、月3万円前後の予算を設定しておくのがおすすめです。

一般的に月20万円からの予算が必要とされるリスティング広告やディスプレイ広告などと比べると、心もとない金額だと感じられるかもしれませんが、Facebook広告はターゲティングの精度が非常に高いうえ、平均コンバージョン率が10%以上に達するというデータもあり、少額予算でも十分な広告効果が期待できます。

まずは3万円程度の予算でスモールスタートし、インプレッション数やクリック数、購入単価などをチェックしながら、商況や繁忙に応じて少しずつ予算を増やしていくのがいいでしょう。

ちなみに入札方法(CPM、CPCの設定方法)については出稿の目的にもよるものの、基本的には自動入札が◎。Facebook広告はターゲティング機能に加えて自動入札機能の精度も高く、あるWebマーケティング会社による調査でも、手動入札より少ないコストでユーザーの反応を得られるという結果が出ています。

予算が消化されない場合は…

ここまでFacebook広告の課金方式と適正な予算についてご紹介してきましたが、いざFacebook広告の運用を始めてみると、設定した予算がなかなか消化されないというケースも起こり得るようです。そうした場合、どんな原因が考えられるのでしょうか?

ターゲットを絞り込み過ぎている

最も大きな原因として考えられるのは、ターゲットの過度な絞り込みです。

前述のとおりFacebook広告のターゲティング機能は非常に緻密で、配信対象ユーザーの年齢や居住エリア、Webサイトの閲覧履歴、購入履歴などをこと細かく指定できますが、この機能を活用してピンポイントに配信しようとするあまり、ターゲットの母数が少なくなってしまうことがあります。

運用に慣れないうちは、3歳刻みなどの細かな年齢指定、あまりにも狭域での居住地指定などは避けたほうがいいでしょう。

配信条件が重複している

複数のターゲット集団(オーディエンス)に対してFacebook広告を配信する場合は、条件の重複にも注意しましょう。ターゲット属性をはじめとする配信条件が被ってしまうと、自社アカウントのなかでユーザーを奪い合うこととなり、インプレッション数やクリック数が分散、予算の未消化につながりやすくなるからです。

Facebook広告の管理画面にはAIによるオーディエンスの重複率チェック機能が付いているので、この機能を活用して定期的にチェックするのがいいと思います。

クリエイティブがFacebookにマッチしていない

広告のクリエイティブ(商品画像、キャッチコピーなど)のアンマッチも、予算が消化されにくくなる原因の1つ。

Facebookは本来、友人・知人同士が日常生活のなかでの発見や喜びを共有したり、近況報告したりするためのメディアであり、Facebookユーザーの多くは売り手の都合を押し付けるようなクリエイティブ(たとえば、割引価格の繰り返しアピールなど)を嫌う傾向があります。

クリック率が極端に低い場合はクリエイティブの見直し、一般の投稿になじむような画像やキャッチコピーへの変更も視野に入れて対策を練りましょう。

今回ご紹介した内容が、これからFacebook広告を始める方の参考になれば幸いです。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー]は見込み顧客獲得と成約率向上のための最善の方法をお教えしています。
ネットを使って顧客との強固な関係を構築することができるようになり、小さな企業でも大きな成長を実現することができます。

監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。