4大ソーシャルメディアの筆頭格として、全世界25億人以上に利用されているFacebook。広告メニューも豊富で、公式サイトでも紹介されているとおり多くの企業がFacebook広告を活用して売り上げ増、ブランド力強化といった成果をあげています。
今回のテーマは、そんなFacebook広告におけるキャッチコピー。
Facebook広告の広告画像にキャッチコピーは必要なのか?必要だとすればコピーライティングにあたってどんな点に留意すべきなのか?広告メニューや入稿フォーマットを整理したうえで考察していきたいと思います。
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Facebook広告の主な種類&フォーマット
まずはFacebook広告で利用されることの多い、4種類の広告メニューの特徴と入稿フォーマットについて簡単にご紹介します。
1.バナー広告(写真広告)
1枚のバナー画像のテキストを組み合わせた広告です(Facebook公式サイトにおける正式名称は写真広告)。今回取り上げる4種類のなかでは最もシンプルなフォーマットで、手持ちの画像を使って即入稿できます。
シンプルゆえにユーザーの反応も良く、新製品の認知度向上やブランディング、webサイトのアクセス数改善など、幅広い目的に使われています。
【バナー広告の入稿フォーマット】
・ファイル形式:JPG、PNG
・解像度:1,080px×1,080px以上
・見出し:40文字以内
・メインテキスト:125文字以内
2.カルーセル広告
最大10枚までの画像を入稿できる広告です。画像にはそれぞれ別のリンク先を設定することが可能。複数の商材をまとめて紹介したい場合、1つの商材を多角的に見せたい場合になどに適しています。
ある航空会社では、海外旅行への関心が高いターゲットに向けて、就航都市の美しい風景を紹介するカルーセル広告を出稿。自社サイトのフライト検索数を70%以上アップさせました。
【カルーセル広告の入稿フォーマット】
・ファイル形式:JPG、PNG
・解像度:1,080px×1,080px以上
・見出し:40文字以内
・メインテキスト:125文字以内
3.動画広告
YouTubeと同様、広告のインプレッション(表示)と同時に動画コンテンツが再生されます。
入稿にあたっては撮影・編集といった下準備が必要になりますが、動画に含まれる情報量はテキスト180万文字に相当すると言われており、ブランドストーリーや商品の開発エピソードなども短時間で伝えられます。
販促・集客は前述のバナー広告、ブランディングは動画広告といった形で使い分けしている広告主も少なくないようです。
【動画広告の入稿フォーマット】
・ファイル形式:MP4、MOV
・再生時間:1秒~240分
・見出し:25文字以内
・メインテキスト:125文字以内
4.スライドショー広告
こちらは名前のとおり、静止画を組み合わせスライドショー形式で表示する広告です。
入稿できる画像は3枚~10枚まで。動画と比べて撮影や編集の手間を省けるうえファイル容量が小さく、端末のスペック・通信環境を問わずにスムーズに見せられるメリットがあります。
【スライドショー広告の入稿フォーマット】
・ファイル形式:GIFなど
・解像度:1,280px×720px以上
・メインテキスト:125文字以内
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Facebook広告にキャッチコピーは必要?
ここまで見てきてわかるように、Facebook広告は基本的に写真・動画をメインとし、見出し・テキストを組み合わせる形で構成されています。
リスティング広告などと比べると見出しの文字数も多く、画像にわざわざキャッチコピーを入れなくても、本文だけでディテールを伝えることは十分可能です。
また、Facebookは本来ユーザー同士のビジュアルコミュニケーションに主眼が置かれたSNS。
スマホからの利用が90%以上を占め、端的に言って「読む」ことより、「見る」ことを目的としたユーザーが多いため、画像に文字・キャッチコピーを加えない方がかえって広告効果がアップするケースも少なくありません。
たとえばある飲食店では、Facebookのバナー画像から調理法へのこだわりやメニューの価格を訴求するキャッチコピーを削除し、店舗ロゴだけのシンプルなものに切り替えたことによって、インプレッション数・クリック数を大きく伸ばしました。
同様にアパレル製品や家具・インテリアを取り扱う多くの企業も、文字を排したシンプルなビジュアルを前面に押し出し、オンラインショップへの集客や販路拡大につなげています。
ただ、商材によっては難しい部分があるのも事実。
たとえばクラウド型の業務用システム、経営コンサルティングといったBtoB商材には、モノとしての実体がありません。システム画面のキャプチャや顧客との対話・提案シーンを画像化しても、多くのユーザーには何なのか伝わらずスルーされてしまうでしょう。
また、前述のアパレル・インテリア関連でも、デザインより機能性に重点を置いて開発された商品、たとえば発熱・保温効果のあるアンダーウェア、冷感素材を使ったシーツなどの特徴をビジュアルだけで伝え切るのは困難です。
大切なのは、あくまで商材の特性にあわせてクリエイティブを工夫すること。冒頭の設問に対しては、「Facebook広告は画像のキャッチコピーなしでも広告効果が見込める」。「ただし、ビジュアルと相性の良くない商材の場合、キャッチコピーを入れるべき」が回答となります。
Facebook広告のキャッチコピー制作における注意点
最後はFacebookのキャッチコピー制作におけるポイントについて。
前述のような商材でキャッチコピーが必要となる場合、制作にあたってどんな点に気をつけるべきなのか、3つに分けてご紹介します。
画像に占める割合は20%未満に
以前のFacebook広告には20%ルールと呼ばれる入稿規定があり、画像内に占めるキャッチコピー・文字の割合が20%を超えると、広告審査ではじかれていました。
2020年9月のアップデートによってこのルールは撤廃されたものの、Facebookの公式サイトでは引き続き「テキストを20%未満に抑えると、パフォーマンスが高くなる」としています。
具体的な確認方法としては、画像を縦・横それぞれ1/5(25マス)に分割すること。そのうち6マス以上にキャッチコピーがかかっていなければ、画像全体に対する割合として20%未満にとどまっていると判断できます。
端的な言葉で伝える
前述のとおり、Facebookは「見る」(あるいは「観る」)ソーシャルメディア。
画像のなかに複数行にわたるセンテンスを入れたり、言い回しが複雑になったりするとユーザーにストレスを与え、クリックやコンバージョンを得られにくくなります。キャッチコピーはできる限りシンプルに、端的な言葉で表現しましょう。
先に挙げたようなBtoB商材、たとえばクラウド型の会計ソフトのキャッチコピーなら、「クラウド」、「業務効率の向上」、「経理の生産性」といったワードはあえて使わず、「1日30分でかんたん給与計算」といった程度にとどめるのがおすすめ。
また、Facebookの画像がクリッカブルなのは周知の事実なので、「詳細はこちら」、「こちらをクリック」といった文言も基本的に必要ありません。
キャッチコピーで売ろうとしない
これはFacebook広告に限らず、SNSマーケティング、webマーケティング全般にわたる鉄則ですが、売り手目線の一方的なアピールはNGです。
価格を不自然に拡大したり、膨張色のフォントで目立たせたりといった売りっ気の強いキャッチコピーは、多くのSNSユーザー、ネットユーザーに嫌われ、広告主に対するマイナスイメージにつながります。同様に「!」(感嘆符)を多用するのも避けた方がいいでしょう。
前述のようなFacebookの特性をふまえたうえで、一般の投稿になじむ広告に仕上げること。トーン&マナーを含め、良い意味で客観的・ニュートラルなキャッチコピーにするのが、広告効果を得るうえで大切だと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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執筆者:AutoPilotAcademy編集部
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監修者:小池英樹
AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。