基本を押さえてできることから着実に。ブログのアクセス数をアップさせる4つの鉄則

基本を押さえてできることから着実に。ブログのアクセス数をアップさせる4つの鉄則

市場調査を手がけるResearch Dive社のリサーチ結果によると、全世界におけるコンテンツマーケティングの市場規模は年間約4兆円。動画やソーシャルメディアと並び、その中核をなすのが個人のWebサイトや企業のオウンドメディアで配信されるブログです。

たとえば、インテリアや雑貨、食器のネット販売を手がける「北欧、暮らしの道具店」(株式会社クラシコム)は2011年に楽天市場から退店し、ショップの運用管理に充てていたリソースをブログをメインとするコンテンツ制作へと再配置することで、オウンドメディアのPV数を月間1,500万以上に伸ばしています。

さらにそのオウンドメディアを軸に、スマートフォンアプリやSNSアカウントを組み合わせてファンを囲い込むことで、2021年7月には約45億3,000万円の売上を計上。前年対比約52%増となる約5憶7,000万円の純利益をマークしました。

その他、土屋鞄製造所やマーケティング会社のLIGなど、ブログによって大きな成果をあげている企業は枚挙にいとまがありません。

…とはいえ、現実はそう簡単にはいかないもの。「ブログを配信してもなかなか読んでもらえない」、「そもそも何をどう書けばいいのかわからない…」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はそうした方に向けて、ブログを書くにあたっての基本的な考え方と、アクセス数を伸ばすための4つのポイントをご紹介していきます。ぜひご一読ください。

オリジナリティとは“掛け合わせ”

まず、ブログに書くにあたって基本となる考え方を簡単に整理しておきましょう。

ブログマーケティングの主戦場とも言えるGoogleは、「ユーザーに有益な情報を提供する」という理念のもと、2000年代中頃からアルゴリズム(※)の更新を重ね、機械的に量産されたページやミラーサイト(コピーサイト)の検索表示順位を下げてきました。

ここ2~3年、そうした取り組みはさらに強化され、他サイトからの引用が大部分を占めるまとめ記事、二次情報だけで書かれたキュレーションメディアも、Googleの検索上位からはほぼ姿を消しつつあります。

ブログを書くにあたってはまず、この点をきちんと理解すること。オリジナリティの高い一次情報で作成するのが、アクセス数アップへ向けた第一歩です。

ただ、いくらオリジナリティが大切とはいえ、誰もが手軽に情報を発信でき、技術・サービスのコモディティ化が顕著になったいま、完全無比のオリジナル情報などそうそうあるものではありません。そこで重要になってくるのが、「掛け合わせ」という考え方。

たとえば、本記事のように何らかのノウハウを紹介する記事なら、主題とあわせて成功事例や俯瞰的なデータ(市場規模など)を掛け合わせるのがおすすめ。自社製品を紹介するのなら、機能、デザインに言及したうえで、開発エピソードや自身のレビューを交えてまとめるのがいいでしょう。

もちろんブログは1記事・1テーマが原則なので、バランスに留意する必要はありますが、単体ではオリジナリティが薄い情報も、切り口や毛色の異なる複数の情報と掛け合わせることによって、集合体としての一次情報、唯一無二のコンテンツとなり得ます。

※アルゴリズム=検索結果画面の表示順位を決める仕組み・プログラム

ブログのアクセス数を伸ばす4つの鉄則

基本的な考え方を整理したところで、ここからはブログのアクセスを伸ばすために具体的にどんな点に気を配るべきなのか見ていきましょう。

1.参照・拡散されやすいテーマを選ぶ

1つめのポイントは読者に参照・拡散されやすいテーマを選ぶこと。具体的にはプレスリリース型、もしくはリサーチ系(市場調査や顧客調査の結果をまとめた記事など)がおすすめです。

以前もご紹介しましたが、前者は企業としての公式の情報発信という形をとるため、記事のURLとあわせてニュースメディアなどに取り上げられやすいという特性があります。

一方の後者はデータの参照元として他のWebサイトから被リンクを得やすく、そうしたオーガニックな被リンクが増えれば検索エンジンからの評価が高まり、検索表示順位が上がってより多くのアクセスが見込めるようになるというわけです。

また、ブログで紹介したデータ・数字に常識を覆すような意外性があったり、タイムリーな話題との関連性が高かったりすれば、Twitterなどでの拡散を通じて相乗効果も期待できるでしょう。

2.書き続ける

ブログのアクセス数を伸ばすためには、「量」も大切なポイントの1つ。どんなにオリジナリティに優れていても、参照されやすいテーマで書かれていても、記事が少なく更新が滞っているメディアに人は集まりません。

可能なら1日1本。少なくとも1週間あたり2本~3本の記事を執筆し、継続的にアップしていきましょう。たとえば冒頭で取り上げた「北欧、暮らしの道具店」のオウンドメディアの更新頻度は1日3~4回。「LIGブログ」では1日2~3本の新記事が配信されています。

人手が足りなかったり、他の業務に追われてライティングの時間を確保するのが難しかったりする場合は、個人のライターを選択肢に入れてアウトソーシングするのがおすすめ。

品質管理に気を配る必要はありますが、「Lancers」や「クラウドワークス」といったクラウドソーシングサービスを経由すれば、法人へ委託する場合の半分以下のコストで記事制作を依頼することも可能です。

3.メルマガを組み合わせる

総務省の「情報通信白書」(令和3年版)によれば、ネットユーザーの約69.9%がインターネットの利用目的を「メールの送受信」と回答しています。ネット黎明期から多くの企業が集客・宣伝に役立ててきたメルマガは、今もなおキラーコンテンツ。ブログの告知に活用しない手はありません。

新しい記事を配信するたびにメルマガを送っていると通信費を含めたコストがかかるうえ、読者に飽きられたり、嫌悪感を持たれてしまったりするので、週1回、隔週〇曜日といった形で頻度を決めたうえで継続的に配信していくといいでしょう。

さらにメルマガ配信システムやメールソフトのテンプレート機能を使い、URLを挿入する部分やガワ(メルマガのフォーマットとなる部分。罫線など)を定型化しておくと、よりスムーズに運用できると思います。

4.SEO対策はできることから着実に

ブログに限らず、Webページのアクセス数を伸ばすうえで定石となるSEO対策ですが、プログラミングに精通したスタッフやエンジニアのいない中業企業にとってはなかなか大変なこと。

不用意にスクリプトを書き換えれば表示崩れが起きるリスクがありますし、Googleをはじめとする検索エンジンのアルゴリズムは頻繁にアップデートされるため、常に最新動向をキャッチアップしておく必要があります。

まずはWordPressなど基本的な内部対策が施されたCMS(コンテンツマネジメントシステム)を導入し、適宜プラグインを用いながら、パンくずリストの作成、URLの最適化といった技術的なハードルの低い施策から着実に始めましょう。

業種や競合の多さによっても変わってきますが、前述の3つのポイントをきちんと実践し、サイトの内部構造が整っていれば、一定数のアクセス数は確保できるはずです。本格的に予算を組んで社外のSEO会社などに対策を依頼するのは、それからでも遅くないと思います。

今回の内容がみなさまの参考になれば幸いです。

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

執筆者:AutoPilotAcademy編集部

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監修者:小池英樹

監修者:小池英樹

AutoPilotAcademy[オートパイロットアカデミー] CEO 小池英樹 新潟市のマーケター(36歳)。新潟県新潟市生まれ、新潟市育ち、上智大学卒。 2011年にRutuboを設立、カネなし、コネなし、ノウハウなしの状況から独立。ヨドバシカメラで購入したホームページ作成ツール「Bind」を手元に事業開始。 顧客ゼロ・無収入の状態から販売促進を学び、中小企業300社以上のオンライン集客支援に携わる。顧客は日本全国及びに海外で活躍する日系企業に及ぶ。 顧客企業の集客支援も手掛ける傍ら、AutoPilotAcademyでは、培ってきた集客のノウハウを伝えている。 顧客獲得に苦心するスモールビジネスオーナーのためのオンライン集客のバイブルを作ることを目標としている。

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